3歳の娘は最近、「いぬぼうかるた」に夢中。
「りくつとこうやくはどこへでもつく」
なんていう親も知らなかったようなものまで覚えている。
もちろん、意味はわかっていない。
ことわざは、覚えるだけでなく、意味や教訓を心にとめておくのが大切である・・・・
今日は久しぶりに山へ。
家では雪もしばらく降っておらず、ふきのとうも出ている。
京都の北山も同じようなもんだろう、と思い、
迷うことなく通常の日帰り登山の用意。一応、軽アイゼンは準備。
河原町に嫁&娘を落とし、鞍馬街道を北へ。
鞍馬寺。雪などまったくない。
しかし、花脊峠に差し掛かると、風景が一変する。
花脊の登山口はすでに50センチ近い積雪が。
篠山と同じ経度なのに、京都市内なのに・・・・
「ゆだん大敵」
ともかく出発。スキー場の跡地を横目に登っていく。 寺山峠までは杉林の登り。
踏み跡もあり、 通常装備+軽アイゼンでなんとか登れる。
一ノ谷の出合を過ぎると、雪がさらに増える。
ところどころ、踏み抜くと腰までの雪。
雲取山荘という無人小屋に到着。
踏み跡がなくなり、かんじきの跡に変わる。
かんじきなら歩ける。
しかし、こっちはかんじきはおろか、雪よけのスパッツすらない。
「そなえあれば うれいなし」
憂いながら踏み跡がなくなった雪の上を、
腰丈までのラッセルで進む。
雪上より沢に入ったほうが進めるので、途中から沢を登る。
が、倒木や1m以上の雪の壁に阻まれ、沢に入ったり、出たりを繰り返す。
そうこうしてるうちに、時間が過ぎる。
なにせ3時間のハイキングの予定で、午後からの登山なのだ。
そして、軽装備が耐えられなくなり、足元が浸水する。
そして、「なんでこんなことしてるんだろ。」という
登山中最も抱いてはいけない疑問をふと抱く。
「三条あたりの喫茶店であったかいカフェオレでも飲んでたいな。」
撤退。
思えば、今年度は数回しか登山しておらず、しかも撤退が多い。
登頂率はヒマラヤ登山並みだ。情けない。
下山した京都市内は小春日和。
市役所横のホットラインレコードで、
パブリックエネミーとグレイトフルデッドという
よくわからない組み合わせのアルバムを買い、
嫁&娘を拾い、帰宅しました。