PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

TALK BACK:私たちはもう黙っていない

2021年07月29日 16時01分36秒 | イベント告知

コロナ危機下で、東京オリンピックが開催されて、良かったことが一つあります。

この国では、本当に「人権」という意識は希薄なんだなと、はっきり実感できたこと。

カネ、カネ、カネが、すべての価値判断の基準なんだなと、思い知らされたことです。

 

1964年の東京オリンピックは、この国の経済復興と先進国入りの象徴となりました。

2021年の東京オリンピックは、この国の生活破綻と没落の始まりの象徴になります。

良くも悪しくも、歴史的な場面に今も立ち会っているのだなと思います。

 

1964年は、オリンピックを控えた東京で、ライシャワー事件が起きました。

マスコミも「精神病者野放し」を喧伝し、精神衛生法が緊急改正されました。

精神病院はさらに増え続け、町から精神障害者は急激に姿を消していきました。

 

2021年は、オリンピック開催のさなか、コロナ感染症が爆発的に蔓延しています。

精神科病棟の出入り口は閉鎖され、あちこちで院内クラスターが発生しています。

感染率・死亡率ともに市中の4倍の閉鎖環境の中で、命の選別が始まっています。

 

2011年に、精神科病棟内死亡転機患者は、推計で年間2万人を超えました。

その後も増え続けましたが、2017年以降の数値は、なぜか公表されていません。

この国のコロナで、精神科病棟内死亡患者は、どれだけの数に達するのでしょう。

 

この国でさえなければ、その多くは、当たり前に地域で暮らせる人たちでした。

この国の、現在の法律でなければ、もっと自由に生きることができる人たちでした。

この国だから、精神科病棟で人生の大半を過ごさねばならなかった人たちです。

 

これまで黙って耐え忍んできた、精神障害の当事者たちが、横浜で声を上げます。

対面参集の一大イベントですが、一部はオンライン配信も可能だそうです。

多くの方にご参加いただき、共に「声をあげること」の勇気を得られればと思います。

 

神奈川精神医療人権センター(KP)設立1周年記念イベント

「TALK BACK 私たちはもう黙っていない」

2021年8月7日(土)11:00~16:30

横浜市健康福祉総合センターホール

(横浜市中区桜木町1-1

/市営地下鉄ブルーライン 桜木町駅南1A出口から徒歩0分

/JR京浜東北線・根岸線 桜木町駅出口から徒歩2分)

 

精神医療に関わる多くの人たち(特に当事者)は、偏見、差別、権力、抑圧などによって、「黙らされる」ことを多々経験してきています。

そんな「黙らされる」ことに対して、「もう黙っていない」「声をあげる」という意志を表明するようなイベントになればと思っています。

 

  • 第1部:精神医療国賠訴訟シンポジウム 11:00~12:30

精神病院で何十年も虐げられた患者たちが今、声を上げる。

今年3月から始まった精神医療国賠訴訟。

その原告となった伊藤時男さんや支援者をお招きして、不当な長期入院のこと、「声を上げる」ことを決意した経緯、今現在の思いなどを語っていただきます。

シンポジスト:伊藤時男さん(精神医療国家賠償請求訴訟原告)

       東谷幸政さん(精神医療国家賠償請求訴訟研究会代表)

       古屋龍太さん(精神医療国家賠償請求訴訟研究会事務局長)

 

  • 第2部:演劇公演「精神病院つばき荘」 13:00~15:00

2018年初演で好評を博し、2020年全国各地での上演を予定していた演劇公演「精神病院つばき荘」。

コロナ禍で公演中止を余儀なくされましたが、1年10か月ぶりに上演します。

第1部のシンポジストである伊藤時男さんが38年入院させられていた福島の双葉病院が、この劇のモチーフの一部となっています。

第1部を経てこの劇を鑑賞した際に、改めて見えてくるもの、感じられるものがあるはずです。

作:くるみざわしん 演出:トレンブルシアター

出演:川口龍、土屋良太、近藤結宥花

なお、「精神病院つばき荘」については、佐藤光展さんの解説記事をご参照ください。

⇒ 精神科の闇を描く演劇『精神病院つばき荘』がロングランを続ける理由(佐藤 光展) | 現代ビジネス | 講談社(1/4) (ismedia.jp)

 

  • 第3部:Mad Pride Yokohama 15:15~16:30

MADで何が悪い!パフォーミングアーツが変える未来。

カナダのトロントで始まった「MAD PRIDE」。

 精神疾患当事者が思い思いの格好で街中をパレードするこのイベントは、欧米を中心に盛んになっています。

今回は、KP関連事業「OUTBACKアクターズスクール」のメンバーを中心に、日本版Mad Prideのデモンストレーションを行います。

第2部の出演者も交えながら「表現すること、声をあげること」について語ります。

 

※入場料(第1部~第3部)は3,000円です。

申し込み方法:お名前・連絡先を明記の上、メール(event.kp.kanagawa@gmail.com)で申し込んでください。

詳細は下記のホームページをご覧ください。

⇒ 8月7日開催「TALK BACK 私たちはもう黙っていない」/演劇ありシンポあり肉態表現ありのKP設立1周年記念イベント/横浜・桜木町で午前11時から | 神奈川精神医療人権センター (kp-jinken.org)

