写真は、下地センサーと呼ばれる器械で、壁の上に当てるだけで、ランプが付いて、下地の位置を教えてくれる便利な道具です。壁に当てるだけですから、壁には何の傷も残りません。マンションでも戸建でも、間仕切り壁を作る場合、骨組みとなる軽量鉄骨の柱を45cm間隔で立てて、そこに石膏ボードを釘打ちし、その上にクロス(壁紙)を貼って仕上げます。石膏ボードとは、上下の紙の間に水で練った石膏をはさんで、乾燥して固めて作ります。一般に、壁の仕上げに使われる石膏ボードの厚さは、9.5mmか12.5mmです。勿論、厚い方が値段も高いです。
壁に、例えばピクチャーレールや鏡を取り付ける場合、石膏ボードだけでは、ビスの効き目が弱くて、しっかりと固定できません。そういう時には、下地である柱にビスを打ち込めば効き目はあるのですが、クロスの上からでは、その柱がどこにあるのか分かりません。このような場合に、この下地センサーを使って、下地の位置を探すわけです。このセンサーの利点は、音波で探すので、壁が傷つかないことです。もう一つ、下地の柱の位置を探す方法として、下地チェッカーと呼ばれる(先端に針が付いていて木材に穴を開けるキリのようなもの)ものもあります。でも、これは針を刺すため、1mm程度の穴が開いてしまいます。下地材と言いましても、手すりなど、相当の力が加わる場合には、この軽量鉄骨では支えきれないので、それなりの下地補強が必要となります。