イベント告知が続きますが、自分がかかわっている学会の宣伝もしなきゃね。
日本デイケア学会が、今年は仙台で、9月にあります。
大会長の浅野弘毅さんから、ある日メールが来て。
「一般演題分科会の座長をひとつ、お願いしたい」と。
ちょっと、その日程で仙台に行くのは無理があって「調整が必要」と返事したんですけど。
大会プログラムが届いたら、既にしっかり僕の名前が載っていました(爆!)
浅野さんとは、20年前に「東京デイケアセミナー」をやった時に来てもらったのが縁で。
批評社の雑誌『精神医療』でもお世話になってるし、無碍に断れないですよね~。
一見ちょっととっつきにくい印象がありますが、笑顔がすごい素敵なお医者さんです。
臨床を大事にしながらも生真面目な学究肌の、尊敬できる精神科医のひとりです。
それに一応、僕は、この学会の理事ということになっていて…。
おまけに一応、組織委員長ということになっていることもあり…。
さらに、さかのぼれば、この学会の立ち上げには、僕は少なからず関与しており…。
知ってる人なら、学会創設をつぶしかけた男として、僕の名前は記憶に残っているかも?
まぁ、そんな古い話はさておいて…(笑)
精神科デイケアも、一世を風靡して、いつの間にか全国に1300カ所。
でも、時の流れと共に、精神保健分野も医療から福祉へとシフトを移しつつあり。
保険診療上も、精神科デイケアは徐々に頭打ち、内実が問われるようになりました。
だからこそ、自己検証すべく、今回の大会テーマを掲げるに至ったのでしょう。
「あらためて、デイケア・デイサービスの意義を問う」…と。
単なる日中の活動場所としてのデイケアではなく、医療の場としてのデイケア。
各地で拡充してきた数多ある福祉サービスとの差別化を、どのように示せるのか…。
今のデイケアをどのように評価するかということは、これからのこの国の精神保健医療福祉を、どのように組み立てるのか、というテーマにつながるのだと思います。
シンポジウム等で、少しでもそんなテーマに肉迫して欲しいと思っています。
デイケアは、今後、はてさて、どうなるのか、どうするのか…、討論が楽しみです。
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日本デイケア学会第15回年次大会(仙台大会)のご案内
●大会テーマ「あらためて、デイケア・デイサービスの意義を問う」
●大会長:浅野弘毅(東北福祉大学せんだんホスピタル院長)
●会 期:2010年9月16日(木)~19日(日)
研修会:9月16日(木) 、学術大会:9月17日(金)18日(土)、見学会:9月19日(日)
【プログラム】
●学術大会
日時:2010年9月17日(金)・18日(土)
会場:江陽グランドホテル
参加費:会員 8,000円 一般 当日 9,000円 当事者・家族・学生 3,000円
(事前申込みは7月末で既に終わりました)
○1.特別講演
「支えあうということ」
講師:鷲田 清一(哲学者・大阪大学総長)
○2.教育講演
1)「病いと人-精神医療福祉の視点から-」
講師:佐藤 光源(東北福祉大学大学院教授・東北大学名誉教授)
2)「多機能性からみるデイケア・デイサービスのあり方」
講師:宮島 渡(高齢者総合福祉施設アザレアンさなだ総合施設長)
○3.大会長講演
「精神科デイケアのエシックス」
大会長:浅野 弘毅(東北福祉大学せんだんホスピタル院長)
○4.シンポジウム
1)「その人らしく暮らす-精神科デイケアができること-」
座長:池淵 恵美(帝京大学医学部教授)
シンポジスト
関 健 (城西病院 理事長)
福智 寿彦(すずかけクリニック院長)
伊澤 雄一(全国精神障害者地域生活支援協議会 代表)
梁田 英麿(東北福祉大学せんだんホスピタル S-ACT)
特別発言
福田 祐典(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課長)