※オンライン配信チケットをご用意いたしました。

都合により、第2部演劇公演「精神病院つばき荘」のオンライン配信はいたしません。第1部シンポジウム、第3部MadPrideYokohamaのみの配信となります。ご了承ください。

オンライン配信チケットは、事前購入制となっています。

Peatixというサービスを通じて購入いただけます。

詳しくは、TALK BACKオンライン配信ホームページで確認してください。

⇒ TALK BACK オンライン配信 | Peatix

 

主催:KP神奈川精神医療人権センター

〒235-0023 横浜市磯子区森3-14-3

メール mail@kp-jinken.org

ホームページ https://kp-jinken.org

 

 


『みんなの退院促進プログラム』(ミネルヴァ書房)

2021年07月25日 20時12分30秒 | 出版案内

本を1冊、紹介させてください。

緊急事態宣言のさなか、2021年1月にミネルヴァ書房から刊行していただきました。

『精神科病院と地域支援者をつなぐ みんなの退院促進プログラム―実施マニュアルと戦略ガイドライン』という本です。

(ちょっと、タイトル、長いですけど)

 

僕と大島巌さんの編著という形になっていますが、執筆者総数は、実に23名。

2007年以来継続してきた、日本社会事業大学の「タイソク研究会」の成果物です。

プログラム評価を使って、退院促進・地域移行支援の方法をまとめたものです。

13年間かかって、やっと一般書店に並ぶ書籍の形にまとまりました。

 

内容は、下記の目次をご覧いただければ、少し伝わるかと思います。

実際の支援の経験知から明らかになった「効果的支援要素」を柱に据えています。

科研費を得て、研究班メンバーと各地の実践者の長年の取組を、可視化したものです。

各現場からの「コラム」が、各実践者の熱いメッセージを伝えてくれます。

 

編者としての思いは、下記の「はじめに」に記した通りです。

ミクロな個別支援と、病院・地域を変えていくメゾレベルの実践、精神医療政策を問うマクロなソーシャルアクションとしての精神国賠は、僕の中では一つのものです。

この国で、精神科病院からの脱施設化を図る方策を、自分なりに追求してきました。

今も各地で格闘しながら、地域移行に取組む方々に、読んでいただければ幸いです。

 

はじめに

日本は、世界一精神科病床の多い、精神科病院大国です。長年にわたる国の入院医療中心の隔離収容政策によって、多数の長期入院患者が生み出されました。本来であれば、短期の入院治療で済んだかもしれない方々が、精神科病院の中で歳を重ねてきています。大切な人生の時間の大半を、閉鎖的な精神科病棟の中で過ごすことになった方々は、もっと早くから地域で当たりまえに普通に暮らすことができたはずです。

もちろん、多くの地域や病院で、これまでも長期入院者の退院に向けた取り組みが、地道に行われてきました。国も21世紀に入ってからは「入院医療中心から地域生活中心へ」と政策のかじを切り、地域移行・地域定着の支援体制を作ってきました。それでも、具体的な支援を進めるための手順は示されず、各地の実践者は、一人ひとりの支援を通して、手探りで方法を模索するしかありませんでした。いつの間にかさらに10年、20年と時を経て、入院患者はさらに高齢化し、今や年間2万2千人を超える方々が精神科病棟の中で亡くなる事態に至っています。この悲しい現実を、私たちは理不尽に思い、なんとか変えたいと考えてきました。

本書は、長期にわたり精神科病院に入院している人々が、退院して地域で生活できるようにするためには何が必要かを、プログラム理論の観点からまとめたものです。ご本人が早期に退院して、地域で安定したより良い生活を実現するためには、支援者がどのような取り組みをすればよいのかを、「実施マニュアル」化しました。また、病院や地域と行政が、支援ネットワークを形成し連携・協働していくために、圏域によって異なるステージごとの特性にそった組織づくりと活動の指針となる、「戦略ガイドライン」を示しています。

ここに記されているのは、退院促進・地域移行に携わる各地の実践者の知恵を集積した、「効果的な退院促進・地域移行・地域定着支援のプログラム」(効果的モデル)の提案です。障害者総合支援法を中心とした既存の「制度モデル」を超えて、「みんなの退院促進」を実践していく足がかりになればと願っています。そして、現在、国がめざしている「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」を具体化し、地域共生社会を現実のものとする各地のプラン作成のヒントにもなれば幸いです。

2020年11月1日

                     執筆者を代表して 古屋龍太

目次

 

□はじめに

□本書のめざすもの

 

■第I部:長期入院患者の退院促進とは?

□第1章 背景を知る―精神科病院から退院できない!

1 退院促進と地域移行

2 日本特有の歴史的背景

3 なぜ退院ができないのでしょう?

