Polaris for You

Sangwoo社長の起業日記

プロフェッショナル 仕事の流儀

2006-01-29 23:53:12 | 日々のこと
1月からNHKで放送が始まった「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組に注目しています。

さまざまな分野の第一線で活躍するプロの仕事に対する姿勢、生き方、物事の考え方などの「流儀」を掘り下げて紹介する番組です。

前回の放送は、パティシエの杉野英実さんでした。
杉野さんの
「あたり前が一番難しい」
「あたり前を積み重ねると特別になる」
という言葉に、「なるほど」と深くうなずかされました。

最近、企業で起こっているさまざまな事故、事件、ミス、不祥事。
本をただせば、「あたり前のことができていない」ことの結果だと思うことが多くあります。

いろいろな経緯があって作られた手順やルールや法律をないがしろにした結果、いろんな悲しい出来事が起こっていると思うのです。

工場で機械を動かす際の操作手順や安全確認。
車を運転する際の安全確認、交通ルール。
それらあたり前のことを軽視したために起こる取り返しのつかない事故。

「あたり前の行動」は、ともすれば「思考の硬直」とか「マンネリ化」と否定されて、改善や新たな発想を求められる対象になったりもします。
でも、私たちは日常生活や仕事をしていく中で、それらをきちんと区別できるようにならなくてはなりません。

それには、やはり仕事の一つ一つを取ってみても、決して惰性でやるのではなく、
「なぜこれをするのか」
「なぜこのやり方なのか」
ということを心から理解して、納得してやらなければなりません。

さて、この番組のもうひとつ興味深い点は、キャスターの茂木健一郎さん。
茂木さんは、脳科学者です。
ゲストの思考や発想を、脳科学者らしい視点でコメントしたり、関連付けたりします。

杉野さんが、新しい発想について、
「(長年の経験から)頭の中にいろいろな味の引き出しがあって、それらの引き出しをいくつか開けて組み合わせることによって新しい味が創造される」とおっしゃいました。
茂木氏は、それは、「記憶を組み合わせて新しいものを作り出すのが創造性」という最新の脳科学の理論とあっているといいます。

今後もこの番組がたのしみです。


源泉所得税

2006-01-24 22:54:13 | お仕事
税理士さんから法定調書等の説明を受けました。
その席で、いまさらながら、新たに認識したこと。

「源泉所得税納期の特例対象となるのは、給与や退職金から源泉徴収をした所得税と、税理士報酬などから源泉徴収をした所得税に限られています。」

1号に該当する報酬(原稿料や講演料など)から源泉徴収した所得税は、源泉所得税の納期の特例の対象とはならないので、支払った月の翌月10日までに納めなければなりません。

「1号」には以下のようなものがあります。

【所得税法 204条1項1号】
 1.原稿料
 2.さし絵料
 3.作曲料(編曲料含む)
 4.レコード吹込料、テープ・ワイヤーの吹込料、映画フィルムのナレーションの吹込料
 5.デザインの報酬
 6.放送謝金
 7.著作権の使用料
 8.著作隣接権の使用料
 9.工業所有権の使用料
 10.講演料
 11.脚本料、脚色料
 12.翻訳料
 13.書籍、雑誌等の校正料
 14.書籍の装丁料
 15.速記料
 16.版下料
 17.新聞、雑誌、広告等の印刷物に掲載するための写真の報酬、料金
 18.技芸、スポーツその他これらに類するものの教授・指導又は知識の教授の報酬、料金

たとえば、大学の先生が自治体や企業の方に「専門的知識の提供」を行った対価を得た場合。その報酬は、1号に該当するのだそうです。

2号(所得税法第204条第1項第2号)には、以下の報酬が該当しますが、大学教授の顧問料は含まれないとのこと。
あくまで「知識の提供」を業としている場合だそうです。

