路上の上。

愛車KLE400との旅路をメインに、日々雑多な出来事の独り言。

コールマン フェザーストーブ442-726J購入。

2015-10-31 15:33:43 | 日記・エッセイ・コラム

2015年10月31日 土曜日 晴れ。

 バーナーとかストーブとか呼ばれる野外携帯用調理火器。
みなさんもこだわりの一品、思い入れの一品があることでしょう。
男子の火遊び道具へのこだわりは人それぞれ、その思い入れも強い道具の類でもあるでしょう。
 そんな私は、中学生の時に大きな釣具店のアウトドアコーナーでキラキラ輝いて置いてあった
キャプテンスタッグのガスコンロがはじめての1台だった。
このガスコンロを購入する前は固形燃料缶を使っていた。
お湯が沸くまでそうとう時間が掛かり、しかもブクブクと水が沸騰することは無かった。
それでも、その待ち時間がとてもワクワクして楽しい時間だった。
その後、このキャプテンスタッグのガスコンロ、
バイクでキャンプをするようになると出来ればコンパクトにと小ささを求めるようになった。
で、現在でも私の愛用しているのは15年ほど前に購入したEPIgasのCSSA-Ⅱ。
最新のモノと比べると軽さも火力も及ばないけど、壊れていないので更新するつもりはまだない。
そのつもりはないのに、どういう訳かコールマンのフェザーストーブ442-726Jを購入してしまった。


◆どういう訳だか無性に欲しくなり買ってしまったフェザーストーブが届いた。

 まぁ、一応購入にあたり動機らしい動機はないこともない。
それは冬季に使うために寒さに強いガソリン燃料タイプが一つ、前々から欲しかったからだ。
はい!こそっ!「寒冷地仕様ガスでも使えばいいやん」とか無粋なことは言わない!
そう、この今更感たっぷりのガソリンストーブに憧れとロマンが詰まっているからに他ならない。
スポーツスターⅡの方がより好みなのだが、少しでもコンパクトにしようとなれば選択肢はコレになる。
山岳用の高級品でよりコンパクトハイパワーのものも憧れはするが、自分の感性には合わない。

 さて、箱から出してアルミ製の折りたたみ脚を広げて置いてみた。


◆箱から出して置いてみたら、少し傾いてます・・・。

 まぁ、なんという事でしょう!少し傾いているではないですか。
少しというか、写真じゃ分からないけど結構傾いてます。
コールマンの品物ですし、この位はご愛嬌なのでしょう。
返品交換してもらったところで多少マシなのが来るか来ないかって所だろうし、
この位我慢しろ、自分で調整しろって舌打ちされるかもしれないので気にしないことにした。
この辺はカワサキ乗りを長くやっているので耐性は出来ている。
そもそも、野外じゃ平らな所なんてないんだからねっ!

 ・・・。

アルミ製の折りたたみ脚が三本あるが、
箱には「折りたたみ式で安定性抜群」と書いてある。
読み終えて、その箱を投げ捨ててしまった。
上写真の右側の脚が、他の2本の脚より開きが大きく、それが傾きの原因のようだ。
新品でいきなり削ったりなどの調整は嫌なのでどうしたものかと眺めていると、
ああそうか、とペンチで脚底部の両端を曲げてみた。




◆両端をペンチで下向き曲げてみた。

 これで高さが出て少しはマシになるだろう。
注意するのは曲げる時で、両端必ずペンチで持ってやらないと、脚の根元をポキリとやってしまいそうだった。
そうなると、本体も投げ捨てることになる。
調整して脚を広げると、我慢できるレベルまでは傾きは直ったが、だんだんどうでも良くなって適当な所で止めてしまった。

この脚曲げ調整をすると、今度は仕舞時の寸法が少し高くなってしまった。


◆曲げた箇所が本体底部に接触し、この通り仕舞に影響が。

 なんかもう、調整前より更にどうでも良くなって来た。
そもそも、今の仕事じゃ真冬になかなかキャンプツーリングに行く機会なんてないのに、
これを使う機会はあるのだろうか・・・。
 
・購入費用 9,300円


大分県宇佐市探訪 「永遠の0」&ラーツー。

2015-10-12 19:15:21 | ツーリングレポート

2015年10月9日金曜日 晴れ。

 バイク乗りのブログが、長らく更新されないで放置されていると少し心配になったりする。
そんな私も、暫くブログ更新ができなかったがピンピンしています。
ただ単純にKLEに乗る時間と気力が無かっただけでしたが、
久し振りに今月末キャンツーへ出かけられそうな感じになって来たので、
KLEの点検と自分自身の感覚を取り戻すのを兼ねて日帰りツーリングに行ってきました。

