写真はマンションの内覧会で撮りました。写したところは玄関ドアの裏側のカギの部分です。玄関ドアに穴を開けて、カギを設置するわけですが、位置が合っていないので、カギと穴との間で隙間が出来てしまっています。これでは、カギもガタツキますし、見栄えも良くないです。内覧会に行きましたら、細かいところですが、こういう箇所も確認して下さい。(6730)
写真は、一戸建ての内覧会で、キッチンの壁側のスパイスラックの引き出しを引いてみたところです。引いてみますと、引き出しがガス燃焼用の給気口のキャップにぶつかってしまって、最後まで引き出すことが出来ません。給気口は最初からこの位置として考えていた、後からキッチンを据え付けた、そしたらこうなってしまった、ということです。
家を売る側は、こういうことは当然建設中に気付くはずです。従い、問題がないように直さねばなりませんが、ついつい、直すのが面倒なので、このままにしてしまったのでしょう。結果、これで我慢して使って、ということなのでしょうが、これでは家を買った方はたまりません。
内覧会では、お住まいになったつもりになって、このような引き出しや扉類も全て引き出したり、開いたりしてみてください。スムーズに引けるか、開けられるか、チェックが必要となります。写真の例では、当然のことですが、給気口のキャップをずらすことになりました。
写真は、マンションの内覧会で撮ったものです。ここでご覧頂きたいのは、床に付いているドアキャッチャーです。ドアキャッチャーとは、戸当たりの一つで、ドアを開けた際に、取っ手が壁に当たらないようにするものです。戸当たりにも、いくつかの種類があります。ドアの上に付ける棒状のもの、キノコ状で床に付けてフックで止めるもの、マグネットタイプなどです。
写真のドアキャッチャーは、ドアのほうにフックが付いていて、そのフックを押すと、キャッチャー側が少し回転して、フックがキャッチャー側に引っ掛るようになっています。私は、戸当たりの中で、このタイプが一番優れていると思います。その理由は、フックを掛けるためにしゃがまなくていいこと、フラットなので掃除がしやすいこと、フックがキャッチャーに入るので、風にあおられても簡単にはドアが閉まらないからです。でも、戸当たりの中で、最も値段が高いと思います。
一戸建てでもマンションでも、家を購入される場合には、細かいことですが、それぞれのドアに、どんな戸当たりが付いているのか、見て下さい。(25)
写真は中古の戸建ての内覧会で撮りました。手にしているのは、境界標(きょうかいひょう)です。敷地の境界点を示すものを境界標と言います。境界標にはいくつかの種類があります。これは、境界点を矢印の先で示す貼り付けタイプのプレートで、最も単純なものです。そのプレートを手に持っているのですが、これは外れてしまっていたからです。本来は、敷地の隅の境界にしっかりと固定されていなければなりません。敷地の境界点を示す大事な標(しるし)を示すプレートが外れてしまっては困ります。
こういうものは、個人が勝手に接着剤で付けられるものではありません。土地家屋調査士が敷地の広さや境界を確認して、設置したものだからです。中古の戸建ての内覧会では、自分の敷地が明確に分かるように境界標が設置されているか、また、その境界標はしっかりとずれないようになっているか、これらの点も確認して下さい。土地の境界は非常に大事で、隣家同士でもめると大変です。内覧会で、境界標が不明、もしくは境界標がしっかりと設置されていない、このような場合には、売主に不具合として指摘して下さい。(7729)