伊勢志摩では 注連飾りを年中掲げ
大掃除に取り換える
注連飾りにつける 木札は 一般的に蘇民将来子孫の門
笑門は 笑う門には福来るで 後発
千客萬来は 商売御繁盛で お店で使われている
蘇民将来子孫の門の起こりは 牛頭(ごず)天王が
旅に出かけ 途中泊めてもらえそうな
金持ちの巨旦(ごたん)尋ねた
家には貧しい人は泊められないと断られた
困り果て 次ぐに 蘇民将来の家に着き 宿を依頼すると
貧しいながらも 快く招き栗飯をもてなしてくれた
お礼に 宝物の珠(たま)を 蘇民に渡した
この珠は 心の優しい人が持つとお金が溜まるものでした
8年ほどが経ち 蘇民を訪ねると 蘇民は裕福になり
幸せに過ごしたいた
羨ましく思う巨旦は 牛頭天王を家に泊めようとしましたが
意地悪は変わらず 悪いことばかりが 次々とおこった
牛頭天王という人は 悪いことを追い払う神様だったのです
代々蘇民の家の人たちは このとき牛頭天王が言われたように
「蘇民将来」と書いた木を身に着け お守りした
この木のお守りは 現在は注連縄にとりつけられ
家の玄関口で悪いことを追い払う護符となっている