PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

PSWの専門性研修会

2010年07月29日 13時00分15秒 | イベント告知
ゼミ院生に言われて、はたと気がつきました…。
自分が深く関与している研修会のお知らせを、全然していませんでした(爆)

日本PSW協会主催の「精神保健福祉士の専門性」研修会です。
今年採択された「精神保健福祉士業務指針(第1版)」をめぐる研修会です。

作成委員長の僕としては、PSWの皆にどのように受け止められたか、気になる所です。
6月の沖縄総会に行けなかったので、どのような議論が戦わされたのか知りませんし。

僕としてはそれなりの思い入れもあり、この指針については2回ここで記事にしました。
「PSW業務指針と用語の定義」(2010-05-20)「新しいPSWの業務指針」(2010-05-10)

前にも書きましたが、指針は「ガイドライン」であって、「マニュアル」ではありません。
ともすれば日常に流されがちな現場業務の、現実形と理念形をつなぐものだと思います。

時代の情勢や環境による制約はあり、誰しもなかなか理想的には働けない。
でも、より良い仕事をしようと願った時に、あるべき姿を導き指し示すのが「指針」です。

「わかってはいるけど院長が…」とか「残念だけどこの地域では…」とか。
愚痴を言い始めたらキリがありませんが、環境の制約はどこの職場でもあります。

「このままではマズイ」「これで良い訳ではない」とキャッチしたものを、どう活かすか。
問題に気づいた時点で、既に課題は明らかで、変えていく方法が難しいのだと思います。

そういった時に、現実との乖離を測る物差しが「業務指針」なのだと思います。
達成目標との距離を測り、そのためのインパクトゴールをどこに設定できるのか考える。

そんな風に使えれば、協会が公式に定めた「業務指針」の意味が出て来ます。
現場から遊離した教科書的理念ではない、現場の力を引き出す指針になればと思います。

多くのPSWに知って欲しい、読んで欲しいという気持ちは、今もそうですが、
この「PSW業務指針」のアラを、一番知っているのも、実は僕自身だと思います。

当日は、業務指針作成委員長としての率直な感想もお話ししてみたいと思っています。
少なくとも、偉そうにご託宣を告げるような研修会にはしたくありません。

文字に記された「ねばならない」指針に縛られるのではなく、率直に議論し合う。
自らが「こうありたい」PSWの専門性を、あらためてお互いに確認し合う。

そして、来るべき「第2版」に向けての素地を今から作っていく。
そんな研修会にしたいと思っています。

さきほど、協会事務局に確認したら、まだ少し定員には余裕があるとのこと。
いろんな想いを抱えたPSWが集まり、本音で話し合えることを期待しています。

※画像は、研修会会場の目白大学新宿キャパス10号館、秋の風景。
 (目白大学のホームページからお借り致しました)


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課題別研修/精神保健福祉士の専門性~業務指針の意義と活用を考える~

日 時/2010年8月29日(日)
会 場/目白大学新宿キャンパス(東京都新宿区中落合4-31-1)10号館4階
参加費/構成員:1,000円(資料代のみ)、非構成員:5,000円
定 員/70人

■参加のお誘い
私たちは、国家資格を有する専門職として、いかなる領域にあっても精神保健福祉士としての理念を持ち、これを各自の「業務」に照らして実践しなければなりません。
そして、それは専門職配置の根拠を明確に示すという意味があります。
これまでにも、本協会では診療報酬への位置づけや各種機関への必置の有用性を示す根拠として、精神保健福祉士に固有の価値に基づく日々の実践を可視化していく作業に取り組んできました。
そして、精神保健福祉士のみならず他職種や利用者をはじめ誰にとっても「精神保健福祉士は何を大切にし、何を行う職業か」を、根拠を持って示すために、本協会は「精神保健福祉士業務指針及び業務分類(第1版)」(業務指針)を作成し、今年度の第7回通常総会で議案として提案し、採択されました。
領域の拡大に伴い専門性が薄まっていくという危惧も語られている現状の中、本協会では、この業務指針作成に取り組み、一方で5年ごとに実施する業務実態調査の項目を検討する過程で、精神保健福祉士の「業務」とは何かを再考する機会を蓄積してきました。
今回、新「業務指針」を構成員に提案するにあたり、本協会活動にて協議してきた中から得られた知見等を学ぶことで、「業務指針とは何か」「実践にどう活用すべきか」を考える機会を用意しました。
日々の業務における専門性を意識した実践について振り返るとともに、改定版業務指針に関するご意見等も伺う機会とさせていただきたく、皆さまのご参加をお待ちしております。

■日程/プログラム
8月29日(日)
09:30 開講式(受付開始 9:15~)
 ~
09:45 講義1「精神保健福祉士の理念~倫理綱領を読み解く」
講師:西澤利朗(目白大学)

11:10 講義2「精神保健福祉士の業務とは~統計調査からの考察」
講師:宮部真弥子(和敬会)

13:00 講義3「精神保健福祉士の業務指針~作成の経過と課題」
講師:古屋龍太(日本社会事業大学大学院)

14:25 講義4「各分野における業務指針(1)医療機関(2)地域生活支援(3)行政機関」
講師:岩本操(武蔵野大学)岩上洋一(NPO法人じりつ)大石信弘(静岡まちとも)

15:55 報告を受けての自由討議・意見交換
16:40 アンケート記載
16:55 閉講式(~17:15)

■開催概要
1.定員:70名(定員になり次第、締切ります)

2.研修に係る費用
[必須] 参加費 構成員:1,000円(資料代のみ)、非構成員5,000円
[オプション] お弁当:1,050円・・・ご希望に応じてお申込みください。

