僕の勤務先の大学での所属は、大学院です。
大学院と言っても、研究大学院とは異なる「専門職大学院」。
法科大学院とか、教職大学院とかありますよね。
それと同じように、社会人を対象とした専門職大学院。
わが国では唯一の、福祉領域の専門職大学院です。
通常の研究大学院は、修士課程や博士課程に分かれています。
主に研究がメインですから、研究者養成のカリキュラムです。
調査方法や統計分析の方法論が、前半では叩き込まれます。
自身のテーマに沿った、ひとつの論文を書き上げるために、2年、3年を費やします。
これに対し、専門職大学院は、質の高い専門職養成がミッションです。
カリキュラムも、専門職としてのポテンシャルやスキルアップを目指した構成になっています。
極めて実践的ですし、少しでも現場で役立つ授業であることが大前提です。
期間も、平日日中の授業を基本として1年間と短い設定です。
現職を続けながらの、週末夜間を中心とした2年間の長期履修制度もありますが。
1年間で最低30単位を取得すると、専門職修士という学位が得られます。
入学する人は、実に千差万別です。
多くは福祉の領域で仕事をしてきた、現職のソーシャルワーカーたちです。
でも、そうでない人たちも、たくさんいます。
自分の仕事に行き詰まりを感じて、改めて福祉を学び直したいと入学してきた人。
自分の職場に嫌気がさして、転職して新たな人生の一歩を踏み出すために来た人。
職場の研修制度を利用し、休職して徹底的に学ぶことを選択して来た人。
定年退職を目前に、自分がしてきたことを整理するために、というベテラン組もいます。
一方で、異なる領域から、福祉を学びたいという一心で入学する人もいます。
保健医療領域から、福祉を学ばなきゃと一念発起して入学した看護師や作業療法士。
福祉とはまったく無縁の業界から、福祉への転進を図って通うことを決意した人。
定年後の残りの人生を、暮らす街の福祉ボランティア活動に捧げたいという元企業戦士もいます。
一般企業ではなく福祉分野での就職を視野に入れて進学してきた、他学部からの新卒学生もいます。
ちなみに、今年度の院生たちの平均年齢は、41.5歳。
毎年、22歳の学部新卒から、70代後半の後期高齢者までいます。
本当に多種多様な老若男女の集合体で、生きてきた過程も様々です。
唯一共通しているのは、「福祉を学びたい」という一点です。
しかも、研究者としてではなく、それぞれの現場の実践者として…。
ゴールの明確な、そのモチベーションの高さが、専門職大学院の宝だと思います。
多様な人生体験をもつ人々の、経験知という力が、この類いまれな共同体を形成しています。
教員にとっても、毎日がとても刺激的です。
教員も、うかうかはしていられません。
もしかすると、教員が一番学ばせてもらっているのかも知れません。
僕は、この仕事に就けて、幸せだと思っています。
この場所で、この仲間たちと、自分にできることを、精一杯果たしていきたいと思っています。
大学院と言っても、研究大学院とは異なる「専門職大学院」。
法科大学院とか、教職大学院とかありますよね。
それと同じように、社会人を対象とした専門職大学院。
わが国では唯一の、福祉領域の専門職大学院です。
通常の研究大学院は、修士課程や博士課程に分かれています。
主に研究がメインですから、研究者養成のカリキュラムです。
調査方法や統計分析の方法論が、前半では叩き込まれます。
自身のテーマに沿った、ひとつの論文を書き上げるために、2年、3年を費やします。
これに対し、専門職大学院は、質の高い専門職養成がミッションです。
カリキュラムも、専門職としてのポテンシャルやスキルアップを目指した構成になっています。
極めて実践的ですし、少しでも現場で役立つ授業であることが大前提です。
期間も、平日日中の授業を基本として1年間と短い設定です。
現職を続けながらの、週末夜間を中心とした2年間の長期履修制度もありますが。
1年間で最低30単位を取得すると、専門職修士という学位が得られます。
入学する人は、実に千差万別です。
多くは福祉の領域で仕事をしてきた、現職のソーシャルワーカーたちです。
でも、そうでない人たちも、たくさんいます。
自分の仕事に行き詰まりを感じて、改めて福祉を学び直したいと入学してきた人。
自分の職場に嫌気がさして、転職して新たな人生の一歩を踏み出すために来た人。
職場の研修制度を利用し、休職して徹底的に学ぶことを選択して来た人。
定年退職を目前に、自分がしてきたことを整理するために、というベテラン組もいます。
一方で、異なる領域から、福祉を学びたいという一心で入学する人もいます。
保健医療領域から、福祉を学ばなきゃと一念発起して入学した看護師や作業療法士。
福祉とはまったく無縁の業界から、福祉への転進を図って通うことを決意した人。
定年後の残りの人生を、暮らす街の福祉ボランティア活動に捧げたいという元企業戦士もいます。
一般企業ではなく福祉分野での就職を視野に入れて進学してきた、他学部からの新卒学生もいます。
ちなみに、今年度の院生たちの平均年齢は、41.5歳。
毎年、22歳の学部新卒から、70代後半の後期高齢者までいます。
本当に多種多様な老若男女の集合体で、生きてきた過程も様々です。
唯一共通しているのは、「福祉を学びたい」という一点です。
しかも、研究者としてではなく、それぞれの現場の実践者として…。
ゴールの明確な、そのモチベーションの高さが、専門職大学院の宝だと思います。
多様な人生体験をもつ人々の、経験知という力が、この類いまれな共同体を形成しています。
教員にとっても、毎日がとても刺激的です。
教員も、うかうかはしていられません。
もしかすると、教員が一番学ばせてもらっているのかも知れません。
僕は、この仕事に就けて、幸せだと思っています。
この場所で、この仲間たちと、自分にできることを、精一杯果たしていきたいと思っています。