『モーターサイクル・ダイアリーズ』 2003年・英米合作・監督ウォルター・サレス
チェ・ゲバラがどんな人物か知らなくても、その名や凛々しい顔のイラストや写真を見聞きしたことはあるかもしれない。
アルゼンチン生まれの医学生エルネスト・ゲバラが、後の革命家チェ・ゲバラにどうしてなったのか?
なーんて大袈裟な話ではなく、多感な青年によくある自分探しの旅の青春譚として鑑賞するのが正解。
私からすると憧れの旅の一つだが、まさか荷物満載でしかも男とタンデムなんて罰ゲームだろ!と思うが途中からそのバイクすら出てきません。
まぁ、当時のオンボロバイクでこんな旅は無理だろう。
ハンセン病患者と接し、その道に進むのかな?と思いながらも長い旅路の中で見聞し体験した南米社会の現実に社会的政治的関心を高める切っ掛けの一つになった旅だったのだろう。
映画の中のエルネストは優男でとても偉大な革命家になるような片鱗はない。
が、徐々に何かどうにかしなくてはというような顔つきになるのが面白い。
また、バディとして旅を一緒にする先輩との友情も見逃せない。
後に彼はどうしたのか知ったら、若い彼らの友情が偽物ではなかったことが分かる。
若いっていいねぇ。