3.対象(次のいずれかに該当する方)
本協会構成員(2010年度までの会費を納めていること)
精神保健福祉士(非構成員)

4.申込方法
「受講申込書」を個人ごとに本協会までFAXしてください(原本保管のこと)
研修に係る費用は、参加証と共に送付する払込書にて所定の期限までにご送金ください。
申込み締め切り 8月2日(月)必着
参加証等発送日 8月5日(木)

5.変更・参加取り消し
変更、取り消しのご連絡は、各自保管の申込書(原本)を訂正のうえ、改めてFAXしてください。
原則として参加証送付後の参加取り消し及び参加費のご返金はできません。
ただし、参加費納付後の取り消しの場合は、研修終了後に当日資料を送付します。

6.その他
参加者名簿には、参加者全員のお名前を掲載いたします。
勤務先名・勤務先所在地・TEL・FAXの掲載の可否は申込書にてお知らせください。
宿泊のご用意はありません。
災害保険等は各自ご加入ください。

8.個人情報の取り扱いについて
本協会の個人情報方針および規程に基づき、個人情報の取得・利用を適切に行います。
本研修申し込みで得た個人情報は、本研修実施に伴う書類発送、研修評価に伴う調査に用い、この利用目的の範囲を超えて取り扱うことはありません。
この範囲を超えて利用する場合は、本人の同意を得た上で行います。

<参加申込み先>
「精神保健福祉士の専門性」係
〒160-0015 東京都新宿区大京町23-3 四谷オーキッドビル7F 
社団法人日本精神保健福祉士協会
TEL.03-5366-3152 FAX.03-5366-2993 


リカバリー全国フォーラム2010

2010年07月27日 19時32分05秒 | イベント告知
記事にしたいこと、記事にしなきゃいけないことが、追いつかない「PSW研究室」です。
あれもこれも、順番にイベント企画も目白押しで、紹介もままならない感じ。

猛暑の今夏、いくつかのプログラムが平行して起動しっぱなしです。
メモリー不足で、少々アップアップ状態、そのうちフリーズするかも…(泣)

もちろん、日常の本業の業務もあるし、真夏の実習巡回指導もあるし。
おまけに、頭を悩ましている3年目の、真夏のマル秘ミッションもあるし。

地元の調査の集計分析も、全国調査の集計分析もやらなきゃいけないし。
期限切れの宿題もあって、もう締め切りの意味を為していない、龍龍です(爆!)


《閑話休題!
 多忙を愚痴記事にしていると、自分がみじめになってきそうで…(汗)》



さて、記事にするのが遅くなりましたが「リカバリー全国フォーラム」です。
もうチラシやパンフレットが全国に発送されているので、目に触れているでしょうが。

去年の日本社会事業大学での第1回は、すったもんだのうちに1000人弱の参加者。
今年、会場を都心の文京学院大学に移して、やはり1000人の参加を見込んでいます。

企画委員会(高橋清久委員長)もパワーアップして、毎回議論は白熱。
このリカバリーフォーラムに賭ける、委員達の熱い想いと意気込みが伝わってきます。

去年は、栄えある(?)実行委員長を拝命しての開催でしたが、泥縄式現場運営でした。
今年は、文京学院大学の行實志都子さんに委員長になってもらい、僕は副です。

あ、広田和子さんと「トークライブ」の司会をすることになりました。
たぶん漫談風の、ゆるゆるトークショーになると思います(?)

なんとか、また多くの方々に参加して頂いて、交流の輪を拡げたいものです。
「リカバリー」というスローガンが、どのように浸透していくかも楽しみです。

ということで、今年の「リカバリー全国フォーラム2010」のプログラム掲載。
定員制の人気の分科会は、事前申込みで埋まってしまいますので、お早めにどうぞ。

詳しくはホームページをご覧下さい。
http://www.comhbo.net/modules/bulletinp3/index.php?page=article&storyid=1


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リカバリー全国フォーラム2010
~日本の精神保健福祉サービスを"当事者中心"に変革するために~

■開催主旨
「リカバリー」とは、精神障害をもつ方々がそれぞれの自己実現やその求める生き方を主体的に追及するプロセスのことです。
「リカバリー」は、アメリカ大統領委員会勧告(2003)に明記されるなど、世界の関係者から注目される支援の目標でもあります。
本フォーラムでは、昨年に引き続き、精神保健福祉関係者、当事者、家族、市民などが全国からつどい、「リカバリー」について共に考え、理解を深め、「リカバリー」を促進する実践プログラムや支援方法のあり方を”当事者中心”の視点から検討します。
さらに、「リカバリー」の実現に有用で、効果のあがる実践プログラムや支援方法を、全国的なネットワークを形成して、普及・定着・発展させることをめざします。

■日時:2010年9月10日(金)~11日(土)

■会場:文京学院大学・本郷キャンパス <東京都文京区>
(東京メトロ南北線・東大前駅・2番出口・徒歩0分)
http://www.u-bunkyo.ac.jp/campus/access/index.html

■プログラム
※詳しくは開催案内 (http://www.comhbo.net/uploads/rnf2010p8.pdf) をご覧ください。

◆◆9月10日(金)◆◆

★基調報告 (10:00 ~10:30)
大島巌(企画委員会総括幹事・日本社会事業大学)

★トークライブ (10:30~12:00)  
「大切な出会いとリカバリー」
司会
広田和子(精神医療サバイバー)
古屋龍太(日本社会事業大学)
出演:「出会い」を通じてリカバリーを体験した当事者のみなさん、サービス従事者のみなさん
磯田重行(NPO法人WRAP研究会)、坂本明子(NPO法人WRAP研究会)、
戸村昭彦(YFP・横浜フレンドポート)、藤井文子(YFP・横浜フレンドポート、はぁとネットワーク港北)、他