弁護士、外国法事務弁護士、公認会計士、公認会計士補、税理士、計理士、社会保険労務士、弁理士、企業診断士、測量士、測量士補、建築士、建築代理士、不動産鑑定士、不動産鑑定士補、技術士、技術士補、投資顧問業者、火災損害鑑定人、自動車等損害鑑定人の業務に関する報酬・料金

他に、5号(所得税法第204条第1項第5号)
 1.映画、演劇、音楽、舞踊、講談、落語、浪曲・漫才・腹話術・歌唱・奇術・曲
  芸・物まねの報酬・料金
 2.ラジオ・テレビ放送に係る出演・演出・企画の報酬・料金
 3.映画(演劇)の俳優、映画監督、舞台監督
などもあります。

所得税の納期の特例をどうして区別することになったのでしょうか。
知りたいところです。

年度末に向けて

2006-01-23 23:56:19 | お仕事
年度末が近づくにつれて、駆け込みの仕事がパラパラと飛び込んできます。
毎日キャッシュフローとにらめっこしなければなりません。
いろいろな状況に直面すると、さまざまな疑問が湧いてきました。

そこで、きょうは、大型書店に行って経理や契約に関する書籍を物色。

結局、『ビジネス実務事典:経理』
を購入しました。

契約に関する本は購入はしませんでしたが、
請負契約と委任契約の違いについて分かり易く記載されている本があり、自分の中でだいぶ色分けができてきました。
弊社では、請負と委任がともに半々くらいでしょうか。

年度末。
決算はもちろんですが、今回は「新会社法」対応も行わなければなりません。
やらなければならないことがいっぱいなのですが、どうも「経理」も「新会社法」も調べれば調べるほどおもしろくていけません。
はまってしまいます。

※参考URL:
雇用、請負、委任のちがいについて
請負契約と委任契約

またまた商談

2006-01-22 21:56:45 | お仕事
年度末はイベントが重なります。
取締役Sさんも、いくつか追加の仕事を受けてこられましたが、私のほうにも、また新たな依頼がありました。

今回は、国際ワークショップのエントリー業務です。
これまでのノウハウをそのまま活かしてお手伝いすることができます。
かつて一緒にお仕事をしたことがある先生ですが、弊社には初めてのご依頼です。

どんな小さなことでも、お困りのことを切り出していただいて先生が救われるなら、私たちが会社を作った意味があるというもの。
しっかりお手伝いさせていただきます。

商談

2006-01-19 22:57:16 | お仕事
「年度末までに片付けなくてはならない仕事が山積み・・・助けて・・・」
ということでヘルプコールがありました。

今夜はその打ち合わせのため、依頼主の先生とお会いしました。
片付けるべき仕事もたくさんありますが、
契約を成立させるまでにクリアすべき課題もたくさんあります。

とにかくお忙しくて身動きがとれない先生を助けてあげなくてはなりません。
いろいろと提案してあげると、
「なんでもっと早くこんなことができると教えてくれへんかったん?」
と言われました。

会社設立後すぐにご挨拶と宣伝に伺ったのですが、日ごろお困りのことを聞き出す機会がなかった、つまり営業が足らなかったということですね。
そのあたりも反省しつつ、今回はなんとか先生を助けてあげなくては。。。

風説の流布

2006-01-17 22:58:11 | 日々のこと
「風説の流布」
株券等の相場の変動を図る目的をもって、虚偽の情報等(風説)を流布することは、そうした情報等を信頼して投資判断を行った投資家に損害を被らせ、また、市場の信頼性・健全性を阻害するものであり、証券取引法により禁止されています。

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またまた世間をにぎわして下さいましたlivedoor。
今度はどうなるのでしょうか・・堀江社長。

今回ニュースでよく耳にする「風説の流布」という言葉。
一時期ニュースでよく使われていた「未必の故意」に続き、なんとも印象に残る言葉です。

昨日のWBSで、コメンテーターの伊藤元重先生がおっしゃっていました。
「今回のこの事件は、証券取引法そのものを見直すきっかけになるかもしれない」と。

個人取引が激増し、ネットで手軽に情報を仕入れることができる時代。
「風説の流布」といえば、なんとなくゆっくりと噂が広まっていく様を思い浮かべますが、現実は、そのスピードはいまやきわめて速く、その信憑性は確かめようもないほど巧妙。