コラム1 「継続は力なり」~秘めた想いを実現するために~

コラム2 病院管理者の立場から見た退院支援

 

□第2章 支援の現状―退院促進から地域移行・地域定着支援へ

1 退院促進支援事業の開始

2 地域移行支援特別対策事業の展開

3 個別給付化の影響―─訪問調査を踏まえて

4 地域移行支援・地域定着支援の現状と課題

5 「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の展開

コラム3 退院促進~地域移行・支援に関わって―和歌山県紀南地域の場合

コラム4 居住サポート事業と連動した地域移行支援―広島県三原市の場合

 

□第3章 効果的な支援のために―支援のモデルとそれを支える理論の話

1 効果的モデルとプログラムとは?──制度モデルとのちがい

2 統合型プログラムとは?──病院と地域と行政

3 プログラムのゴールとは?──支援の基本理念

4 プログラム理論の詳細

5 効果的支援要素とは?──支援の道しるべ

コラム5 病棟での取り組み、看護師への退院支援意欲の喚起

コラム6 病院PSWの皆さんへ―今病院でできること

 

□第4章 段階ごとに考えよう―地域移行のステージ

1 各期のねらいと達成定義

2 開拓期(0期)

3 萌芽期(1期)

4 形成期(2期)

5 発展期(3期)

コラム7 退院後の恢復への地平―「地域共生社会づくり」から切り拓く

コラム8 ピアから求める地域移行・定着支援―「きた風と太陽」のようであってほしい

 

■第II部:実施マニュアル

□第5章 効果的支援要素とプログラムの進め方―マニュアルとワークシートの使い方

A領域 協働支援チームの形成

B領域 病院内広報とモチベーションサポート

C領域 関係づくりとケースマネジメント

D領域 具体的な退院準備

E領域 退院後の継続的支援

F領域 退院促進の目標設定

コラム9 病院と地域機関が一体化して退院支援をしていくために

コラム10 行政・地域・病院がチームとなっておこなう退院支援

 

■第III部:戦略ガイドライン

□第6章 地域の実情に応じた取り組み

1 開拓期(0期)―個別支援から「支援の核」形成を目指す

2 萌芽期(1期)―「支援の核」の実践が組織内に波及することを目指す

3 形成期(2期)―多機関が組織として協働する事例を目指す

4 発展期(3期)―行政の積極的な参画で効果的実践を目指す

コラム11 開拓期の苦悩、課題、展望

コラム12 地域移行をすすめることは、地域の課題

 

□第7章 現場で効果的実践を実現するためのツール

1 全体構想シート

2 基本計画シート

3 期ごとのシート活用例

コラム13 生活支援って何だろう?

コラム14 「私が人生の主役」になるために―支援者ができること

 

■第Ⅳ部:資料編

1.戦略シート

 ①全体構想シート

 ②基本計画シート

2.地域移行支援情報シート

3.病棟における退院支援計画・経過一覧表

4.用語解説

 

おわりに

引用・参考文献

索引

執筆者一覧

 

出版社 ‏ : ‎ ミネルヴァ書房

発売日 ‏ : ‎ 2021/1/19

単行本 ‏ : ‎ 176ページ(ソフトカバー)

ISBN-10 ‏ : ‎ 4623089541

ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4623089543

税込価格 : 2,640円


第5次『精神医療』新創刊

2021年07月21日 05時41分11秒 | 出版案内

前々回の記事で『精神医療改革事典』について、ご紹介しました。

第4次「精神医療」誌の第100号として、総特集したものです。

この号をもって、50年間発行されてきた「精神医療」誌はいったん「休刊」となりました。

 

「精神医療」誌は、1970年に東大精神科医師連合の機関誌として、出発しました。

書店やネットでも買えますが、出版社が編集発行する、一般の商業誌とは異なります。

また、学会や協会等の組織が発行母体の、機関誌とも異なります。

適切な表現かわかりませんが、いわば、精神医療業界の「同人誌」にあたります。

同人誌が、半世紀にもわたって刊行され続ける例は、かなり珍しいことです。

精神医療改革を志す、多種多様な人びとによって、編集発行されてきました。

 

医療関係誌には珍しく、製薬会社の広告は一切掲載しない方針を堅持しています。

基本的に、依頼した書き手も座談会出席者も、原稿料の支払いはありません。

そうやって、ギリギリの経営状態のまま刊行を続け、今日に至っています。

発行部数も年々減少し、利潤も得られないため、出版元も変遷してきています。

 

既に、初期の編集委員の多くは鬼籍に入り、顔ぶれは新陳代謝して来ています。

当初は精神科医がほとんどでしたが、その後コメディカル職種が増えて来ています。

これまでずっと、精神医療改革運動を象徴するメディアとして、特異な位置を占めてきました。

そして、経た昨年2020年、第4次「精神医療」は100号で休刊となりました。

第1次創刊号から、ちょうど50年、一つの時代の〈終焉〉を象徴する出来事といえるでしょう。

 

第1次(1970年~1971年:通巻1~6号)発行:精神医療編集委員会

第2次(1971年~1978年:通巻7~29号)刊行:岩崎学術出版

第3次(1979年~1991年:通巻30~76号)刊行:悠久書房

第4次(1992年~2020年:1号~100号:通巻77号~175号)刊行:批評社

第5次(2021年~:1号~/通巻176号)刊行:M.C.MUSE

※通巻ナンバーと号数が合いませんが、ダブルカウントされているものや、カウントされていない臨時増刊特集号も結構あります。

 

でも、あくまでも今回も「休刊」であって「終巻」ではありません。

対面参集しての会議もできない中で、新しい発行元を探しての継続を模索してきました。

第4次最終号の「精神医療改革事典」と並行して、第5次創刊の準備を重ねてきました。

第5次創刊号の詳しい目次内容は、以下をご覧ください。

 