 午前8時出発。
コースは英彦山~山国~耶馬溪~院内~宇佐~中津~帰宅と決めていた。
朝食は取らず、ペッコペコに腹を空かせた状態で下調べしているラーメン店を数件回ってやろうという魂胆である。
念のためにタンクバックにはカップヌードルと調理器具を忍ばせている。


◆秋の気配深まる英彦山の駐車場。寒いです。

 午前9時過ぎ、英彦山の駐車場へ到着。
バイクは一台も無く、登山者の車で一杯だった。
しかし、結構着込んでいるのに寒いです。
寒い寒いと言いながら山国へ峠道を下り道の駅やまくにで一休み。


◆道の駅やまくに。


◆レストランがリニューアルオープンしていた。


◆梨を試食させていただきました。甘くてジューシー!

 道の駅併設のレストランが10月1日よりリニューアルオープンとあった。
レストランはまだ準備中で観察できなかったが、あのリーズナブルなバイキングがリニューアルしたのだろう。
テント内には梨が積まれ試食もできるようになっていた。
遠慮せず一口パクリとすると、梨の甘みと溢れんばかりの水分が口の中に広がり、サクサクとした食感が相まって疲れた体を癒してくれる。
バイクじゃなかったら衝動買いするところであるが、買ってもこんな大きな荷物を積むことはできない事が非常に残念でならない。

 道の駅やまくにで息を吹き返したものの、空腹と寒さを堪えるのに必死だった。
これも全ては一杯のラーメンのためである。

 国道212号を国道500号へ折れ、国道387号へ。
道の駅いんないの前を通過しこのまま北上を続けると大分県宇佐市市街地中心部へ至る。
大分県北部にあって、中津市と豊後高田市の間に位置する宇佐市は、全国八幡宮の総本山である宇佐神宮で知られる歴史深い土地だ。
とはいっても、国道10号線に沿うそうにどこにでもある郊外型店舗の列の景観は少し栄えた地方都市の景観のそれである。
主要幹線道から逸れると、平野部の大部分が田園地帯となり、秋の田んぼの良い香りがヘルメット越しに鼻腔を刺激する。
そういえば、今回のツーリング中、至る所で金木犀の香りがしていた。

 国道387号をそのまま直進すると国道10号へ至り、県道44号となる。
田園風景の中の一本道を気持ち良く走りJR日豊本線の柳ヶ浦駅へ向うと外壁を黄色く塗られた小さな建物が目に付いた。
そこが、今回のラーツーポイントの一つである地元で人気らしいラーメン店「一輝亭」である。


◆JR日豊本線柳ヶ浦駅近くの田園風景内に黄色で目立つラーメン店「一輝亭」前にて。

 下調べでは開店11時からで、到着したのは11時30分頃であった。
店舗の前には車が1台も駐車していなかったので「しくじったかっ!?」と思いつつ店舗前のスペースにKLEを駐車させた。
開けっ放しの店舗入り口から中を窺うと狭い店内ながら結構お客が入っている。
ヘルメットを脱ぎ、グローブを外しなどをしていると、自動車で訪れるお客は店舗裏へ。
気付かなかったが、店舗裏に駐車場があり、店舗前じゃなく裏の駐車場に地元のお客さんは停めるようだ。
気付いた時には装備を脱いだ後だったので邪魔になるかな?
と思いつつも駐車禁止と言うわけでもなさそうなのでそのまま入店することに。
 