★記念講演 (13:00 ~14:30)
「リカバリーが私たちに意味するもの」
講師:メアリー・エレン・コープランド(元気行動回復プラン・WRAP考案者、アメリカ・コープランドセンター理事長、2009年米国保健福祉省SAMHSAボイス・アワード受賞者)

◆分科会 (15:00 ~17:00 11分科会同時平行開催、申込み先着制)

1)私のリカバリー宣言~一人ひとりのリカバリー
増川ねてる(WRAPファシリテーター)、トークライブ出演者、他

2)看護とリカバリー~本当は、私たちはこんな支援がしたい
仲野栄(日本精神科看護技術協会)、柿沼紀子(横浜舞岡病院)、服部真澄(初石病院)、羽田誠之(黒川病院)

3)地域における家族支援とリカバリー
大島巌(日本社会事業大学)、土屋徹(オフィス夢風舎)、贄川信幸(日本社会事業大学)、他

4)あなたのもっている、生活力、生きる力は、こんなにも素敵です~ストレングスモデルによるケースマネジメント入門
伊藤順一郎(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)、久永文恵(NPOコンボ・ACT-IPSセンター)他

5)リカバリーを応援するIPS(個別就労支援)と就労移行支援
香田真希子(NPOコンボ・ACT-IPSセンター)、池田真砂子(根岸病院)、中原さとみ(桜ヶ丘記念病院)、安藤雅信(IPS利用者)、他

6)アンチスティグマとリカバリー~内なるスティグマと外なるスティグマ~
高橋清久(精神・神経科学振興財団)、宇田川健(NPOコンボ)、寺尾直宏(千葉県精神障害者家族会連合会)、他

7)権利擁護とリカバリー
四方田清(日本精神保健福祉士協会)、加藤真規子(こらーるたいとう)、他

8)ピア活動により切り開く新たな地域移行の局面~地域移行推進のため、全国の実践を持ち寄ろう~
伊澤雄一(はらからの家福祉会)、宮本めぐみ&ピアスタッフ(東京都世田谷区・地域生活支援センターMOTA)、他

9)リカバリーを応援するリラックス・アイスブレイク実践講座~緊張もみんなでほぐせば怖くない、さぁはじめよう出会いの準備体操・心のストレッチ~
月崎時央(LAMAPPA企画・ジャーナリスト)、カタリストクラブ当事者スタッフ(石村徹、田中雪則、間野宏明)、他

10)ACT(包括的地域生活支援プログラム)における家族支援
佐藤純(京都ノートルダム女子大学)、他

11)ピアサポートの部屋
広田和子(精神医療サバイバー)、有村律子(全国精神障害者連合会)、藤野英明(横須賀市議会議員)、他


◆◆9月11日(土)◆◆

★特別講演 (9:30~10:00) 
「リカバリーは精神科病院で実現できるか~イタリアでの経験を踏まえて~」
講師:大熊一夫(ジャーナリスト)

★シンポジウム (10:00~12:30)
「日本の精神保健福祉サービスを”当事者中心”に変革するために(パート2)
~これまでの支援と何が違うのか、何を変えることができるのか~」
司会:
伊藤順一郎(国立精神・神経医療研究センター)
大島巌(日本社会事業大学)
シンポジスト: 
岩上洋一(ふれんだむ)
藤田大輔(ACT-Zero)、
磯田重行(NPO法人WRAP研究会)
池淵恵美(帝京大学)
指定発言
大熊一夫(ジャーナリスト)+当事者・ご家族の皆さん、他

◆分科会 (13:30~15:30 11分科会同時平行開催、先着申込み制)

12)WRAP~元気回復行動プラン~
全国のWRAPファシリテーターたち:Rie(神奈川県)、まみ(岡山県)、まちも(東京都)、ねてる(千葉県)、じゅんじゅん(神奈川県)、さかもと(福岡県)、かわみなみ(京都府)、大川(北海道)、みどり(東京都)、スマイルまっきー(福岡県)、津野(福岡県)、あや(千葉県)

13)家族とリカバリー~家族が“自分らしく”あるために~
土屋徹(オフィス夢風舎)、他

14)こんな入院ができたらいいな、こんな理想的な退院ができたらいいな
相澤一美(東京医療保健大学)、他

15)仕事について語り合おう
大島みどり(障害者就職サポートセンタービルド)、働く人のミーティングCATメンバー、他

16)はじめよう!IMR(疾病管理とリカバリー)~リカバリーの実現をめざして~
横浜市立大学精神科リハビリテーションチーム(加藤大慈、佐伯隆、藤田英美、内山繁樹、水野直武、星竜一、武井寛通、渡辺厚彦、佐藤直子、高木真一、平安良雄、他)

17)暮らしアラカルト~(ひとり)暮らし・恋愛・結婚・育児・家族 …~
大橋秀行(NPO法人POTA)、他

18)はじめての精神科
堀内美穂子(全国精神保健福祉相談員会)、内野俊郎(久留米大学)、他

19)デイケアとリカバリー~デイケアの利用者集まれ(スタッフも可)~
福智寿彦・本間貴宣・中山ちはる・笹川佑記(愛知県・すずかけクリニック)、永田仁(NPO法人福心カフェギャラリー寸心)、他

20)家族による家族学習会
小林清香(東京女子医科大学)、中村由嘉子(名古屋大学)、他

21)精神保健医療福祉システムとリカバリー~私たちはこんな精神保健医療福祉システムを望んでいる~
伊藤順一郎(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)、福井里江(東京学芸大学)、他