コロナ特集の創刊号ですが、精神医療国家賠償請求訴訟についても、書かせていただきました。

精神国賠研の成り立ちから、原告の紹介、第1次提訴の訴状の内容、精神医療政策の歴史への問いなど。

現在、出版物として公刊されている報告としては、一番詳しく精神国賠を解説しています。

ぜひ、お手にとってご一読いただければ幸いです。

なお、第3号:精神国賠特集企画についても、現在進行中です(10月20日刊行予定)。

 

第5次『精神医療』創刊号

責任編集:岡崎伸郎・近田真美子

特集「コロナという名の試練―精神保健医療福祉はどう挑むか」

 

【創刊の辞】

第5次『精神医療』創刊の辞

/岡崎伸郎(本誌編集委員長)

【巻頭言】

コロナという名の試練―精神保健医療福祉はどう挑むか―

/近田真美子(本誌編集委員)

【座談会】

コロナという名の試練―精神保健医療福祉はどう挑むか

齋藤正彦(東京都立松沢病院院長)

増田一世(やどかりの里理事長)

立岩真也(立命館大学教授)

近田真美子(司会/本誌編集委員)

【特集】コロナという名の試練―精神保健医療福祉はどう挑むか―

精神科病院はコロナ禍から何を学べるか?

/田口寿子(神奈川県立精神医療センター)

コロナという名の試練-精神保健医療福祉はどう挑むか-介護・福祉の現場から

/山崎英樹(いずみの杜診療所)

コロナ禍の精神看護学実習

/近田真美子(福井医療大学・本誌編集委員)

コロナ禍における「不登校」「ひきこもり」から見えてくる社会の構造的問題

/西村秀明(前・宇部フロンティア大学)

精神医療改革運動からテレストリアルのケアをめぐる〈政治〉へ―イタリアでバザーリアとコロナが教えてくれたこと

/松嶋健(広島大学)

資料: 精神科病院における新型コロナ感染の状況(2021年2月16日時点)報道・病院報等より把握できたもの

/有我譲慶

【視点61】

日本初の精神医療国家賠償請求訴訟の行方―第1次提訴に至る経過と訴えの概要―

/古屋龍太(日本社会事業大学・精神医療国家賠償請求訴訟研究会事務局長)

【連載】

精神現象論の展開<12> 私たちは<時代の子>

森山公夫(陽和病院)

【連載】

リエゾン精神看護事例検討会<1> 救急搬送された自殺未遂患者への継続介入

/武田美恵子(精神看護専門看護師)・村本好孝(株式会社ここから代表取締役)

【連載エッセイ】

バンダのバリエーション<1> やや節操をかいたバンダ(その1)

/塚本千秋(岡山大学)

【リレー連載】:精神医療人権センターから<1>

神奈川精神医療人権センター(KP)とは

/藤井哲也(KP 会長)・佐藤光展(KP Web 編集長)・中村マミコ(KP 事務局長・芸術文化担当)・堀合悠一郎(KP 調査・研究担当)・ピンクわかめちゃん(KP Web 制作・調査担当)・堀合研二郎(KP 広報担当)

【コラム】

温故知新 小林信子さんのいた時代~国際人権へ

/木村朋子(にしの木クリニック)

【書評】

『精神保健医療のゆくえ―制度とその周辺―』岡崎伸郎著

/熊倉陽介(東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野)

【紹介】

杉林稔著『精神科臨床の自由 -記述・暦・病跡学』精神科医、尊いものを仰ぐ

/塩飽耕規

【次号予告】

第2号特集:精神科医療における権利擁護(アドボケイト)

【バックナンバー案内】

第4次「精神医療」第85号~第99号(批評社刊)特集と目次

【編集後記】

近田真美子

 

出版社 ‏ : ‎ M.C.MUSE Inc.(有)エム・シー・ミューズ

発売日 ‏ : ‎ 2021/4/20

単行本 ‏ : ‎ 128ページ

ISBN-10 ‏ : ‎ 4904110242

ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4904110249

定価 ‏ : ‎ 1870円(税抜価格1700円)


精神国賠8月~9月のイベント

2021年07月19日 05時53分37秒 | イベント告知

昨日の医療観察法の集会に、多数アクセスしていただき、ありがとうございました。

対面会場の来場者53名、Zoom接続者66名で、計119名の参加者でした。

画面上で確認した限りでも、精神国賠研や社大の方々など、多数応援に来ていただきました。

Zoomのチャットでも、背中を押していただくメッセージをたくさんいただきました。

改めて、感謝いたします。

 

ただ、会場内の集音マイクの調子がかなり悪く、一部ほとんど聞き取れなかったようですね。

やはりオンライン会議は、Wi-Fi環境と音声入出力チェックが肝ですね。

結局、僕自身の報告も、自分のノートパソコンのマイクだけで行いましたが、それが一番音質はクリアだったようです。

しかし、定員100席の会場内の参加者に、マイク無しの地声で同時に伝えるには、相当な発声が必要で、二重マスクをした上での報告は、結構息が切れて体力を使いました。

パワポ資料の枚数に比して、時間が限られていたこともあり、少し早口のまま端折らざるを得なかった部分もありました。

お聞き苦しかった点は、どうかご容赦ください。

 

会場から、Zoomから、色々な問いかけもありがとうございました。

まだまだ、僕自身が未整理な部分も多く、クリアにしていかないとと思いました。

特に桐原さんからの「医療保護入院と長期入院をつなぐ根拠」や、佐々木さんからの「対置する改革ビジョン」への問いは、大事にしたいところです。

 

なお、今後8月~9月に予定されている、精神国賠に関するイベントとしては、以下があります。

それぞれ、事前に申し込みが必要ですので、各ホームページで内容をご確認ください。

直接対面してお話しすることはできなくても、また画面上でお目にかかりましょう!