 店内はカウンター席と小さな小上がりがあった。
先客がカウンターに4名、小上がりにはファミリーが座っている。
ベンチ式の椅子でどこに座るか一瞬戸惑ったが、空いていたL時カウンターのココ→●Lへ座った。
座った場所からは調理場内が良く見える。
大将は若く、一人で調理全てを行っている様子。
年齢の頃は、若大将の母親くらいの年配の女性が一人配膳や会計を手伝っていた。
くるりと店内を見渡すが、カウンター横からはメニューが見えない。
カウンター正面頭上の壁にメニューは書き出して貼ってあった。
席についても、大将もおばちゃんもオーダーを聞かないし、水も出てこない。
水はセルフで、注文は決まり次第カウンター内に向かってオーダーするようだ。
常連さん達は着席と同時に慣れた口調で注文していた。
初めて訪れるお店での、このアウエー感が堪らない。
「ラーメンをお願いします」と注文する。
メニューの一番右端にあるラーメン500円。
ノーマルの、そのお店の基本となるラーメンが、ワンコインで賞味できる幸せ。
昨今、原材料の値上がりでその店舗の基本となる素ラーメンですらワンコイン以下で賞味できない店舗も多い。
「ラーメンをお願いします。」と注文すると、「〇〇は入れますか?」と若大将が手を休めずに聞いてきた。
店内の頭上にあるTVには暴れん坊将軍が大音量で流れており聞き取れず「はい?」と聞き直してしまった。
若大将がもう一度「ニンニクは入れますか?」と言う。
ニンニク。
セルフで入れるラーメン店では、まず入れることはないだろうニンニク。
しかも初めて食べる店舗でのラーメンにニンニクを始めから入れたら味が分からなくなるのではないか?
しかし、若大将から聞かれると入れた方が良い様な気がして「はい、入れてください」と答えてしまった。
注意して他の客の注文を聞いていると、殆どがニンニク入りを注文しているので間違いはないのだろう。
暫し待って、至福の一杯が提供される。
愚鈍な私の味覚で、味のレビューは差し控えたいが、価格と味、総合的にみて満足する一杯だった。
一心不乱に一杯のラーメンをたいらげ、「ご馳走様でした」とおばちゃんに1,000円札を渡すと500円玉一枚のお釣りを貰う。
店舗を出ると、清々しい秋晴れの高い空が私を迎えてくれた。

 さて、次はどのラーメン店に行こうか?とマップルを見る。
まぁ、さすがに直ぐには食べられないので目的地の一つである宇佐市平和資料館へ向うことにした。
地元のテレビで、太平洋戦争時に米軍機による空襲の様子を納めた映像が時々報じられることがあり気になっていた。
こんな田舎の田んぼしかないような所を空襲してどうするの?と、現在の静かに広がる田園風景を見ると思うかもしれない。
しかし、かつて宇佐海軍航空隊という旧日本海軍の航空基地あった。
開隊した昭和14年当時は、艦上爆撃機、艦上攻撃機の搭乗員育成のための訓練航空隊であったが、終戦が近づくにつれ特攻基地へと変貌する。
資料点数は少ないが、見応え十分な資料館であるらしいので以前から訪れようと思っていた。
ナビやスマホでもあれば迷わないだろうが、ツーリングマップル一冊しか持たない私は事前に下調べしていても非常に分かり難い所にあり探すのに苦労した。


◆簡素な作りの宇佐市平和資料館。

 市の施設なら近くまで来れば案内標識くらいあるだろうと思っていたがまったく無く、
狭い飲み屋街らしい道を右往左往しているとなんとか辿り着いた。
新しく簡素な作りの工場みたいな外観で、「ここかな?」と少し戸惑う。
年配のお客さんを十数名乗せたバスが1台停まっており、私と入れ違いで出て行った。
乗用車が駐車場の端の方に数台駐車しているが、こういう駐車の仕方はスタッフか関係者のものなのだろうと想像する。
平日の昼飯時であるので、こういった施設はこういうものだろう。
 手動のガラス戸を開けて入館すると、受付に年配の女性が一人座っている。
入館料は無料だが、氏名・年齢などの記帳をして下さいとのことである。
記帳し終えた後、受付の女性に「館内は撮影しても良いですか?」と尋ねると「はい。」との快い返事があり許可を得る。
さて、ここの目玉はなんと言っても映画「永遠の0」の撮影に使用された零式艦上戦闘機二一型(原寸大模型)と、
実際に座ることのできる撮影用コックピットだろう。


◆細部まで精巧に再現された零式艦上戦闘機二一型原寸大模型。
  脚部のタイヤには実物の「疾風」のものが使用されている。


◆コックピット内も素晴らしい再現ぶり。


◆コックピット右側から機首。




◆あの俳優さんがこのコックピットで熱演したのだろうか。


◆ここに座って撮影可能です。私は勇気がなく出来ませんでしたが・・・。


◆映画関連資料などの「永遠の0」コーナー。

 目を引く展示物は映画「永遠の0」関係だけど、この平和資料館は宇佐海軍航空隊の歴史や遺品、
米軍機搭載カメラから撮影された宇佐空襲の映像資料を展示し平和学習に役立てることにある。
それら関連資料の展示も興味深い。


◆基地跡地から出土した旧日本海軍の洋式のお皿。

 碇と桜が描かれた、白く洒落たお皿は旧海軍のもの。
以前、NHKドラマ「坂の上の雲」劇中で秋山真之がこのような白いお皿に盛られたライスカレーを食べているシーンを思い出した。
時代も場所もまるで違うけれど、このお皿にもカレーが盛られたことがあるのかなぁと思いを馳せる。


