PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

大学教員の「夏休みの宿題」

2009年09月29日 09時30分23秒 | 大学という場所

先々週(9月14日)から、後期授業が始まりました。
「夏休み」は、いつの間にか終わりました。

結局、本当に休めた夏休みは、3日間だけでしたけど。
あとは、毎日仕事に出ていました。



今年の「夏休みの宿題」をリストアップしてみます。
大学教員の夏休みの実態報告ということで…(笑)

1)実習先巡回指導(12回)
2)前期授業成績評価提出
3)通信教育科スクーリング授業(2回)
4)通信教育科スクーリング用パワポ作成(約250枚)
5)通信教育学生Q&A作成
6)通信教育学生レポート(短期)添削指導(約200名分)
7)国家試験委員としての問題作成
8)国家試験委員会・調整会議等(計12回)
9)入試説明会・オープンキャンパスの運営開催(4回)
10)入試説明会・オープンキャンパス用パワポ作成(約30枚)
11)入試広報等の打合せ・会議等(約20回以上)
12)入試広報に関わる媒体物・資料の作成・検討
13)教授会・大学院運営会議等(13回)
14)学内の諸委員としての会議等(約10回)
15)後期カリキュラム・公開講座等打合せ(5回)
16)リカバリーフォーラムの運営準備・連絡調整(無数)
17)リカバリーフォーラムの当日全体運営管理監督(2日間)
18)リカバリーフォーラムの報告、講演・分科会の座長
19)学会委員長としての報告書作成(2回)
20)学会での報告準備・パワポ作成(30枚)
21)学会での報告、分科会の座長
22)協会委員長としての素案作成(1回)
23)雑誌編集委員としての連絡調整(約20件)
24)雑誌編集委員としての会議・文書作成(各1回)
25)障害者自立支援協議会会長としての会議(6回)
26)障害程度区分不服審査(1件)
27)学内共同研究班会議(4回)
28)小規模勉強会・事例検討会での報告(2回)
29)11月にある学会シンポジウムの組み立て調整
30)外部会議・集会への出席

二足草鞋の病院PSWとしての業務は除いています。
大学教員って、授業以外に、やたら色んな事やっているでしょう?



その他にも、未だ持ち越しの「夏休みの宿題」があります。
リカバリーフォーラムの準備運営に、時間を割かれたのが痛かった…(泣)

31)入学試験問題の作成
32)通信教育科のレポート添削
33)通信教育科の質問票への回答
34)実習巡回報告書の作成
35)入試時の新型インフルエンザ対応マニュアルの作成
36)共同研究班のフィールド調査レポート
37)後期新規担当授業の運営計画立案・資料作成
38)学会誌掲載原稿の執筆(2本、計40枚)
39)出版予定の著書原稿の執筆(約350枚)
40)研究室内資料ファイリング整理

他にも何かあったような…?
自分で、思い出すのが、コワイ…(-_-;)



以前から、よく大学の先生から聞いていた言葉があります。
「自分の研究に充てる時間なんて無い」と。
教育と研究が仕事なのに、なぜだろうと思っていました。
ぼやきとも悲鳴とも聞こえる、この言葉の意味が、今はよくわかります。
やたら、雑事が多すぎます。

大学の教員になれば、自分の勉強ができる。
自分のやりたい研究が、仕事としてできる。
それは、やはり幻想でした。

病院から大学に移って、はや1年半。
働けど、働けど、我が暮らし、楽にならず…(苦笑)



※画像は、渋谷にある国連大学。
 同じ「大学」でも、ちょっと違うか?
 この夏、渋谷にも足繁く通いました(>_<)

携帯からの初投稿

2009年09月18日 00時29分38秒 | 日々の雑記
初体験です。

この記事は、携帯からの投稿です。

旅先の電車の中からです。

和歌山に来ています。

もう深夜0時になるというのに、まだ着きません。



本当は、明日の朝一番に東京を出てくるつもりでした。

もちろん開会式には間に合わないけど。

ギリギリ、自分の発表時間には間に合うのではと…。

路線検索すると、一応15分前に会場の近くの駅に着けるんですよね。

駅降りて、道歩いて、会館に入って、受付して、会場のフロアへ…。

ちょうど開始1分前くらいに着けるのでは…と。

自分では、結構ムダのない、いいプランだと思ったんですけどね~。

事務局に相談したら、

「そんな危険なことは、やめてくれ」と…。

まぁ、自分が事務局だったら、同じこと言いますよね。



かくして、前日に和歌山入りすることにしたんですが…。

もう、前日じゃないっ!

