伊勢志摩つれづれ

伊勢志摩の今を楽しんで頂けます
郷里を離れた方に 今の故郷を 
また 伊勢志摩の旅行の前に ご覧ください

志摩・越賀の(芋煮)切干作り

2020-12-26 18:11:44 | 写真と観光・伊勢志摩の風景

越賀では 黒くならないよう

サツマイモを煮てから

皮を剥き 切って干す伝統の方法です

煮あがりを 切り若干時間の経った状態です

 

干し芋は 1824年から 各地で保存食品として

広まった

志摩も 漏れず 干し芋だったが 高度成長 地域おこしでなどで

「きんこ」として 売り出されるようになった

きんこは 本来 東北以北でナマコを干して乾燥したもの

 

ところで 志摩の干し芋は 戦後も長い間 護国藷(ごごくいも)

アメリカ芋 ニッキ芋などの種類が混在使用された

今のように 商品は均一化されていなかった

 

護国藷(ごごくいも)は 昭和13年 三重県の農業試験所で誕生

アメリカ芋は 大正昭和時代伊豆の新島村で栽培された

 

志摩には 米は貴重品で 米飯は冠婚葬祭の時だけ 

通常主食は 甘藷 冬暖かな志摩では 床下に

すくもを敷き 収穫期までの甘藷が貯蔵されていた

切干は 加工保存食品

80歳以上の方は 干し芋飯を幼いころ 嫌というほどたべたと言う

 

余談だが 芋の白干し(生)を 軍の慰問品に供出したこともあった

 

高度成長経済が進む中 干し芋に使用する芋は 薩摩隼人や

紅はるかのようになり 商品の均一化となった

 

名も「きんこ」が名を使われるなり

最近は 「ぎんこ」なるものも現れた

 

きんこは 隼人芋 ぎんこは 紅はるか

微妙に 販売価格も異にする?

ぎんこは 遊び心からの命名で

きんさん ぎんさんにあやかったのかもしれないが

発想は面白い


サツマイモ煮の大釜

2020-12-26 18:08:57 | 写真と観光・伊勢志摩の風景

サツマイモは 大釜で2時間余り炊き込み

残り熱で 1時間以上 蒸らし 煮込み汁を

たっぷり含ませ 冷め頃を見 切り蒸籠に

並べて干す また 煮たてのサツマイモを

綺麗に切るのも 技術を要します


切り干干場(サツマイモ)

2020-12-26 18:07:30 | 写真と観光・伊勢志摩の風景

安乗の「きんこ」のように個人の生産は見られなくなったが

越賀は 昔ながらの 個人生産

しかし 衛生面と天候などを考慮し

干場は 屋根はビニール 

脇は 風通しの良い ナイロンの網で

囲われている

 

知り合いの紹介で 志摩市の地域おこし協力隊の

作業場を訪ねた 2年間 市からの補助金があり

年期明けは 移住/干し芋作りが 出来るそうです


焼酎・志州隼人

2020-12-26 18:04:30 | 写真と観光・伊勢志摩の風景

切り干や「きんこ」が原料の志摩の焼酎

志州隼人レギュラーと 志州隼人ゴールド

レギュラーは 煮た切り干芋の皮などが

ゴールドは 切り干しが原材料となる

ゴールドは 香り味共に抜群の様です