◆米軍機に搭載されていたガンカメラ。


◆ガンカメラ正面より。

 米軍艦載機による機関砲やロケット弾による空襲の様子を米軍機目線で知ることの出来る貴重な映像資料の展示も興味深い。
また、ここ宇佐海軍航空隊にあった第721海軍航空隊、通称「神雷部隊」は、あの人間爆弾で知られる特攻兵器「桜花」を運用する特攻専門部隊である。


◆人間爆弾「桜花」1/10の模型。

 母機の一式陸攻に吊るして飛行し、目標近くで切り離して運用される桜花は、
機首に1200kgの爆弾を仕込み、火薬ロケット三基に点火して目標艦船に突入するという。
零戦の最高速度が時速550kmであったのに対し、桜花は時速900km超で飛行し、
ギリギリまで操縦桿を握り桜花を操縦した隊員とは如何なるものだったのだろう。
1200kg爆弾を搭載した時速900kmで飛ぶ有人ロケットミサイルである。

こんな恐ろしいものをよく思いつき、本当に運用しようとする狂気。

 現代の私達には想像もできないが、一度戦争という個人では抗うことの出来ない時代のうねりに飲まれてはどうすることも出来ないだろう。
うん、もう少し平和学習の見学をするか。

 宇佐市平和資料館を後にして、次は戦争史跡である「城井一号掩体壕」へ向う。


◆「城井一号掩体壕」




◆掩体壕正面から。


◆掩体壕の中より。


◆何のエンジンとプロペラなのか分からないが、線香とお水のお供えが。

 掩体壕(えんたいごう)とは、戦闘機などを格納し、敵の攻撃から守る為のもの。
この周囲に同じような掩体壕が幾つか田んぼの真ん中に見られたが、驚いたのは耕運機の格納庫として使われていることだった。
恐らく個人の所有物になっているのだろうが、どういう経緯でそうなったのか?
民家と一体化して倉庫として使われていそうなものまであった。
ずっと居ても気持ちの良いものではないので、手を合わせ一礼してからこの地を後にし、平和学習を終えることにした。

 本当は、あと2軒ほどラーメン店を巡ろうかと思っていたが、もう若くないということか、まったくお腹が空かない!

 とりあえず国道10号線を北上、途中のバイパスで白バイに追尾されながらのツーリングとなる。
早くからその存在に気付いていたが、中津バイパスに入ってから片側二車線の走行車線左側を時速50km程で流すと、
右側車線、私の右側バックミラーに写らない右後方の微妙なポジショニングで追走している。
さすが、鍛えられた白バイ隊員さんである。
ドライバー、ライダーの死角に容赦なく入り、交通違反者をこのようにして仕留めるのだ。
私はたまたま幸運であったに過ぎない。
1km程そのように走っていると、諦めたのかスーと私の前に出てきて次の交差点でUターンし反対車線へ走り去っていった。
交差点内でUターンかぁ。
最近は禁止標識のない場所なら回転できるんだっけ?
うーん、いろいろ危ないから私は止しとこう。

 暫く走ると、左手に太平楽が見えてきた。
そういや一度も立ち寄ったことがないので様子見で駐車場内に進入してみた。
ただの温泉施設だと思っていたが、そこらへんの道の駅顔負けの駐車場と物産館などを併設した施設だった。
休憩がてら見学していると、お土産にみやこハムの粗挽きウィンナーを一袋買った。
これなら持ち帰れる。


◆お風呂に入らなくても寄ってみて良かった太平楽の駐車場にて。


◆お土産で買った粗挽きウインナー。ボイルしてマスタードを付けるととても美味しかった。

 京築地域のスーパーなどでは普通に店頭に並んでいる商品のようだけど、
リーズナブルでいて、確かに美味しい粗挽きポークウインナーだった。
さすがは本場ドイツでその味を認められただけのことはある。

 その後は、この辺を走る時は必ず使う京築アグリラインにて一路家路へ。
一瞬、道の駅しんよしとみのコスモス畑でKLEの写真でもと脳裏を過ぎったが止すことにした。

穏やかな秋晴れの澄んだ空気と一頃より大分傾いた太陽光に深まる秋を感じつつ午後5時頃無事帰宅した。


・今回の走行距離 246.7km
・今回の旅費    1,910円


にほんブログ村 バイクブログ キャンプツーリングへ 
にほんブログ村