当日になってしまった…。

なんか、ホテル代がもったいないな…。


画像は、新幹線のなかで叩き続けたノートパソコン。

発表資料のパワポが、全然できていなかったので。

あとは、朝起きてからでも、なんとかなるかと…。

バレバレの隠れん坊

2009年09月11日 03時41分00秒 | ブログのこと
こんばんは、龍龍です。


このブログは匿名でやってます。
でも、僕の実名を知ってる人には、バレバレみたいで…。
どうやら、頭隠して尻隠さず、って感じみたいです。

1番最初に気づいたのは、京都の吉田さんでした。
何か検索をしていて、このブログがヒットしたそうで。
読んで、すぐに僕だとわかったそうです。

2番目に気づいたのは、高知の住友さんです。
ある会議に同席した時、喫煙室で言われました。
「あれ…。研究室ってブログ。…そうでしょ?」

3番目は、記事で触れた、埼玉の岩上さんでした。
突然、本人からコメントがあって、超びっくりしました。
皆さん、結構ネットってやってるんですね~。

4番目は、一緒に仕事もしていた、東京の吉野さんでした。
「教えてくれれば、いいのに~」と、電話で言われました。
でも、自分のブログを宣伝するのも、なんかね…。

5番目は、今身近で仕事している、東京の武藤さんでした。
「先生、ブログやってますよね?~」
うれしいやら、ちょっと恥ずかしいやら…。

僕に、直接告知してくれたのは、この5人の方々ですが、
実は、もしかすると、もっともっと気づかれているのかも。
わかっているのに、奥ゆかしく、素知らぬ振りしてくれているのかも?

そういえば、コスモスさんのように、コメントをくれた方もいるし。
僕には誰なのかわからないのですが、僕のことは、ご存じのようで。
匿名でいるつもりなのは、案外、僕だけなのかも?

どうぞ、適当な名前で、コメントを残して下さい。
こんなブログでも、やはりリアクションがあると、うれしいです。
ひとりで隠れん坊をしていても、つまらないので(笑)。


おやすみなさい。


龍龍



※画像は、実習巡回で行った浴風会病院の庭にいた猫。
 

退院支援に向けての胎動

2009年09月05日 03時10分19秒 | 精神保健福祉情報
今日は午後、多摩小平保健所に行って来ました。
「退院支援セミナー'09」に参加してきました。

テーマは「医療が支え地域がむすぶ~その人らしく地域で安心して暮らしていくために」。
主催は、北多摩北部退院支援事業委員会です。

この委員会は、東京都北多摩北部の5市にある、地域生活支援センターが協働して行っているものです。
小平市・あさやけ、東村山市・ふれあいの郷、清瀬市・どんぐり、東久留米市・めるくまーる、西東京市・ハーモニーの5カ所です。
東京都から退院促進支援事業の打診があった際に、1カ所で受託するのではなく、「事業委員会」として受ける事にしたそうです。
エリア内に10カ所の精神科病院がありますが、隣接する5市の機関で、連携しながら退院支援を行っていこうとするものです。
こういう形態も、全国的には珍しいのではないでしょうか?

立ち上げた初年度は、病院との連携の形成を模索する中で、わずか1例の退院で終わったそうですが、
2年目の今年度は、協力病院から順次事例も挙がってきて、少しずつ成果を上げてきています。



今回のセミナーでは、ふたつのレポートがありました。

ひとつは、「病院からの卒業~松見病院での退院支援事例を通して」。
ひとりの男性の事例(50歳)について、関わってきた4人の報告がありました。
小平市にある松見病院から、副看護部長の實籐さんとPSWの古川さん、あさやけの花形さんと、ふれあいの郷の矢野さんです。
パワポの資料も良くまとめられており、4人の女性が一体化して自然に話していたのが、とても印象的でした。

事例の男性は、21年間幻聴に従い、この8年間、病棟内でいつも日中布団をかぶっていて、人との接触がまったく無かったそうです。
当初は、退院支援を病棟で進めても、逆に病状悪化を来たし、支援は4ヶ月で中断されたとのこと。
スタッフが調整を先行してしまい、本人の気持ちの変化、不安を受け止め切れていなかったという反省が残ったそうです。
仕切り直しの退院支援が、地道に粘り強く開始されました。
病棟内カンファレンスに地域のスタッフが参加したり、病棟スタッフが積極的に話しかけて関係を構築したり、医師は新薬の調整をしたり。
「退院」を禁句にして、「ひとり暮らし」のイメージ作りを、繰り返し外出したり、色々なツールを使いながら行ったり。
病院と地域が、進捗情報とスケジュール、見立てを共有するために密にコミュニケーションを図ったり。
ひとりの男性の8年ぶりの退院に向けて、スタッフたちが本当に手を携えて支援を組んできた様子が、よく伝わる報告でした。