2)「通うこと 集うこと-高齢者デイケア・デイサービスのこれから-」
座長:岩尾 貢(一部ユニット型指定介護老人福祉施設サンライフたきの里施設長)
シンポジスト
阪井由佳子(特定非営利法人にぎやか理事長)
中山 康子(在宅緩和ケア支援センター虹代表)
中島 鈴美(在宅リハビリテーションセンター桜新町 理学療法士)
井上 博文(小規模多機能型居宅介護シンフォニー将監施設長)
高橋 幸男(エスポアール出雲クリニック理事長)
○5.ワークショップ
1)「地域生活をフルに楽しもう -役に立つSSTの実際-」
講師:前田 ケイ(ルーテル学院大学名誉教授)
2)「こころが踊る、身体もはずむ -高齢者のダンスセラピー-」
講師:大沼 幸子(東北福祉大学健康科学部准教授)
○6.一般演題
1)うつとリワーク:5題
座長:五十嵐 良雄(メディカルケア虎ノ門院長)
2)心理教育:7題
座長:栗原 毅(中野区鷺宮保健福祉センター心理相談員)
3)高齢者1:6題
座長:土井 勝幸(老健施設せんだんの丘施設長)
4)高齢者2:6題
座長:小野寺敦志(認知症介護研究・研修東京センター研究企画主幹)
5)プログラム1:6題
座長:中野英子(札幌学院大学人文学部教授)
6)プログラム2:6題
座長:香山明美(宮城県立精神医療センター作業療法係長)
7)就労支援1:6題
座長:齋藤敏靖(東京国際大学准教授)
8)就労支援2:6題
座長:長谷川直美(デイケアクリニックほっとステーション医師)
9)デイケアのあり方:6題
座長:岩下 覚(桜ヶ丘記念病院院長)
10)健康管理:6題
座長:林みづ穂(仙台市精神保健福祉総合センター所長)
11)子ども・思春期:6題
座長:高林 健示(クボタ福祉心理研究所所長)
12)ピアサポート:6題
座長:古屋 龍太(日本社会事業大学大学院准教授)
13)導入・転帰:6題
座長:佐々木裕光(福間病院院長)
14)地域生活:6題
座長:福地 成(東北福祉大学せんだんホスピタル医師)
○7.ランチョンセミナー
1)「デイケア職員のメンタルヘルス -うつ病を中心に-」
演者:染矢 俊幸(新潟大学大学院教授)
座長:松岡 洋夫(東北大学大学院教授)
協賛:シェリング・プラウ株式会社
2)「デイケアのアクティビティを上げる為に -新規抗精神病薬の可能性-」
演者:肥田 裕久(ひだクリニック院長)
木村 尚美(ひだクリニック副院長)
座長:宮城 秀晃(宮城クリニック院長)
協賛:ヤンセンファーマ株式会社
3)「認知症の包括的アプローチ」
演者:鳥羽 研二(杏林大学高齢医学教授)
座長:西村 良二(福岡大学医学部精神医学教授)
協賛:エーザイ株式会社
○8.懇親会
日時:平成2010年9月17日(金) 18:00~20:00
会場:江陽グランドホテル
参加費:5000円
●研修会
日時:2010年9月16日(木) 14:30~17:30
会場:ハーネル仙台
参加費:3000円
※事前申し込み定員制 各研修会100名(先着順 大会HPより申し込み)
1.「集団(グループ)の力を活用したデイケア実践」
講師:松永 宏子(中部学院大学教授)
2.「認知症高齢者の地域生活支援(デイサービス)の実際」
講師:内出 幸美(社会福祉法人典人会理事・総所長)
●施設見学会
日 時:2010年9月19日(日)10:00~12:00
会 場:見学現地集合
参加費:1000円
※事前申し込み定員制 各コース20名(先着順 大会HPより申し込み)
Aコース:原クリニック・仙台市精神保健福祉総合センター(はあとぽーと仙台)
Bコース:東北福祉大学せんだんホスピタル
Cコース:せんだんの丘(介護老人保健施設)
●その他
本大会の研修会・学術大会は日本精神神経学会専門医ポイント(30点)が取得できます。
※画像は、猛暑の太陽照りつけるキャンパスの中庭。
前期の授業も終わり、もはや学生の姿もまるでなく…。