22)ピアサポートの部屋
広田和子(精神医療サバイバー)、有村律子(全国精神障害者連合会)、藤野英明(横須賀市議会議員)、他


★クロージングセッション (16:00~17:00)

◆◆申込方法◆◆
①インターネットで: 
http://apollon.nta.co.jp/recovery2010/ から直接申し込みができます。
②FAX・郵送で: 
申込用紙に必要事項をご記入の上、NPO法人コンボ「リカバリー全国フォーラム事務局」まで。
※お電話での申し込みはお受けしませんのであらかじめご了承ください。
なお、申し込みは定員になり次第締め切らせていただきます。

※申込用紙のついた開催案内を配布しています。
お手元にない場合は、コンボのホームページからダウンロードするか、コンボ内リカバリー全国フォーラム事務局までご連絡ください。
<担当:桶谷・秋山>

■コンボの ホームページ
○http://comhbo.net/
開催案内(Google Chrome では正しく表示されない場合があります。)
○http://www.comhbo.net/uploads/rnf2010p8.pdf
チラシ(Google Chrome では正しく表示されない場合があります。)
○http://www.comhbo.net/uploads/rnf2010chirashi.pdf
リカバリーフォーラム2010申し込みページ
○https://apollon.nta.co.jp/recovery2010/

■参加費:
○一般:事前登録=8000円(7000円)、当日参加=9000円(8000円)
○学生:事前登録=4000円(3000円)、当日参加=4000円(5000円)
○家族:事前登録=3000円(2000円)、当日参加=3000円(2000円)、
 1日参加=1500円
○当事者: 事前登録=2000円(1000円)、当日参加=2000円(1000円)、
 1日参加=1000円
*カッコ内は、コンボ賛助会員割引。
(お申し込みお支払い締め切り日:2010年8月21日(土)

◆お問い合わせ◆
メールでのお問い合わせはこちらまで RF@comhbo.net

■事務局
NPO法人 地域精神保健福祉機構(コンボ)内
リカバリー全国フォーラム事務局 <担当:桶谷・秋山>
〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
TEL: 047-320-3870 / FAX: 047-320-3871
http://comhbo.net


JD30周年記念シンポジウム

2010年07月23日 20時12分55秒 | イベント告知

JD(日本障害者協議会)が30周年を迎え、社大で公開シンポジウムを開きます。
1980年に国際障害者年日本推進協議会を創設以来、30年を数えたことになります。

国際障害者年を日本でアピールするために、主張を超えて集まった各障害者関係団体。
障害種別も志向性も異なる団体同士が、本音で語り、創り上げてきた民間の協議会です。

僕が、協議員として参加させて頂いていたのは、もう10年前のことです。
日本病院・地域精神医学会が精神関連学会として初参加し、その代表で出席していました。

初代代表の調一興さんの舵取りの苦労は、並大抵のことではなかったと思います。
でも、彼の人柄と包容力、時代の先見性が、今日の動きを作って来ました。

精神障害者福祉を積極的に取り上げてくれたのも、調さんでした。
激しく意見が対立した時、「仲間じゃないですか~」という彼の一言で納まりました。

当事者団体や家族団体、専門職能団体や学会や、立場を超えて同じテーブルにつく。
主張すべきは主張し、でも共通の目標を掲げ、取り組み課題を明らかにする。

今、政府の障がい者施策改革推進会議でも、激しいやりとりが展開されています。
でも、障害者権利条約締結に向けての国内法整備が必要という認識と目標は一緒です。

今回のシンポジウムのコーディネータは、総合福祉部会長の佐藤久夫さんです。
新しい時代の新しい障害者福祉を切り開く、公開市民シンポジウムに奮ってご参加下さい。

(ただ、残念ながら、僕はこの日、他用重複のため大学におりません…あしからず)


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日本障害者協議会(JD)結成30周年記念 公開市民シンポジウム
「 すべての人の社会へ
 -国際障害者年から障害者権利条約実現への歴史・情勢・人間に学ぶ-」

時代の要請に大きく寄与すべく、JDもこの国際障害者年日本推進協議会(IYDP推進協)の創設から今年で30周年、来年の国際障害者年スタートから30周年のこの機会に、幅広い市民を対象とした公開講座を添付チラシの内容で企画いたしました。

日時 2010年 9月4日(土) 午後2時~5時
会場 日本社会事業大学 清瀬キャンパス B101 手話通訳付き
   ※西武池袋(有楽町)線「清瀬」駅南口よりバス6分『日本社会事業大学前』下車
先着 300名・入場無料

○あいさつ
勝又和夫(JD代表)
○コーディネーター
佐藤久夫(日本社会事業大学教授・総合福祉部会部会長)
○シンポジスト
尾上浩二(DPI日本会議事務局長・制度改革推進会議構成員)
森本美紀(朝日新聞記者)
藤井克徳(JD常務理事・制度改革推進会議議長代理)

なお、これに引き続き以下のテーマで、日本社会事業大学文京キャンパスで公開市民連続講座(全4回)を開催します。

○10月30日(土):障害とはなにか
○11月13日(土):自立とはなにか
○11月27日(土):世界潮流(ノーマライゼーション・インクルージョン)
○12月11日(土):障害者運動と提言

この9月4日(土)の清瀬キャンパスでのシンポジウムは、そのプレセッションとも位置づけられるものです。
当日参加もちろん大歓迎ですが準備の都合もあり、事前に参加者氏名・人数等JD事務局にお知らせいただきますと大変しあわせです。