最後に、退院日に撮ったという、ご本人とスタッフたちの記念写真が写されました。
ご本人のメッセージが読み上げられました。
「支援センターの方たちの手助けで、退院することができました。
今は、夜更かししてしまったり、何もすることなかったり、寂しいこともあります。
でも、今、誰にも拘束されることのない自由な生活は、とても楽しいです。
今後は、昼間どう過ごすか、考えたいと思います」と。

質疑応答では、
病院側と地域生活支援センターの連携の工夫や、病院からだけでなく地域から歩み寄ってくれることで、本人も安心感を得られること。
病院看護師からすると、外部の人が入ってきて初めてのカンファレンス体験の新鮮さや、地域スタッフとの関わりで看護スタッフの関わりが展開しだしたこと。
見立ての統一がとても重要で、病棟スタッフと地域スタッフが共同歩調を取り、外出の実体験を通して本人が変わっていったこと、
などが話されました。

参加していたある患者さんは、
「自分が退院してから10年たって、今はこんなに違うのかとビックリした。
自分が退院する時には、病院スタッフも誰も助けてくれなかった。
こんなに様々なスタッフが、細やかに関わってくれるのかと感動した。
今後、できることがあれば、この事業に協力していきたい」
と話していました。



もうひとつの報告は、「清瀬富士見病院における院内プログラム「座談会」の紹介」でした。
清瀬富士見病院のPSW長谷川さん、清瀬市生活支援センターどんぐりの湊さんの報告です。

清瀬富士見病院は、精神科単科全閉鎖病棟120床の病院です。
平均年齢は66歳、60歳以上が75%、平均在院期間2697日の病院です。
認知症症状のある方が7割を占め、病棟看護スタッフは日々その対応に追われているそうです。
この病院で、地域生活支援センターの利用者を招いて、入院患者との「座談会」を開催するまでの準備や、開催してからの変化が報告されました。

第1回「地域で暮らして良かったこと」
第2回「薬を飲みながらアパートやGHで暮らすこと」
第3回「地域で暮らしている人の日中の過ごし方」
第4回「退院するまでの準備について」…。

当初「退院」という言葉がタブーであったそうですが、自然に退院も話題になるようになったこと。
直接参加しなかった看護スタッフ全体にも、座談会の内容や様子がすぐに伝わり、意識が共有されていったこと。
全然退院機運のなかった病院で、「退院できるんだ」という刺激になって、大きく雰囲気が変わってきたこと。
PSWは、この1年間60名の家族と連絡をとり、コミュニケーションに努めていること。
地域生活支援センターの状態の安定している利用者が、ピアスタッフという形で、通院同行などの支援を始めていること、などが語られました。

フロアからは、
「7万2千人の退院を国は打ち出したが、まだ緒に就いたばかり。
地域の支援事業所に、病院からの情報は、まったく入ってこない。
ひとつの地域で、お互いが連携をとっていくのは、これからなんだと思う」
という率直な意見もありました。



この記事で、その場での雰囲気が、どれだけ伝わったか心許ないですが。
でも、とても暖かな、ハートフルなセミナーでした。
退院支援事業に関わっている人たちの気持ちが、よく伝わる、いい報告でしたし。
特に、看護職の人たちや当事者の人たちの心に、ヒットする言葉がたくさんありました。
参加した100名弱の人たちも、「変わりつつある」ことを実感したと思います。

もちろん、このエリアの取り組みは、まだまだ始まったばかりで、とても未熟かも知れません。
7万2千人の「退院可能精神障害者」の地域移行に至るには、余りにも遠い現実があるのは確かです。
この事業に対しては、「病院と地域に対する啓発事業の域を出ない」という批判もあります。

それでも、今ここで蓄積されつつある経験は、これから大きな力になるはずです。
退院を果たし、地域で元気になっている人がいるという成功体験は、病院と地域、双方のスタッフの、モチベーションとノウハウとスキルを確実に上げていきます。
問題点をあげつらうのではなく、やれたこと、できたことを確実に積み上げ、伝えていくことが、希望を生んでいくのだと思います。
そういう意味では、精神病院の地域社会参加に向けたリハビリテーションが、ようやく始まったと言えるかも知れません。