 

〇2021年8月7日(土)11時~16時半

/横浜市健康福祉総合センター+Zoom(要事前参加申し込み)

   KP神奈川精神医療人権センター設立1周年記念イベント

  「TALK BACK 私たちはもう黙っていない」

第1部:シンポジウム(11時~12時半)

   「精神病院で何十年も虐げられてきた患者たちが今、声を上げる。精神医療国賠訴訟シンポジウム」

   シンポジスト:伊藤時男、東谷幸政、古屋龍太+弁護団

第2部:演劇公演「精神病院つばき荘」(13時~15時)

    精神科医が演劇を通して描いた精神科の不条理。

伊藤時男さんが38年間入院させられていた福島の双葉病院が、この劇のモチーフの一部。

第3部:Mad Pride Yokohama(15時15分~16時半)

    MADでなにが悪い?!パフォーミングアーツが変える未来。

入場料(当日精算)3,000円

申し込み方法:氏名・連絡先を明記の上、メールで申し込み(event.kp.kanagawa@gmail.com

ホームページ

神奈川精神医療人権センター | KPは精神科医療にかかっている方の権利擁護活動を行い、安心してかかれる精神医療の実現を目指します (kp-jinken.org)

 

〇2021年9月9日(木)15時~17時

/Zoomライブ+オンデマンド(要事前参加申し込み)

第56回日本精神保健福祉士協会全国大会&第19回日本精神保健福祉士学会プレ企画

シンポジウム「当事者の声から社会的入院を考える~いま精神保健福祉士ができること」

シンポジスト:伊藤時男、東谷幸政、長谷川敬祐、門屋充郎、松本真由美、古屋龍太

プレ企画のみ参加費:2,000円(構成員・非構成員ともに)/学生は1,000円

申し込み方法:ホームページの申し込みフォームで登録後、事前入金

ホームページ

第56回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会・第20回日本精神保健福祉士学会学術集会WEBサイト (jamhsw.or.jp)

 


医療観察法集会で精神国賠の報告

2021年07月14日 03時03分27秒 | イベント告知

「ブログを再起動する」と言いながら、1ヶ月で3回しか記事の更新ができていません。

緊急事態宣言下で、仕事はもっぱらリモートワークの日々なのですが。

立て込んでいる仕事を順番にこなしていくだけで、あっという間に一日が終わります。

 

今日は改めて、精神国賠研究会に関わるイベントのご案内です。

先月の6月下旬から、精神国賠に関するイベントが続いています。

6月20日の日本精神保健福祉士協会定時総会の勉強会には、会場+Zoomで160名の方に参加していただきました。

6月26日の宮城県精神保健福祉士協会総会の勉強会には、急な設定にも関わらず25名の方にご参加いただきました。

6月27日の社大福祉フォーラム(日本社会事業大学学内学会)の自主シンポには、画面で目視した範囲で134名の方に視聴していただきました。

6月28日には、原告の伊藤時男さんたちと『精神医療』誌の座談会があり、この内容は10月20日刊行予定の第3号に収載予定です。

6月29日には、東京地裁で第3回口頭弁論があり、その後の弁護士会館の報告会では、会場に37名、Zoomで20名の方が参加してくれました。

7月11日の研究会月例会には、Zoomで36名の方が参加され、初参加の方も含めて、とても活発に意見交換がなされました。

 

今週末は、7月18日(日)の午後に医療観察法に反対する集会があり、古屋が精神国賠について報告させていただきます。

その他にも医療観察法の最新動向、医療観察法対象者のお話、刑法・少年法改正問題、神出病院患者虐待事件等の報告も予定されています。

どなたでもZoomで参加できますので、下記までお申し込みください。

(Zoom参加については、参加費は徴収せず、無料だそうです)

差し迫ってで恐縮ですが、明日の15日(木)までに申し込みとのことですので、ご参加の方はどうぞお早めに!