日本障害者協議会事務局
Tel:03-5287-2346 fax:03-5287-2347
E-mail office@jdnet.gr.jp


※画像は、前記事に引き続き、玉川上水の散歩道です。

プログラム評価国際セミナー

2010年07月22日 11時06分16秒 | イベント告知

大学というところは、夏休みが無くて…。
授業の無い時期だからこそ、色んなイベントが入ってきます。
もっと、みんな、休めばいいのに…と思うんですが(汗)

特に、この大学には大島巌さんという、強迫的に?真面目に仕事をする人がいるので。
猛暑の続く今夏も、燃えるようなパッションで、イベント目白押しです。
(今年のリカバリーフォーラムは、文京学院大学に会場を移しましたが)

社大の大学院は、この大島さんのご尽力で「大学院GP」というものに採択され、
「プログラム評価研究履修コース」というものを今年度から設けています。
博士前期・後期課程を通じて、独立したプログラム評価研究者を育成するというものです。

現場の人には「プログラム評価」って言っても、なかなかピンと来ないでしょうけど。
要するに、問題を改善するための色々な取り組みを、客観的に評価するってことですかね?
長期在院患者の地域移行を進めるには、どんな取り組みが必要で有効であるか?…とか。

多くの取り組みは、あまり緻密な設計図もなく、試行錯誤しながらスタートします。
実践の基盤になっている経験知が、あまり検証されないままなのが、福祉領域でしたし。
取り組まれる内容(プログラム)の設計って、その場の人の力量に負うところが大です。

でも、職人的に取り組まれている技能は、残念ながらその場限りになってしまう訳で。
どんなプログラム組み立てが、当事者の利益になるのか検証もされずでは、やはりまずい。
特に、個人の関わりだけでなく、組織的・継続的な取り組み(事業)がなされる時には。

行政が主導するような、この事業が、「社会プログラム」と呼ばれているものです。
社会プログラムはシステムとして、影響力が大きい訳ですが、結構無計画だったりします。
現場が遵守しようとする事業要綱を見ても、ほとんど思いつきで根拠も乏しいことだらけ。

こういった社会プログラムの機能や成果を、把握・査定するのが、プログラム評価です。
どんな現場の取り組みが成果を生んでいるのか、事業の組み立てはどこが雑なのか…。
社会福祉のような対人サービス領域で、主要な実践研究法になってきています。

…というのが、僕の浅薄な「プログラム評価研究」の理解ですが、合ってますかね?(笑)
ともあれ、その国際的権威であるフィリス・ソロモンさんを迎えての国際セミナーです。
日々の実践を振り返る、目から鱗の体験ができる…かも…?(眠くなる…かも?)(爆)

詳しくは、ホームページをご覧下さい。
福祉サービスのプログラム評価研究者育成プロジェクト国際セミナー
http://psilocybe.co.jp/0804/

※画像は、僕の家の近く、玉川上水の風景です。
 しばし、緑陰の流れの涼を感じて頂ければと。


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文部科学省 組織的な大学院教育改革推進プログラム(大学院GP)
「福祉サービスのプログラム評価研究者育成プロジェクト国際セミナー」

【テーマ】
福祉サービスプログラム評価者・評価研究者育成の現状と課題 
~アジア型福祉社会創造に向けた福祉プログラム評価の活用のために~

【開催趣旨】
2008年に発表された日本学術会議「近未来の社会福祉教育のあり方」では、福祉系大学の責務として「社会福祉現象をめぐる理論的・実証的研究の積み重ね」を基盤に、教育プログラムを開発する必要性が指摘されています。
社会福祉政策の科学的な評価、および福祉実践の体系化・理論化には、プログラム評価アプローチは欠くことができません。
しかしながら日本およびアジア諸国では、プログラム評価の力量をもつ実践研究者あるいは研究的実践家の養成が体系的には行われていません。
一方、アジア社会には共通して従来の福祉国家モデルに頼ることなく、アジア型福祉社会の構築が求められております。
このような中、アジア型福祉社会創造に貢献できる福祉サービスプログラム評価者・評価研究者の育成が大きな課題になっております。
この福祉評価教育国際セミナーは、2カ年2回にわたって実施します。
今回開催する第1回セミナーでは、中国、韓国、日本の福祉サービス・プログラム評価の第一人者にお集まり頂き、各国が直面する福祉サービス・プログラム評価の現状と課題を共有するとともに、評価人材が福祉サービスのプログラム評価システムで果たすべき役割と、福祉系大学・大学院における福祉プログラム評価人材養成のあり方を、福祉プログラム評価に関心をもつ全国の関係者の皆さま方とともに検討したいと考えます。
これらの検討を踏まえて、来年7月に開催予定の第2回セミナーでは、アジア諸国で共通に活用できる有用性の高い実践的福祉プログラム評価教育法の実施ガイドライン作成を目指したいと考えます。
以上の課題にご関心をお持ちの多くの皆さまが、本国際セミナーにご参加頂きますよう、ご案内申し上げます。
2010年7月
日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科 研究科長 大 島 巌 

【日時】
2010年8月4日 水曜日 10:00-17:00
2010年8月5日 木曜日 13:00-16:30 (午前中は非公開)

【会場】
日本社会事業大学教学A棟A401教室 (東京都清瀬市竹丘3-1-30)
アクセスマップ:http://www.jcsw.ac.jp/gaiyo/access_pop12.html

【セミナープログラム】

◆第一日目:8月4日 水曜日

○挨拶、オリエンテーション(10:00~)
○基調報告(10:15~)
「日本社会事業大学・福祉サービスのプログラム評価研究者育成プロジェクト」の概要と期待される成果
大島巌(日本社会事業大学大学院研究科長・教授)

○各国における社会福祉サービス・プログラム評価の現状と評価人材育成の課題(11:00~)
座長:小林良二(東洋大学教授)