※画像は、ご存じ東京都庁ですが、記事本文とは関係ありません。

病院PSWのお仕事~業務件数

2009年09月03日 02時37分31秒 | PSWのお仕事


今、大学は夏休みで、学生は各地の医療機関や福祉施設で、実習に入っています。
でも、なかなか数週間の実習では、PSWの業務の全体像は見えにくいようです。

今回は、病院でPSWが担っている業務を、紹介しておきます。
あくまでも、僕自身の仕事の統計ですけどね。

業務分類による件数に沿っての、ランキングです。
以下、大雑把にわかるように、細かい数値よりも、全体に占めるパーセントで示します。
頭の中で、円グラフを描いて頂くと、イメージしやすいかも。

病院には、大きく分けて、外来のセクションと入院病棟があります。
また、病院PSWの業務には、大きく分けてケースワークとグループワークがあります。
実際にPSWが1年間に関わった支援人数ごとに見ると、
外来個別ケースが27%、
入院個別ケースが24%、
外来集団(主にデイケア)が43%
入院集団が6%となります。

グループワークは、どうしても集団単位なので、人数でカウントすると大きくなります。
でも、その活動グループを相談支援件数でカウントすると、全体の業務の3%に過ぎません。



入院患者に関わる相談で最も多いのが、「出口」に関わる援助です。
退院・転院に関わる事ですね。
外来患者の「社会復帰」に関する相談も、たくさんあります。
いわゆる社会参加に関わる事です。
この「退院・社会参加」の相談支援が、全相談件数の第1位(34%)を占めます。

入院中に退院先となる住居を失う患者や、入院の長期化により家族が世代交代して帰来先を失う患者さんもいます。
退院に向けては、個々の家族と連絡調整をしながら、不動産店でアパート物件をあたり、住まいの確保を図っていく必要のある患者さんもいます。
生活能力が低く単身での生活再建が困難な患者については、施設の利用も考えねばなりません。
旧・社会復帰施設(援護寮・福祉ホーム・グループホーム等)や福祉施設(救護施設・更正施設)等を確保する必要があります。
また、高齢化や合併症の進行により、精神科療養病棟や介護療養病棟を有する病院への転院を図らざるを得ないケースもあります。
退院後のことや、これからの社会参加のことは、やはりPSWが担わざるを得ません。
施設の利用だけでなく、精神障害者保健福祉手帳の申請などの制度利用にかかわる相談支援も、ここに入ります。



二番目に多い相談が、「お金」にかかわる相談です。
入院費や生活費等の、いわゆる「経済問題調整」にかかわる支援です。
全相談件数の24%を占めます。

他の診療科に比べると、精神科の医療費は格段に安いです。
それでも入院患者さんの場合、入院費は最低でも1ヶ月30数万円にはなります。
健康保険を使って3割自己負担でも、1ヶ月12~3万円は、ふつうの家庭にとって大変な負担です。
一定程度の所得のある世帯であれば、高額療養費制度等を用いて問題を解決できます。
でも、入院当初から生活保護の申請を検討しなければならないケースも結構あります。
住所不定のホームレスの方や、着の身着のままの身元不明の方が措置入院により搬送されてくる場合もあります。
即時対応が求められるケースが多く、かなりバタバタと調整を図らねばならないこともあります。
各福祉事務所との連携が欠かせない仕事です。
障害年金の請求にかんする相談支援も、ここに入ります。
かなりの数の障害年金請求を行ってきたと思います。



3番目に多いのが「受診・受療支援」です。
全相談件数の17%を占めます。

入院患者さんの他科受診調整なども含みますが、多くは外来での相談です。
どうしても精神科の特徴として、いわゆる未治療の「病識」の無い方がたくさんいます。
家族がまず病院を訪れて「うちの息子が…」「夫が最近…」という相談からスタートします。
PSWは家庭での様子などをお聞きしながら、ご家族とどうすれば良いか、一緒に考えていくことになります。
外来での相談は、通院中の患者さんだけでなく、他院治療中の方についても行います。
精神科医療のレベルを反映して、セカンドオピニオンを求める方はたくさんいます。
僕の勤務していた病院が、専門病棟や専門外来で特殊な治療も行っていたので、他の病院からの問い合わせもたくさんありました。
病気や障害に伴う生活上の問題に止まらず、病気の原因や治療に関する最新の情報や、治験や画像診断、薬の効果と副作用についてなど多岐にわたる電話相談がありました。
退院後の訪問看護や、受診中断者への家庭訪問なども、ここに入ります。



同率で第3位が、「心理社会的支援」です。
全相談件数の17%を占めます。

患者さんの様々な不安や、生活のさまざまな側面に関する相談ですね。
社会参加、経済的問題、受診受療に分類できない相談も含みます。
例えば、入院患者さんの権利擁護にかかわる相談・調整なども入ります。
精神疾患に関する知識の乏しいご家族への、心理教育的なアプローチもあります。
僕は、アルコール薬物病棟なども担当していたので、家族間の葛藤が著しい例も、たくさんありました。
世間一般でイメージされる「カウンセリング」と称される面接です。
クライエントの課題を整理し、本人や環境の力を引き出すことに焦点が当てられます。



