写真は一戸建ての内覧会で撮りました。写した場所は玄関前です。この家は大規模開発で分譲された建売り住宅の一つです。このような開発された場合、先ず、全体の整地がなされ、道路が作られ、その時に道路脇の雨水の側溝も設置されます。側溝には、間隔をおいて、このような雨水枡が置かれます。この家の場合、たまたま、雨水枡が玄関前に来てしまったわけです。
これは、しようがない、としか言いようがありません。家の細かい平面図を決める前に、道路が整備されるので、このようなケースも生じてしまいます。これではイヤだから、移して下さい、と言いたいところですが、ここは市の管理となりますので、無理な話となります。この配置は仕方ないことなのですが、工夫が必要となるのは、この雨水枡にカギやお金が転がり込んだ場合の対策です。玄関ですから、カギを出します。出したカギが、すべって、階段をコロコロ転がって、この中に落ち込んでしまうことも考えられます。ここの中に落ち込んでしまったら、蓋は重いし、枡の底は泥が堆積しまうので、取り出すのは大変です。
このようなことを防ぐためには、この枡の蓋の内側に、ネットを置いたら良いでしょう。ある程度目の粗いネットであれば、雨は中に落ちるし、カギやお金はネットの上に載ります。ここの家の場合も、売主に言って、目の粗いネットを蓋の下に敷いてもらいました。(3122)
マンションで中和室のお部屋、結構あります。直接窓に面しない和室を、中和室と呼びます。建築基準法上、中和室も居室(人が定常的に居る空間)になりますので、換気、採光など、無窓にすることはできません。フスマなどは常時開放できるので、中和室とリビングとを一つの部屋として見なすことで、許可されています。
このような理由から、リビングと中和室とは、写真のようにフスマで区切られるようになります。写真の例では、フスマがリビング側にも、廊下側にもあります。ここで、質問です。フスマ全体を閉めた場合、リビング側のフスマが優先するのか、それとも、廊下側のフスマが優先するのか、どちらだと思いますか?正解は、左の写真にあるように、リビング側のフスマが優先します。つまり、リビング側のフスマを閉め切って、そこに廊下側のフスマを合わせるように、大工さんは建て付けていきます。これは、リビング側にフスマの合わせ目を見せないようにするためです。ですので、内覧会に行きまして、このフスマの隙間などをチェックされる場合には、そのようにして、状態を確認して下さい。(9222)
写真は一戸建ての内覧会で撮ったものです。写した場所は洗面台の下の扉を開けて、中にある排水管の部分です。ご覧になって頂きたいのは、赤い矢印で示したところです。ここに水滴が付いています。水滴が付いているのは、排水管から水が漏っているからです。内覧会では、洗面台の水栓からも水をしばらく出して、漏水の有無を調べます。稀ですが、写真のように排水管などから漏水してしまうことはあります。この漏水の原因は、矢印上部の排水管のジョイント部分の締め付けが不十分だったからです。
マンションや一戸建ての内覧会に行きましたら、水道のあるところは全て水を出してみて下さい。水をしばらく出してみて、下の排水管や給水管の表面を懐中電灯のライトを当てて、良く見て、手で触れてみて下さい。漏水が起き易いのは、管のジョイント部分ですので、そこを中心に観察して下さい。(3928)
写真はマンションの内覧会の時のものです。写したところはウォークインクローゼットの中です。ここでメジャーを当てているのは、ハンガーパイプから天井までの高さで、50㎝あります。このスペースには何も置けないので、もったいないです。ハンガーパイプの上に棚があれば良かったと思います。
このクローゼットの天井の高さは2.3mでパイプは上下2本設置されています。下のパイプは床から90㎝、上のパイプは床から180㎝となっています。
男性のスーツを上下2段に掛けるには、上下のパイプの間隔は1mは必要です。ですので、天井の高さが2.3mあるので、上のパイプは床から2.2m、下のパイプは床から1.1mの位置に付ければ、余裕を持って上下にスーツを掛けられたのにと思います。ただ、パイプの位置が床から2.2mになりますと、脚立がないと届かなくなりますが。クローゼットにハンガーパイプが上下に付いている場合には、その間隔も確認して下さい。ハンガーパイプは重さに耐えなければならないので、下地材を入れてあります。ですので、移動は簡単には出来ません。(3331)
写真は、マンションのモデルルームで、洗面室からバスルームを撮ったものです。ご覧のように、洗面所とバスルームとの間の壁、そして、バスルームの扉も透明ガラスです。頭をぶつけたり、中ですべることもありますので、扉は強化ガラスとなっています。
これらはオプションとなっていますが、透明にしますと、広々感・開放感が出てきます。特に、お子さんが小さい時などは、安心で楽しいでしょうね。
ただ、見た目は開放感があって良いと思いますが、実際はどうなのでしょう?慌てると、扉が開いていると勘違いして、ガラスに頭などをぶつけてしまうこともありそうです。また、子供が大きくなることを考えると、一般的な曇りの模様が入ったアクリル板が良いかな、とも思います。このような透明ガラスのお風呂に入ったことはありませんが、お湯がたまると、湯気で中は見えなくなるものなのでしょうか?落ち着いてお風呂に入っていられないような気もします。(72)