○日本における取り組みと課題
平岡公一(お茶の水女子大学教授)

○韓国における取り組みと課題
鄭茂晟(韓国ソンシル大学教授)

○中国における取り組みと課題
高翔(北京大学准教授)

○アメリカにおける取り組みと課題、コメント
フィリス ソロモン(ペンシルバニア大学教授)

○全体討論(~17:00)
○懇親会(18:00~)

◆第二日目:8月5日木曜日

【非公開セミナー:福祉系大学関係者のみ参加】(10:00~12:00)

○報告
「福祉プログラム評価研究指導マニュアル・ガイドラインの枠組みと考え方:教育カリキュラムへの反映を目指して」
大島 巌(日本社会事業大学教授)

○全体討論
「福祉系大学・大学院における福祉プログラム評価者・評価研究者の育成のあり方:評価機関との連携、教育カリキュラム」

【公開講演会】(13:00-16:30)
○記念講演
「科学的根拠に基づく実践プログラムの形成評価と国際的技術移転の方法、評価人材育成の課題」
講師:フィリス・ソロモン(ペンシルバニア大学社会政策・社会実践学部教授)

○総括討論
座長:大島 巌(日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科科長)

【参加者】
福祉サービスのプログラム評価者・評価研究者育成に関心をお持ちの大学教員、プログラム評価実務者・管理者、研究者、大学院学生など
※講演は英語で行われますが、日本語通訳が付きます。参加費は無料です。

【申し込み方法・定員】
下記の参加登録ページあるいはその他の登録先に、ご氏名、ご所属、連絡先をご連絡ください。
事務処理上できるだけ参加登録ページからの登録をお願いします。
電話によるお申し込みは受け付けておりません。
定員は100名(先着順)。
希望者多数の場合はお断りをする場合があります。

【連絡先・セミナー事務局】 
日本社会事業大学大学院教務課(担当:郷野美央)
・参加登録ページ:http://psilocybe.co.jp/0804/
・その他の登録先:E-mail: oshima.jcsw@gmail.com  Fax 042-496-3101

2010後期リカレント講座

2010年07月21日 09時28分16秒 | 専門職大学院
今日は、日本社会事業大学専門職大学院の後期リカレント講座のご案内です。
単なる宣伝記事なので、興味が無ければ、まるで面白くありません。
どうぞ、スルーして下さい(笑)

以下は、主に専門職大学院でやっている授業を、一部公開してのバラ売り講座です。
前期の講座群は、科目によっては即完売・満員御礼状態になったものもあります。
将来、入学後に取得単位として認められる科目履修生も、少しずつ増えています。

その気はあっても、専門職大学院に1年とか2年とか通うのは、なかなか大変です。
でも、現場で働いていて、改めて自分の視点や方法を整理してみたいと誰しも考えます。
時代の変化が激しくて、経験知だけでは乗り切れなくなっている昨今では、尚更です。

今や色々な大学が、一般市民向けの公開講座を開設しています。
広く市民に開かれた、大学の社会貢献活動として、行っている面もあります。
一方で、大学をアピールして、より広範な学生獲得に繋げる経営戦略の一環でもあります。

各大学の公開講座の内容を見ると、一番多いのは高齢者向けの教養講座ですね。
一線を退いて、お金と時間のある元気な高齢者層を、メインターゲットとしたものです。
シルバーエイジの向学心と趣味教養の需要を喚起し、自己実現の場として機能しています。

不況を反映してか、一時期ほどの勢いは無いように思いますが、まだまだ盛んです。
いくつになっても、新しいことを知る「学ぶ」よろこびって、ありますしね。
経験に裏打ちされた自身の知の構築は、永遠に満たされる事のない欲望かも知れません。

専門職大学院のリカレント講座は、こういった市民公開講座とは、ちょっと違います。
現役の専門職が、実際の現場で役に立つ、実践的な知の伝達が主目的ですし。
専門職大学院生や教員も含め、丁々発止の議論をしながら切磋琢磨するのが特徴です。

自分なりの想いがあり、気が向いたら、どうぞ一度、体験してみて下さい。
土日とか夜遅くまでの講座で、慣れないと疲れるかも知れませんが。
大学という場所で、学生の立場を再体験してみるだけで、結構新鮮な発見もあるものです。

僕の担当する授業もあるので、今から少しずつ準備しておかなきゃいけません。
この夏、コツコツ、しこしこ、しゅくしゅくと、僕は僕の宿題に取り組みます。
期限切れを迎えている宿題が山積みで、このままでは、お盆休みも迎えられません(泣)

※以下はあくまでも個人ブログでの概要案内です。
 間違ってたら困るので、詳細は大学院教務課までお問い合わせ下さい。


◆スキルアップ講座◆

○ホスピスケア~緩和ケアのチームアプローチ
1)人の痛みの全人的理解~ホスピスの実際
  長谷方人(ケアタウン小平開設者、日本社会事業大学専門職大学院客員教授)
2)ホスピス・緩和ケアのチームアプローチ~看護の視点から
  河 正子(NPO法人緩和ケアサポートグループ代表)
3)ホスピス・緩和ケアのチームアプローチ~医療ソーシャルワークの視点から
  高野和也(株式会社日立製作所ひたちなか総合病院SW)
4)ホスピス・緩和ケアお現状と課題~運営、経営の視点を交えて
  田島誠一(日本社会事業大学専門職大学院教授)
9月24日(金)、10月8(金)・22日(金)、11月19日(金)
18時30分~21時40分、文京キャンパス
40名、受講料 10,000 円

○学童保育とソーシャルワーク
講師:下浦忠治(元全国学童保育協議会副会長、杉並児童相談所)
9月24、10月1日・8日・15日、毎週金曜日
18時00分~21時10分、清瀬キャンパス
60名、受講料 10,000 円