プロ野球チームの買収、放送会社へのアプローチ、ここのところ何かにつけ話題の先頭を走り、旧態依然とした世の中のシステムに一石(しかも第一投)を投じ続けるlivedoor。
さて、今回の騒動は、証券取引法を根本から見直すきっかけとなるのでしょうか。

契約書は奥が深い

2006-01-13 22:58:42 | お仕事
会社の性質上、業務委託契約書を交わす機会が多くあります。

これまでの仕事でも、契約書を作成する機会は比較的多い方だったかと思うのですが、やっぱり「契約書は難しい」と最近つくづく思います。

新入社員の頃、採用業務を担当することになった私に与えられたいくつかの課題。
その中の1つに、「雇用契約書の見直し」がありました。
自分が入社する際に人事部の人から2通の契約書をもらい、それぞれに捺印をして人事部に提出、その後、社長のハンコが押されて1通が返ってきました。
まさにその「雇用契約書」の見直しでした。

主に、
・契約書が法で定められた必要記載事項を網羅しているかどうか。
・法的拘束力。
・訴訟が起きた場合に想定されること。
・過去の判例
等々について、自分で調べる、或いは、法務部の人と相談しながら検討するようにとのことでした。

実際、当時使われていた「雇用契約書」に問題はありませんでした。
当たり前といえば当たり前ですが、「契約書」や「雇用」に対する感度を高めるために課せられた(=まんまとはめられた?)シミュレーションでした。

おかげで、今でもその感覚は身についています。
でもそれでも不安はつきません。

契約書は生き物ですね・・・。

救いの手

2006-01-10 20:59:30 | お仕事
大学院でお世話になったT教授から、「助けてコール」があり、急遽お会いすることになりました。

教育に、研究に、公的活動に、共同プロジェクトに・・、年中忙殺されているT教授。
今回は本当にお困りの様子でした。

まずは、現状をお伺いし、先生が理想とする業務体制をうかがいました。
その次に、現状を整理して問題点を明らかにした上で、私が良いと思う業務体制を提案しました。
先生は、「わらにもすがる思い」だったせいもあるかもしれませんが、私の提案を受け入れてくださいました。

緊急の対応が必要でした。
しかもこの分野での「運転経験」、つまり業務経験が必要でした。
これができるのは、Yちゃんしかいません。

ひとまず、業務の流れとボリュームが把握でき次第、Yちゃんに頼むことにしました。

T教授は、「ありがとう。ありがとう。これで夜眠れるわ。」と言いながら、帰っていかれました。
仕事が完了した時点で「本当に助かった。ありがとう。」と言っていただけるよう頑張らなくては。

立ち止まってみること

2006-01-06 22:00:16 | 日々のこと
今日は、新しい仕事の件で某教授を訪ねました。
昼食を含めて3時間ばかりのミーティングでした。
できる限りのお手伝いをさせていただくことになりました。

その後、弊社のお仕事を手伝ってくれているTさんとお会いしました。
現在、あるプロジェクトを担当して下さっているのですが、その過程で「会社の方針を確認しておきたい点がある」ということで、お会いしてお話をすることになりました。
Tさんは国際機関での勤務経験が長く、大勢の部下をマネジメントしつつ仕事をしてこられた超ベテランさんです。
疑問に思ったことはこうやってきちんと尋ねて下さるので、本当に助かりますし、私もとても勉強になります。

日々仕事をしていく中で、自分の感覚や判断基準などは、どんどん「自分の常識」とか「癖」として身についていきます。

当たり前だと思っている仕事のやり方、
これがベストだと思っている自分の判断や感覚・・・
これらが果たして本当にベストなのか、非常識でないのか、間違っていないのか・・
といったことを、仕事に慣れるにつれ、立ち止まって意識してみることが大事だと思いました。