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Sangwoo社長の起業日記

外貨建取引:キホンのキ

2007-03-12 19:18:49 | 簿記・税務知識

■換算替

外国通貨および外貨建金銭債権債務については、決算時のCRによる円換算額修正処理を行う。
前渡金、前受金及び有形固定資産などについては、将来における金銭授受がないためHRによる円換算額のまま据え置く。

■見越・繰延

費用収益の見越はCR、繰延はHR

■外貨有価証券のB/S価額

(1)売買目的有価証券: 外貨時価×CR
(2)満期保有目的債券: 外貨取得原価×CR(原則)
                外貨償却原価×CR(例外:取得差額が金利調整と認められる場合)
(3)子会社・関連会社株式: 外貨取得原価×HR
(4)その他有価証券: 外貨時価×CR(時価ありの場合)
              外貨取得原価×CR(時価なしの場合)

■利息計算

利息計算は、まずドルで求めること。


企業会計基準における資本の分類理由

2007-01-05 15:01:06 | 簿記・税務知識
 資本を資本金、資本剰余金および利益剰余金に分類するのは、投資者保護の観点より取引源泉別に、資本取引から生じた維持拘束性を特質とする払込資本(資本金、資本剰余金)と、損益取引から生じた処分可能性を特質とする留保利益(利益剰余金)を区別することに重点を置いているためである。

静態論・動態論

2006-10-18 22:36:17 | 簿記・税務知識

1.会計の目的・計算の重点

(1)静態論のもとでは、債権者保護のための企業の債務弁済力の算定・表示が会計の目的とされる。そのため、企業の財産計算が計算の重点とされる。
(2)動態論のもとでは、投資者保護のための収益力の算定・表示が会計の目的とされる。そのため、企業の損益計算が計算の重点とされる。

2.重視する財務諸表

(1)静態論の場合・・・貸借対照表。損益計算書の作成は行っていない。
(2)動態論の場合・・・損益計算書。貸借対照表は損益計算書に対して従たる地位に置かれる。

3.利益の計算

(1)静態論のもとでは、財産法により利益が計算される。
財産法とは、期首の純財産と期末の純財産との差額として利益を計算する方法である。
(2)動態論のもとでは、損益法により利益が計算される。
損益法とは、複式簿記により企業資本運動を描写し、これに基づいて収益と費用を把握し、その差額として利益を計算する方法である。

4.貸借対照表の作成方法

(1)静態論のもとでは、棚卸法により決算日に企業の財産と債務の実地棚卸を行って財産目録を作成し、これに基づいて貸借対照表を作成する。
(2)動態論のもとでは、誘導法により複式簿記による帳簿記録から資産、負債および純資産を誘導して貸借対照表を作成する。

5.資産の評価

(1)静態論の場合・・・売却時価で評価
(2)動態論の場合・・・取得原価に基づき評価


有価証券の表示科目と表示区分

2006-10-07 23:35:04 | 簿記・税務知識

Ⅰ.有価証券

1.株式

1)保有目的が売買目的のもの ・・・ 有価証券<流動資産>
2)その他
  (a)関係会社に対するもの
     ○子会社・関連会社  ・・・ 関係会社株式<投資その他の資産>
     ○親会社 ・・・ 関係会社株式
               <流動資産 または 投資その他の資産>+注記
  (b)それ以外 ・・・ 投資有価証券<投資その他の資産>

2.債権

1)保有目的が売買目的のもの ・・・ 有価証券<流動資産>
2)その他
  (a)償還期日が1年以内   ・・・ 有価証券<流動資産>
  (b)償還期日が1年超     ・・・ 投資有価証券<投資その他の資産>

Ⅱ.出資金

1)関係会社に対するもの ・・・ 関係会社出資金<投資その他の資産>
2)その他           ・・・ 出資金<投資その他の資産>
  


手形

2006-10-02 22:57:52 | 簿記・税務知識

○割引:
  現金預金   XXX  / 受取手形  XXX 
  手形売却損 XXX

○不渡
 (1)自己所有の手形が不渡となった場合
  不渡手形  XXX  /  受取手形  XXX
 (2)裏書譲渡または割引した手形が不渡となった場合
  不渡手形  XXX  /  現金預金  XXX

○保証債務
 (1)裏書時・割引時
  保証債務費用 XXX / 保証債務 XXX
 (2)手形決済時・不渡時
  保証債務   XXX / 保証債務取崩益 XXX

 

 


経過勘定科目:B/S上の表示科目と表示区分

2006-10-01 20:55:22 | 簿記・税務知識

経過勘定項目における、B/S上の表示科目と勘定科目の関係ならびに表示区分。

○前払利息、前払保険料 ⇒ 前払費用(流動資産)  または  長期前払費用(投資その他の資産)
○未収利息、未収地代  ⇒  未収収益(流動資産)
○未払利息、未払給料  ⇒  未払費用(流動負債)
○前受利息、前受地代  ⇒  前受収益(流動負債)  または  長期前受収益(固定負債)

未払・未収は、科目の性質上、基本的に「流動」
前払・前受は、1年基準を適用

 

 


簿記一巡の手続き

2006-09-25 19:27:14 | 簿記・税務知識

 1.開始記入
 2.期首試算表
 3.再振替仕訳
 4.営業仕訳
 5.決算整理前試算表(前T/B)・・合計試算表または残高試算表
 6.決算整理仕訳
 7.決算整理後試算表(後T/B)・・残高試算表
 8.決算振替仕訳
 9.締切記入
10.繰越試算表

まず、期首試算表の経過勘定項目をチェックしましょう。
経過勘定項目とは、時の経過により発生するもの・・・
(例)前払費用(資産)、前受収益(負債)、未払費用(負債)、未収収益(資産)

再振替仕訳を忘れずに!!


手形の会計処理

2006-09-24 19:37:29 | 簿記・税務知識

1.約束手形の会計処理

振出:  買掛金 XXX  / 支払手形 XXX
受入:  受取手形 XXX / 売掛金  XXX

2.為替手形の会計処理

振出:  買掛金  XXX  / 売掛金  XXX
     (手形振出義務見返  XXX / 手形振出義務 XXX)偶発債務記帳
引受:  買掛金  XXX  / 支払手形 XXX
受入:  受取手形  XXX / 売掛金  XXX 

 


簿記の予備知識

2006-09-12 22:02:33 | 簿記・税務知識

新しいカテゴリー「簿記・税務知識」を設けました。
きょうは「簿記の予備知識」について。

○簿記の意義
簿記とは、企業の営業活動に伴う財産の増減変化を一定のルールに従って記録すること。

○簿記の目的=次の2つを把握するため
(1)当期においてどれだけ儲かったか「損益計算書」で明らかにする
(2)当期末において会社にどんな財産がどれだけ残っているか「貸借対照表」で明らかにする

○簿記上の財産=資産、負債、資本の総称
(1)資産・・・現金のほか、将来現金の増加をもたらすもの
(2)負債・・・将来現金の減少(支払)をもたらすもの
(3)資本・・・資産と負債の差額

○損益=収益と費用の総称
(1)収益・・・資本を増加させる原因。当期において企業が儲かった原因。
(2)費用・・・資本を減少させる原因。収益を得るためにお金を使うこと。
※収益-費用=当期純利益(資本の当期純増額)