○高齢者支援の最前線
コーディネーター:矢部正治(日本社会事業大学専門職大学院准教授)
1)家族とともに~「介護者の会」づくりに取り組んで
  服部安子(社会福祉法人浴風会ケアスクール)
2)アジアの人びととともに~来日インドネシア介護士の実際から
  宮崎和加子(ガルーダ・サポーターズ(インドネシア介護士支援ネットワーク)事務局)
3)地域で支える~「ゴミ屋敷問題解決」を支える地域づくり
  勝部麗子(大阪府豊中市社会福祉協議会コミュニティソーシャルワーカー)
9月25日、10月9日・23日、隔週土曜日
13時00分~17時10分、清瀬キャンパス
60名、受講料 5,000 円

○退院支援ソーシャルワーク
1~4)一般病院における退院計画・退院支援のあり方について
  木戸宜子(日本社会事業大学専門職大学院、准教授)
5~8)長期在院精神障害者の地域移行支援
  古屋龍太(日本社会事業大学専門職大学院、准教授)
10月1日・15日・29日、11月12日、隔週金曜日
18時30分~21時40分、清瀬キャンパス
60名、受講料 10,000 円

○成年後見実践ソーシャルワーク
講師:若穂井 透(日本社会事業大学専門職大学院、教授・研究科長)
10月2日(土)・16日(土)、11月13日(土)・27日(土)
9時00分~12時10分、清瀬キャンパス
60名、受講料 10,000 円

○居宅ケアマネジメント
講師:國光登志子(前立正大学教授、日本社会事業大学専門職大学院非常勤講師)
11月20日(土)、12月11日(土)、1月15日(土)
13時00分~17時50分、清瀬キャンパス
60名、受講料 10,000 円

○里親支援ソーシャルワーク
講師:宮島 清(日本社会事業大学専門職大学院、准教授)
12月4日(土)13時00分~19時30分
1月15日(土)10時40分~17時50分
清瀬キャンパス、60名、受講料 10,000 円

○修復的対話法
講師:山下 英三郎(日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科、教授)
1月22日(土)10時00分~17時00分
清瀬キャンパス、60名、受講料 6,000 円

○家族療法
講師:福山 和女(日本社会事業大学専門職大学院非常勤講師)
   萩野ひろみ(日本社会事業大学専門職大学院非常勤講師)
2月6日(日)・13日(日)10 時00分~17時00分
清瀬キャンパス、80名、受講料 10,000 円


◆福祉マイスター道場「創造的福祉への挑戦」◆

○貧困・社会的排除に抗して
コーディネーター:矢部正治(日本社会事業大学専門職大学院、准教授)
1)貧困に抗い「つながり」を再生する
  稲葉 剛(NPO法人自立生活サポートセンターもやい理事長)
2)山谷でホスピスやってます
  山本雅基(「きぼうのいえ」施設長)
3)寄り添い、ささえる
  藤田孝典(NPO法人ほっとポット代表理事)
4)薬物依存症と向かい合う
  NPO法人東京ダルク
9月29日、10月13日・27日、11月10日、隔週水曜日
18時30分~21時20分、文京キャンパス
40名、 受講料10,000 円

○創造的福祉への挑戦
コーディネーター:矢部正治(日本社会事業大学専門職大学院、准教授)
1)現実的な支援を実現する
  佐久間裕章(NPO法人自立支援センターふるさとの会)
2)「生きていく」ことの価値を実現する
  藤井 智(NPO法人文化学習協同ネットワーク)
3)民間福祉の方向性
  渋谷篤男(全国社会福祉協議会政策企画部長)
4)「新しい公共」と事業展開の可能性を探る
  藤井賢一郎(日本社会事業大学専門職大学院准教授)
11月24日、12月1日、1月12・19日、水曜日
18時30分~21時20分、文京キャンパス
50名、受講料10,000 円


◆福祉経営塾◆

1)福祉経営原論
  田島誠一(日本社会事業大学専門職大学院教授、財団法人日本老人福祉財団理事長)
2)制度改革と福祉サービスの戦略
  藤井賢一郎(日本社会事業大学専門職大学院准教授)
3)介護・福祉の専門性と採用・育成
  諏訪 徹(厚生労働省社会・援護局社会福祉専門官)
4)介護・福祉分野のキャリアパス、人事評価と給与の考え方
  江畑直樹(株式会社日本経営課長代理)
5)社会福祉法人会計の見方・考え方
  千葉正展(独立行政法人福祉医療機構企画指導部経営支援室経営企画課長)
6)障害者福祉制度の課題と未来
  厚生労働省社会・援護局(予定)
7)介護保険制度の課題と未来
  厚生労働省老健局(予定)
8)先進的な福祉経営実践(1)
  宮島 渡(社会福祉法人恵仁福祉協会・高齢者総合福祉施設アザレアンさなだ常務理事・総合施設長)
9)先進的な福祉経営実践(2)
  中辻直行(社会福祉法人神戸福生会理事長)
10)自職場プレゼンテーション(1~3)
  新津ふみ子(日本社会事業大学専門職大学院教授、NPO法人メイアイヘルプユー代表理事)
  田島誠一(日本社会事業大学専門職大学院教授、財団法人日本老人福祉財団理事長)
  長谷方人(日本社会事業大学専門職大学院客員教授、ケアタウン小平開設者、有限会社暁記念交流基金代表取締役)
  藤井賢一郎(日本社会事業大学専門職大学院准教授)
  
