北アルプスばかり行っているので、今年は南アルプスへ。
荒川岳(悪沢岳)から赤石岳への縦走にチャレンジ。するはずが・・・・
<8月11日>
台風のため一日予定を遅らせ出発。
通行止めにはなっていないが、新静岡ICから井川に入る道は大荒れ。
朝、8時畑薙第一ダムの駐車場に到着。そこで恐れていたことが起こる。
椹島までの道が崩壊し、バスが不通とのこと。
別の山へ行こうかとも考えたが、「午前中には道が通じるだろう。」という情報
を信じ、待つことに。
が、バスは通らない。午後になる。何もない駐車場。やることも何もない。
これなら最初から歩いて椹島に向かえばよかった、
と思いつつ、ひたすら待つ。「真面目に復旧作業してんのか。」と思いつつ、夕方になる。
日が暮れたころ、ようやく開通。
バスに乗り、復旧が遅れたのがよくわかった。というか、こんな道でよくバス通したな
と思うくらい大荒れ。いたるところが崩れ、陥没している。
そんな道を暗闇の中、谷に落ちそうバスで進むのは、
日本というより、インドの山岳地帯に行った時の感覚だ。
途中、道に大きく空いた陥没を、バスを降りて30mほど歩かされる。
午後7時30分。停電で真っ暗な椹島ロッジ着。
<8月12日>
朝から雨。半端じゃない土砂降り。少し体調が悪いのをがまんし出発。
樹林帯の急登。雨は降り続く。標高を稼ぐに従い、寒くなってくる。
昼過ぎ、千枚小屋に到着。ちなみに本当は昨日の宿泊予定地。
荒川小屋まで行きたかったが、相変わらずの土砂降り&頭痛で今日はここで断念。
明日、体調が回復してるのを祈る。が、体調悪化、熱っぽくもなっていく。
夕食を元気もなく食べ(山小屋と思えないくらいおいしかったのに)、寝る。
<8月13日>
起床。体調はあまり回復しておらず、やむなく下山を決定。
泊まりの登山で山頂を踏まずに下山するのは初めてだ。
山頂はおろか、稜線にも立ってない、完璧な敗北。
がっかりした気持ちで、小屋を出ると美しい朝焼けだった。
富士山とご来光。
落ち込んだ気持ちが、少し救われた気がした。
下山の日は、腹が立つほど登山日和だった。振り返ると悪沢岳がきれいに見えた。
いつかのリベンジを決意し、山を下りた。