精神医療国家賠償請求訴訟研究会、事務局長の古屋です。
皆さんは、公共訴訟の「CALL4(コール・フォー)」をご存じでしょうか?
公共訴訟は、この国で起きている「おかしいこと」をなくすための裁判です。
CALL4は、公共訴訟を支援するクラウドファンディングサイトです。
CALL4は現在、精神国賠訴訟の1,000万円募金に協力してくれています。
他に、入管死亡事件訴訟、同性婚訴訟、コロナ特措法違憲訴訟等に取り組んでいます。
原告は一人でも、この国の「おかしいこと」を正すため、静かに戦っています。
原告を孤立させず、個人の問題ではなく、この国で暮らす者の問題として考える。
社会を変えるために声をあげるプラットフォームを、CALL4は準備してくれました。
そのCALL4からの呼びかけを、この「PSW研究室」でも拡散させていただきます。
公共訴訟の裁判期日を伝えるポスターが、駅の広告板に掲載を拒否されました。
精神国賠の「39年間、精神病院に閉じ込められた。」のポスターもお蔵入りです。
霞ヶ関駅の掲示板の空白部に、インパクトのあるポスターが貼られる予定だったのに。
9月27日(月)16時~東京地裁での第4回期日の周知もできず、大変残念です。
CALL4としては、駅へのポスター掲出はできなくても、ネットで広く伝えたいそうです。
ホームページに掲載の各種ポスター画像は、SNS等で拡散して構わないそうです。
以下、記事を貼り付けておきますが、詳しくはCALL4のサイトでご覧になってください。
⇒ 「司法をひらく」ポスターは幻か|公共訴訟のCALL4(コールフォー)
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「司法をひらく」ポスターは幻か―日本初の駅貼り裁判告知をやろうとしたけれど
たぶん日本初、公共訴訟の期日告知ポスター
選挙があります、投票しましょう、というポスターが選挙になるとあちこちに貼られます。
しかし、本来選挙と同じくらい重要な、制度を作ったり変えたりするための公共訴訟については、いつどこで行われているかほとんど知られていません。
公共訴訟の情報ももっと広く知られるべきだ、と考え、訴訟期日を知らせる告知ポスターを作って、駅に貼ることを計画しました。
まずは東京地方裁判所・高等裁判所がある東京メトロ霞ヶ関駅をこんな風に訴訟告知ポスターでジャックして、これを直接見た人、それがSNS等を経由して伝わった人に、こうした公共訴訟の存在を知ってもらい、期日に足を運んでもらおうと考えました。
幻のポスターに
しかし、残念ながら、これは実現できませんでした。
入稿したのですが、東京メトロから、これは意見広告であり、また係争中の案件に該当するために、掲載はNGと言われてしまい、色々試行錯誤したのですが、結果掲載できませんでした。
「#私たちは声をあげる」のCALL4についてのポスターだけが許可され、貼られています。
<実際の霞ヶ関駅構内のポスターの様子>
確かに、どのようなメッセージは掲載して、どのようなメッセージは掲載しないのか、その判断基準は簡単ではないかもしれません。
しかし、例えば国民的に大きな議論となるオリンピックを推進し協賛するメッセージは掲載されるのに、今回のようなメッセージは掲載されないというのは公平な基準かという疑問もあります。
結果的に多数意見を形成していないと、マスに届く場でメッセージを告知することも制限される、ということになるのではなかろうかといったことも考えます。
もしかしたら、これも、この社会で「声をあげる」ことの難しさを象徴する出来事なのかもしれません。
仕組みの問題、経済的・労力的負担、同調圧力、あるいは手段へのアクセス。
声をあげる、ことには幾多もの困難が伴います。
だからこそ、私たちは、声をあげた人たちを、これからも応援していきたいと思います。
やっぱり幻にしないために
たぶん日本初、公共訴訟の期日告知ポスターを東京メトロの霞ヶ関駅に貼り出すという計画は幻となってしまいました。
悔しいなぁ、数日そう思っていましたが、ポスター自体を幻にしなくてもいいじゃないかと思いました。
そう、幻のポスター、駅には貼れませんでしたが、皆さんのSNSには貼れます。
皆さんがシェアしてくれたら、霞ヶ関駅に掲示した時より、もっと多くの人に届かせることができるかもしれません。
皆さん、是非シェア・リツイートにご協力をお願いします!
一枚一枚のポスターはこのページの一番下部から画像保存できます。
良識の範囲でご自由に活用ください。