 

 

7・18医療観察法を廃止しよう!全国集会

■日時:7月18日(日)13:30~16:30(13:00 開場)

■場所:中野区産業振興センター地下1階 多目的ホール

 (東京都中野区中野 2-13-14 TEL:03-3380-6946)

■プログラム

◇司会:山中雅子さん(心神喪失者等医療観察法を許すな!ネットワーク)

◇伊藤哲寛さんへの黙祷

◇基調提起:医療観察法の現在の課題

 池原毅和さん(心神喪失者等医療観察法をなくす会)

◇刑法・少年法改悪反対の取組み

 山口創一さん(刑法・少年法改悪に異議あり!緊急アクション)

◇精神医療国家賠償請求訴訟の現段階と課題~第一次提訴の意味と位置~

 古屋 龍太さん(精神医療国家賠償請求訴訟研究会副代表・事務局長、

  日本社会事業大学大学院福祉マネジメント研究科教授)

 (報告後には質疑応答の時間があります)

◇元医療観察法対象者のお話

◇洛南病院の指定入院機関新設阻止の取り組み

 桐原尚之さん(全国「精神病」者集団)

◇兵庫県神出病院の患者虐待事件に関する取り組み

 吉田明彦さん(兵庫県精神医療人権センター)

◇トリエステ精神保健、バザーリアモデルの危機

 精神科病院における新型コロナ感染の状況

 有我譲慶さん(大阪精神医療人権センター)

■交通:JR中央線・総武線/地下鉄東西線中野駅下車(南口)徒歩5分

■電話による問い合わせ:090-6122-7700(石橋)

■参加費:500円

  • 関東地方以外から参加の精神障害当事者には5000円の交通費補助があります
  • ZOOMでの集会参加をご希望の方は、7月15日までに kansatuhou20@gmail.com  宛、下記の事項を記載して申し込んでください。

 1.名前(必須)

 2.連絡先メールドレス(必須):ZOOM 集会参加に必要な情報をお知らせします。

 3.電話番号  ZOOM 関係の調整用電話番号

 4.所属(あれば)

 ★ ZOOM 参加に慣れていない方は、当日、30 分前くらいからアクセスして接続を確認していただけます。

■共同呼びかけ:

 心神喪失者等医療観察法をなくす会

 国立武蔵病院(精神)強制・隔離入院施設問題を考える会

 認定NPO大阪精神医療人権センター

 心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)を許すな!ネットワーク

■連絡先:心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)を許すな!ネットワーク

 (東京都板橋区板橋2-44-10-203 北部労働者法律センター気付け FAX:03-3961-0212)

■案内

医療観察法における入院期間は、ガイドライン基準18か月のクリアは36%、基準の3倍超え20%、6年以上の人が4%、全国の平均値「30か月程度」(2019年)と長期化が進行しています。入院病床数はいま833床で当初の目標をおおきく達成していますが、21年度予算では「引き続き指定入院医療機関を整備」です。北大病院の医療観察法入院病棟建設が札幌刑務所敷地内で進んでいます。施行後の実態は医療観察法が保安処分法であることを実証するものになっています。では一般の精神医療はどうなっているのでしょうか。今回は精神医療国家賠償請求訴訟に取り組んでおられる古屋龍太さんをお招きします。ご参加を訴えます。


『精神医療改革事典』の紹介

2021年07月01日 05時25分02秒 | 出版案内

今日は『精神医療改革事典』の紹介をさせてください。

雑誌の「精神医療」第4次100号記念総特集として、編集されたものです。

 

従来の精神医学系の辞典とは、大きく性格と構成が異なります。

精神疾患や診断・治療法に関わることは、ほとんど取り上げられていません。

「精神医学」という学問について、解説する辞典ではないからです。

「精神医療」という臨床実践の場で、語られてきた言葉を集めています。

 

専門職が、学会や協会で激しく議論してきた事柄が、取り上げられています。

歴史の暗部ともいえる、精神科病院の不祥事事件等も、多く取り上げています。

立場によって、今も歴史的な評価が割れる政治的な事柄も、収載するようにしました。

一貫しているのは、精神医療は極めて社会的な出来事であるという視点でしょう。

 

ここに収載されている言葉は、今日までの日本の精神医療のリアルを映す鏡でもあります。

多くの人が忘れ去り、語り継がれてもいない、過去の出来事もありますが。

一方で、現在に至るまで何も変わっていない事柄も、たくさん含まれています。

そして、もしかすると未来に至るまで、この国で残り続ける問題も含まれています。

 

そういった意味では、これは「精神医療未改革事典」なのかも知れません。

もちろん、その時々に「改革」を目指す試みは重ねられてきました。

その時代の限界はあったにせよ、それぞれの現場で静かな戦いが繰り広げられてきました。

なんとか精神医療を変えようと、時代状況と抗い続けた人びとの記録とも言えそうです。

 

この本は、昔も今も精神医療改革を追求してきた、62名の執筆陣によって書かれました。

「あ:ICJ勧告」に始まり、「わ:Y問題」に終わる、全268項目。

誌面の都合から、うち79は参照項目とし、解説は189項目に絞らざるを得ませんでした。

割愛せざるを得なかった項目も多々ありますが、およそ類書の無い事典にはなりました。

 

僕が執筆させていただいた項目は、以下の15項目です。

①岩倉病院問題

②クラーク勧告

③クリティカルパス

④国立犀潟病院問題

⑤障害者総合支援法

⑥精神科医全国共闘会議(プシ共闘)

⑦精神科病棟転換型居住系施設

⑧精神障害者福祉法

⑨精神保健福祉士(法)

⑩全国精神障害者家族会連合会(全家連)

⑪多機能型精神科診療所

⑫地域移行支援

⑬日本病院・地域精神医学会

⑭ピアサポート

⑮保護者制度

 

上記の中には、世代的にいうと、僕が書くべきではなかった項目も含まれています。

本来は、その出来事にリアルに関わっていた方に、執筆いただければ良かったのですが。

精神医療改革運動を牽引しながら、すでに鬼籍に入った方も多く、果たせませんでした。

執筆を辞退される方もあり、力不足は承知の上で書かざるを得なかった項目もあります。

その事柄をその時代に担っていた方々からすれば、苦笑・失笑ものの記述でしょうが。

その点は、浅学非才の若輩の管見をご海容いただくしかない心境です。

 

現に精神医療に関わる方は、どれくらいの項目をリアルタイムでご存じでしょうか?