第5位が、地域活動支援業務です。
全体の件数の4%に過ぎませんが、とても大事な仕事です。

患者さんたちの生活と社会参加を保障する、地域づくりにかかわる仕事です。
病院外の地域の関係機関や関係者と、連携協働して行う業務です。
ともすると病院は自己完結しがちな職場ですが、精神科病院が地域の一部である以上、常に意識して取り組まなければならない仕事です。
具体的には、地域の業務連絡会や医療連携ネットワーク、行政の精神保健福祉連絡協議会、自立支援協議会、自治体の事業や審査会への関与などです。
グループホームや地域支援センター・授産施設等の運営委員会への関与もあります。
フォーマル、インフォーマル問わず、地域の人とどれだけつながっていられるかは、病院PSWの財産にもなります。



第6位が、冒頭で触れたデイケアで3%。
第7位が、その他(1%)となります。


さて、少しは病院PSWの仕事内容がイメージして頂けたでしょうか?
あくまでも、僕が勤務していた病院での統計ですけどね。

病院によって、PSWの業務は違っていて、相当な幅があります。
逆に言うと、業務統計を見ると、その病院の性格やPSWに役割期待されているものが見えてきたりします。

各所属機関により、PSWの業務は本当に千差万別なので、ご承知置き下さい。
また、業務の分類方法や基準も色々なので、ご了解下さい。




※画像は、実習巡回指導で訪問した浴風会の本館。
 さすが、歴史と風格を感じさせます。
 本文の記事内容とは、まったく関係ありません。

リカバリーフォーラムを終えて

2009年09月02日 03時16分28秒 | 日々の雑記
こんばんは、龍龍です。
ちょっと記事の更新が、空いちゃいました。

「リカバリー全国フォーラム2009」お世話様でした。
大盛況でした。
定員の700名を、はるかに超えて。

事前参加登録者、605名
当日申込参加者、200名
運営キャスト、約100名(講師・報告者・司会等)
運営スタッフ、約 60名(有償・無償ボランティア等)

合計で、960~970名。
約千名の参加者を得て、「大成功」と言って良いでしょうね?
懇親会も、250名弱の人が参加して盛り上がりました。

職種で言えば、やはりPSWが多かったようです。
日本精神神経学会が重なっていたこともあり、医者は少なかったな。
でも、当事者の参加が多かったのが、なによりも印象的です。

かつて病院PSWとしてかかわった、患者さんたちにも結構会いました。
今は、どこそこに通っていると、近況報告してくれる人もいました。
人混みから離れて、ひとり休んでいる人もいました。
杖を突きながら、参加しているご高齢の家族もいました。

「リカバリー」という言葉を、確かめに来た人たち。
分科会はどこも、イスが足りなくなるような状態で。
あちこちの現場の話しや、当事者の発言は、重みがあって。
チャールズ・ラップ先生の言葉は柔らかく、ウィットに富んでいて。
定員を超えた講堂も、うしろに立ち見の人がたくさんいて。
クロージングも、予定時間を40分超過して、「来年も」という話しも出て。
最後は、運営スタッフ全員、前に並んでご挨拶させて頂きました。

そんなこんなで、バタバタの二日間は無事に終わり。
その夜は、卒業した大学院生らと3時まで、カラオケに興じてしまいました。

実は、その後、ゴミ処理が適切になされていなかった問題が発覚したり。
当日参加の問い合わせ等で、大学にかなりご迷惑をかけていたことがわかったり。
駐車場も一杯になって、職員や業者が止めるスペースが無くなってたり。
駅前からの直通シャトルバスに、一般住民のお客さんも乗ってしまっていたり。
教室から移動した机や椅子が、きちんと戻っていなかったり。
僕が病院から借りてきた機材が、行方不明になってたり。
当日になって、大量に資料印刷配布を希望する講師や報告者がいて、輪転機フル回転だったり…。

華やかなフォーラムのウラ舞台では、結構色々なトラブルもあったんですが…。
現場監督としては、ひたすらご寛恕を願うしかありません。

「申し訳ありません」
「ごめんなさい」。

そして、本当に…

「ありがとうございましたっ!」



「来年も…」という大島巌さんの幻聴には、耳をふさぎ、
今は、溜まってしまった他の仕事の宿題に追われる日々です。



龍龍