大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

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夏休み前半あれこれ④ボランティアすもう

2010年08月14日 | 児童デイサービス
 意識的に「Keくん!今日は(も?)ボランティアやな。よ~し相撲ボランティアや!
 「あのさぁ~、ボランティアやからぜんぶ負けてやってや!」と耳打ち。
 「僕はすもうのを着るのはいやや。頭にかぶるの(カツラ)やったらいいわ」と他の子らなら「臭いからいやや!」と絶対にかぶらないカツラをかぶると言うのでカツラだけで許してやりました。(Keくん!今も着替え(洗濯)と風呂は嫌いか?)
 しかし、他のスタッフが許してくれないしGeくんが相撲グッズの袋をさしだします。「しゃぁないなぁ。まいっかぁ」とお腹の上に枕もつけて…なかなか貫禄です。

 「Mくん、Keくんとお相撲しよう。」「Maくんガンバレ、Maくんガンバレ」コールに機嫌よく出てきたMaくんでしたが、四つに組んで何を考えたのかそのまま後方にバタンと唐黷驍laくん。Keくんは「ウン????」、周りは一呼吸置いて爆笑。
 実は前にも書きました。Maくんも自閉症スペクトラムです。押したり引いたりするあそびはとても分かりにくいようです。最初はやっていることを見て真似るのです。Maくんも私をはじめスタッフがこけて盛り上がるのをちゃんと見ていたのですよね。おそらくそれを真似たんですよね。
 でも、僕も遊びの中に入りたい!盛り上がりたい!ほめて欲しい!と思って臆せず入ってくるところがすごいですよね。

 Keくんはすごいです。真剣勝負の時には一気一気に押しまくります。Haくんも押し相撲ができるようになってきたと報告しました。
 Keくんの友だちのDaくんも1年前はできなくて思いつきで(浅はかにも)掌の形の色画用紙を切って私の胸に貼って「視覚支援」を試みたものです。まるで絵に描いたようにマッチングの問題点を浮き彫りにしてくれたのを覚えています。つまり、「はっけよ~い のこった」で戸惑いながらとにかく突っ立ったまま自分の掌を「Daちゃん、ここを押すんやで!」と指差す私の胸の掌に合わせたものです。今は違いますよ。Daちゃんも腰をかがめて形もしっかりとりながら、立ち上がると押しの一手で攻めてくるようになっていました。


 Keくん、2日間のボランティアありがとう。
 お疲れのKeくんはご褒美に午後のプールの時間に事務所のパソコンでインターネットをさせてもらいました。ホッと一息の時間も必要だよね。「ボランティアはつらいよ!」

 1年間の寮生活でもまれて、周りに合わす柔軟性とコミュニケーション力がついてきていると感じました。
 それに、生活の流れの中で当然のごとく身につけていっているのでしょう。聡怐A準備、片付け(これはきっちりとではないけど)でサッサと体が動くのがすごいなと感じました。
 
 来週から修学旅行でイギリスに出発するんだ。飛行機が落ちないか心配な様子だった(落ちたときのことを考えてあれもこれも準備しなければと延々としゃべっていたけど、1年前の北朝鮮のロケット事件ほど真剣ではなかったです。半分冗談が言えるんだ。)けど、元気に行ってらっしゃいね。

 来年はヤンボラ合宿に参加できるかな?
 来年の進路についても彼なりに色々と心配がありそうでしたが、また機会があればお話し(相談会)しましょうね。
 この日も自分で作ったお弁当持参でやってきましたが、サッサと自分お弁当は食べてしまって、そんな話をしている間に私のおかずを1個ずつちゃっかりゲットしたKeくんでした。