ほとんどの項目をリアルに体験している方は、もう古希を超えている方々でしょう。

いわゆる「団塊の世代」と呼ばれる、1947年~1949年生まれの70代の方々ですね。

還暦過ぎの60代の方でも、「聞いたことはある」範囲のことも多いかも知れません。

ましてや50代の方々は、よほど関心が無いと、知らないことの方が多いでしょうね。

40代以下の方々は、「初めて聞いた」ということが圧倒的に多いのではないでしょうか。

 

精神保健福祉士を目指す学生は、精神医療史の勉強も一応してきていると思います。

下記の用語のうち、どれだけ知っているでしょうか?

たぶん、現在の法律に載っている制度やサービスの用語は、目にしているでしょうが。

まじめに受験勉強をしていても、およそ聞いたこともない事柄も多いでしょう。

国家試験では取り上げられない、教科書にも載らない、歴史的な事柄なので当たり前です。

それだけ、国家が必要とする専門職の知識は、保守に偏重しているということですね。

でも本当は、未来を担う若い世代にこそ、知っておいてほしい事実ではあります。

 

「温故知新」の言葉通り、古いものの中に、新しい知見が秘められていることがあります。

歴史を軽んじ笑う者は、結局同じような過ちを繰り返すことにもなるでしょう。

歴史から「何をしなければいけないのか」を考え具体化を図ることも大事でしょうが。

少なくとも、「何をしてはいけないのか」を歴史から学ぶことが大切でしょう。

 

綺麗事だけでは済まない、この国の精神医療の歴史的経緯と現実を、まずは知るために。

改革が志向されながらも、未解決のまま放置されている事柄と課題を、押さえるために。

そして、現行法に縛られない発想で、精神医療の抜本的変革の方途を、考えるために。

ぜひ手に取って、どこからでもいいから、読んでみて欲しい、1冊です。

 

『精神医療改革事典』収載項目(五十音順)

※以下の収載項目のうち「⇒」が付くものは、参照先項目を示す。

 

ICJ(国際法律家委員会)勧告

ICD⇒操作的診断基準

赤堀裁判⇒島田事件

赤レンガ⇒東京大学精神科医師連合

アウトリーチ⇒ACT

ACT

アサイラム(asylum)

アドボケイト

Eクリニック問題⇒多機能型精神科診療所

医局解体闘争

池田小学校事件

石巻事件⇒少年法

いじめ

移送制度

イソミタールインタビュー⇒島田事件

イタリア精神科医療改革

一般入院⇒自由入院

医療観察法⇒心神喪失者等医療観察法

医療法施行規則⇒施設外収容禁止条項

医療法特例

医療保護入院

岩倉病院問題

インシュリンショック療法

インスティチューショナリズム

院内公衆電話⇒行動制限

インフォームド・コンセント

宇都宮病院問題

うつ病

臺(うてな)人体実験

SST

大阪教育大学附属池田小学校事件⇒池田小学校事件

大阪精神医療人権センター

オープンダイアローグ

オープンドア方式⇒開放化運動

オレム・アンダーウッド・モデル

オレム看護論⇒オレム・アンダーウッド・モデル

介護保険

開放化運動

開放療法⇒開放化運動

解離

鍵と鉄格子

画一処遇⇒開放化運動

隔離

学級崩壊

学校崩壊⇒学級崩壊

金沢学会

髪の花

烏山病院問題⇒生活療法

仮退院⇒精神衛生法・精神保健法・精神保健福祉法

看護師

患者クラブ活動

患者使役

岐阜大学胎児人体実験

境界例

共同作業所

京都大学精神科評議会

薬漬け⇒多剤処方

クラーク勧告

クリティカルパス

クロザピン

経済措置

K氏問題⇒岩倉病院問題

刑法改「正」・保安処分に反対する百人委員会⇒保安処分

欠格条項

ケネディ教書

権限委譲(県から市町村)

向精神薬

行動制限

公認心理師法

国際法律家委員会勧告⇒ICJ勧告

国民優生法

国立犀潟病院問題

国連ケア原則(「精神病者の保護及び精神保健ケアの改善の

ための原則」)

こころのケアチーム⇒災害精神医療・DPAT

5疾病・5事業

個人情報保護法

個別看護

コメディカル

災害精神医療

相模原事件

作業療法

作業療法士⇒作業療法

三枚橋病院

敷地内グループホーム⇒病棟転換型居住系施設

死刑制度

自己決定権

自殺

自殺予防総合対策⇒自殺

施設外収容禁止条項

施設コンフリクト⇒施設等建設反対運動

施設症⇒インスティチューソナリズム

施設等建設反対運動

私宅監置

自動車運転

自閉スペクトラム症⇒発達障害

島田事件

社会生活技能訓練⇒SST

社会的入院

十全会病院⇒精神科病院不祥事

重度かつ慢性

自由入院

就労支援

就労移行支援⇒就労支援

就労継続支援⇒就労支援

就労定着支援⇒就労支援

障害構造モデル⇒障害構造論

障害構造論

障害者基本法

障害者虐待防止法

障害者権利条約

障害者自立支援法⇒障害者総合支援法

障害者総合支援法

少年法

処遇困難者専門病棟

自立支援医療(精神通院医療)

