写真は、一戸建ての内覧会で撮ったものです。矢印部分をご覧下さい。この窓の上だけカーテンレールが取り付けられておりません。買主の人に、カーテンレールがないですね、ここはブラインドでも付けるのですか?と聞きましたら、いーえ、窓には全て、カーテンレールを付ける様に売主に依頼しました、との返事でした。ですので、ただ単に、業者がここだけ付け忘れたわけです。この家の場合、標準ではカーテンレールがないのですが、売主にオプションとして頼んでいたわけです。
カーテンレールを付ける場合、一般的には、両側にカーテン溜まりというスペースを12㎝ほど取ることになります。そうすれば、カーテンを窓いっぱいに開けておくことが出来ます。ですので、カーテンレールは、窓枠の外側にその分出てきます。その際に注意すべきは、エアコンの位置、収納の扉、壁、これらとの関係を確認しなければなりません。 付けてしまったカーテンレールが、エアコン設置の邪魔になったり、収納の扉に干渉してしまうことはあります。
写真のケースでは、ここの買主は、このカーテンレールの付け忘れを見て、「ここはカーテンをやめて、窓枠の中にブラインドをつけようかな」と言ってました。カーテンレールは窓枠の外へ出てしまうので、その分部屋も狭くなります。窓枠の中に設けるブラインドであれば、その影響は受けません。災い転じて福となりました。(810)
内覧会の日程と開始時刻は、売主の方から連絡が来ます。「おめでとうございます。あなた様の内覧会は、9月18日、午前10時から」と、写真のような連絡が来るわけです。通常、かなり前もって連絡が来ますので、それでは、この日は内覧会で、となります。
でも、この日程は売主の都合で決めたものですから、当然、買主側は都合が悪いようであれば、日程も時間も、変更はすべきです。例えば、指定された内覧会が平日で、会社を休むのは難しい、とお考えであれば、週末に変更して、と申し出ることになります。
また、内覧会の開始時刻も、午後からでは遅すぎますので、なるべく午前10時~11時ごろの開始とすべきです。なぜなら、内覧会は、買主の最終検査ですから、明るい時間帯に、余裕を持って、隅から隅まで、部屋の中を見ることが最重要となるからです。
内覧会というのは、売主のためにあるのではなく、買主のために設定されるわけですから、買主の都合が最優先されるのは当然です。指定された日程だから、どうにかその日に行かなくては、とお考えになるのではなく、自分の都合で日程と開始時刻を決める、こういう考え方で臨むべきでしょう。売主の立場は、出来たので見て下さい、買主の立場は、出来たか見て上げよう、ということです。
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ここで、良いなあーと思ったのは、階段部の途中にある赤い矢印の照明です。辺りが暗くなると、ここは階段ですから踏み外す危険もありますし、両側が壁になっていますので、防犯上心配にもなります。ただ、両側の家がこの階段を利用するので、それぞれの家の壁に照明を付けた方が、公平感があって良かったとは思います。このような傾斜地に建つ戸建をお買いになる方は、階段部の壁に照明が付いているのかも、確認して下さい。(99)
写真はマンションの内覧会で撮りました。こちらの部屋は洋室2で、向こうは洋室3です。つまり、間仕切壁の部分が共通の収納となっているのです。この収納は押入れなので、奥行きも90㎝近くあります。こっちの部屋からもあっちの部屋からも、布団の出し入れが出来ます。上の棚板の下にハンガーパイプがあれば更に良かったです。そうすれば、布団収納として使わない場合は、クローゼットになります。
こういう収納は効率的です。両方の扉を開けておけば、風も抜けますので換気も出来ます。この洋室は、それぞれ子供部屋として考えられています。布団を棚板の上に置いて、下を空けておけば、両方の部屋へのトンネルにもなります。やがて子供が大きくなったら、これらの収納を取り去ってしまえば、一つの大きな部屋にすることも簡単です。それから、収納面積を最大に使えるのも良い点です。壁がないので、その分部屋を広く活用することが出来ます。(110)