新規抗精神病薬⇒向精神薬

新宿バス放火事件⇒保安処分

心神喪失者等医療観察法

身体拘束

人体実験

新谷訴訟⇒自動車運転

心理教育(psychoeducation)

診療看護師⇒看護師

診療報酬

スーパー救急

ストレスチェック制度

生活療法

生活臨床

精神医療国家賠償請求訴訟

精神医療人権センター

精神医療審査会

精神衛生実態調査

精神衛生法(体制)

精神科医全国共闘会議

精神科看護

精神科救急⇒スーパー救急

精神科デイケア

精神科特例⇒医療法特例

精神科七者懇談会

精神科認定看護師⇒精神科看護

精神科病院情報公開―630調査を中心に

精神科病院不祥事

精神科病棟転換型居住系施設

精神看護学⇒精神科看護

精神看護専門看護師

精神鑑定

精神外科

精神CNS⇒精神看護専門看護師

精神障害者権利主張センター・絆⇒精神障害者運動

精神障害者社会復帰施設(法定)

精神障害者福祉法

精神障害者保健福祉手帳

精神病質(psychopathy, psychopathic personality)

精神分裂病呼称変更

精神保健指定医

精神保健従事者団体懇談会

精神保健福祉士

精神保健福祉法

精神保健法

精神療養病棟

成年後見制度

説明と同意⇒インフォームド・コンセント

1968年革命

全国学園闘争

全国精神障害者家族会連合会

全国精神障害者地域生活支援協議会(ami)

全国「精神病」者集団⇒日本の精神障害者運動

全国青年医師連合

全国大学医学部医局解体闘争⇒医局解体闘争

操作的診断基準

相談支援専門員

措置入院

退院後生活環境相談員

退院促進

代弁者制度⇒アドボケイト

多機能型精神科診療所

多剤処方

脱施設化

地域移行支援

地域医療計画

地域精神医学会

地域包括ケアシステム

地域保健法

チーム医療(の推進に関する検討会議)

中間施設

長期在院

治療共同体

治療抵抗性⇒クロザピン、重度かつ慢性

通院医療費公費負担制度⇒自立支援医療

通信面会の自由⇒行動制限

DSM⇒操作的診断基準

DPAT(「こころのケアチーム」も含む)

鉄格子⇒鍵と鉄格子

電気けいれん療法(ECT)⇒電撃療法

電撃療法

電子カルテ

同意入院

東京地業研

東京都精神医療人権センター

登校拒否

当事者活動⇒ピアサポート

東大精神科医師連合

東北精神科医療従事者交流集会

特定行為研修制度

トリエステ⇒イタリア精神医療改革

日本児童青年精神医学会

日本精神科看護協会⇒精神科看護

日本精神科病院協会

日本精神神経学会

日本精神神経学会専門医

日本精神神経科診療所協会

日本精神病理学会

日本精神病理・精神療法学会⇒日本精神病理学会

日本の精神障害者運動

日本病院・地域精神医学会

日本臨床心理学会

任意入院⇒精神保健法

認知症

認知症呼称変更⇒認知症

脳生検⇒台人体実験

ノーマライゼーション

野田事件

パーソナリティ障害⇒精神病質

バザーリア法⇒イタリア精神医療改革

パターナリズム

発達障害

発達障害者支援法⇒発達障害

バンクーバーの地域精神医療と福祉

阪神淡路大震災

反精神医学

ピアサポート

ピアスタッフ⇒ピアサポート

東日本大震災と精神保健活動

ひきこもり

病棟転換型居住系施設⇒精神科病棟転換型居住系施設

貧困

不登校⇒登校拒否

べてるの家

ベルギー精神医療改革

保安処分

包括的暴力防止プログラム(CVPPP)

訪問看護

ボーダーライン⇒境界例

北全病院事件

北陽病院事件

保健師助産師看護師

保健所法改正⇒地域保健法

保護義務者⇒保護者制度

保護室

保護者制度

ホスピタリズム⇒インスティチューショナリズム

母体保護法

みちのくフォーラム⇒東北精神科医療従事者交流集会

無痙攣電撃療法⇒電撃療法

無認可共同作業所⇒共同作業所

やどかりの里

大和川病院事件

優生保護法

抑制⇒身体拘束

ライシャワー事件

リーガルモデルとメディカルモデル

臨床心理士⇒公認心理師法

労働安全衛生法⇒ストレスチェック制度

630患者調査⇒精神科病院情報公開

ロボトミー⇒精神外科

ワイアット裁判

Y問題

 

『精神医療100号:精神医療改革事典』

編集:第4次「精神医療」編集委員会

2020年12月25日、批評社より刊行

定価1,700円+税、156頁

ISBN:978-4-8265-0719-6