9月23日・24日・30日、10月7日・8日・14日・28日・29日
11月4日・5日・11日・12日・18日・19日
木・金曜日全13回、18時30分~21時40分
文京キャンパス、40名、 受講料98,000 円

※いずれの講座も、募集定員欄の人数は、本学学生も含めた総定員数です。
 これら講座は専門職大学院の授業を一部公開しているため、学生と一緒に講義を受けることとなります。
 ご了承ください。



通信教育科のスクーリング

2010年07月20日 12時56分50秒 | 大学という場所

通信教育科の4日間のスクーリングが終わりました。
精神保健福祉士の一般養成課程・短期養成課程。
全国から集まった泊まりがけの人含めて、計230名。
金・土・日・月曜日の、集中講座です。

僕は初日「精神保健福祉論Ⅰ・Ⅱ」の授業を担当しました。
午前10時半から、昼を挟んで17時半までの長丁場(^_^;)
固定席の階段教室で無茶な設定でしたが、授業中2回、グループワークを行いました。
他己紹介ゲームと、「障害」をめぐるグループディスカッションです。

初日ということで、少しでも、お互いに親しくなってもらおうと思いました。
通信教育は、どうしても、一人ひとりの孤独な作業になりますし。
同じ目標に向かって歩む、ピアな立場でのセルフヘルプが、力になると考えたからです。
モチベーション維持だけでなく、先々もPSWとして切磋琢磨できる仲間になり得ますし。

でも、合わせて40分くらい、グループ運営に使ってしまったので…。
さすがに、後半、かなり授業内容が押してしまいました。
まだまだ、一定の時間の中で、授業を計画的に運用する技術が身についてないんですね。
…というか、あれもこれも盛り込みすぎて、欲張りすぎなんでしょうね。

学生が、時間とお金を費やして、授業に期待し、求めている内容。
授業で、当然に触れられるべき、国の定めたシラバス内容。
教員である僕が、PSWとして、目の前の学生に伝えておきたい内容。
その三者のバランスに折り合いを付けることが、やはり難しいです。

予定時間を13分超過して、授業は終了、夜は約100名で交流会パーティー。
通信教育科の専任教員、添田雅弘さんと北本あすかさんの司会で○×ゲーム。
僕はみんなの間を、コップ片手にふらふら徘徊しながら、デジカメで記念撮影。
今日の画像は、そんなスナップの一枚です。

駅前まで移動して、20名弱が2次会に残り、語り合いました。
お互いの実務の内容や、実際の現場で起きている出来事、地域の実情…。
一部、病院での事例の処遇を巡って、スーパービジョン演習になりました(笑)
結局、午前0時まで、最後まで残った添田さんとタクシーで帰りました。

僕の授業は、けっして誉められた内容ではなかったと思います。
法制度の中味に、もっともっと踏み込んで論評すべきであったとも思います。
足りなかった点は、「精神保健福祉論Ⅲ」の大野和男さんに委ねます(笑)
自分で、本当に納得できるような授業って、いつできるんでしょうね…?

ここで出会った学生たちが、いずれ各地の現場で中核的存在になっていきます。
ここで学んだ知識、価値、意志が、発酵し熟成するには時間を要するでしょう。
でも、長いスパンで見れば、きっと状況を変える大きな力になってくれると思います。
そうやって時代は巡り、なんとかしなきゃ!という意志は継がれていくのだと信じます。

ま、その前に、国家試験、通らないと、何にもなりませんが…(爆)
特に来年受験の、短期養成組の皆さん!
昨年の合格率95%を落として、評判下げないようにね~。
社大通信の命運は、君たちの双肩にかかっているのだ!

よろしく~~!
(最後は、学生たちへの、愛のプレスでした~)


※画像は、ゲーム大会優勝のチームと、賞品を手に。
 賞品は、合格祈願済み?大学名称入り鉛筆でした。
 どうしても、正答の選択肢がわからない時には、これが威力を発揮する?!
 (^_^)v

参議院選挙と社会保障

2010年07月12日 09時53分48秒 | 日々の雑記

参議院選挙が終わりました。
昨日の日曜日、3週間ぶりに休みがとれて、投票に行って来ました。

東京は24人も候補者がいて、ポスターも賑やかです。
一見して気づくのは、どの党も大きく若返りましたね。

選挙公報を見る限り、60歳以上は6人だけです。
新党乱立状態ですが、聞いたこともない諸派もあります。

民主党、自民党、公明党、共産党、社民党…。
ここら辺は、もう老舗の古い既成政党になってきました。

国民新党、みんなの党、新党改革、たちあがれ日本、日本創新党…。
ここら辺までが、一応議員のいる政党ですが、急ごしらえのよくわからない党も。

幸福実現党、女性党、新党本質、あきつ新党、スマイル党、平和党、世界経済共同体党…。
もう、ここら辺は、どうコメントして良いのか、よくわからないですね。

結果としては、民主党敗北、自民党復調、みんなの党大躍進、といった形でしょうか。
これから衆参ねじれ国会で、また政界は混沌とした感じになってきそうです。


今回の選挙、突如降って湧いた消費税論議が、いつのまにか争点になりました。
支持率V字回復した菅内閣、一気に逆N字急落で、このまま9月には退陣でしょうか。

消費税上げの論議と裏腹なのが、少子高齢化進行の中での社会保障の問題です。
年金・医療・福祉・介護等については、持続可能な制度確立が未だ試行錯誤状態です。

社会保障をどう考えるかは、人それぞれの人生観や社会観を反映していると思います。
大雑把に言って、社会保障をめぐる思潮は、五つくらいに分かれると思っています。


○社会主義…国家責任の社会保障を追究
共産党は、軍事費削って原則無料化を謳っていましたが、最近少しトーンダウンしたかな?

○社会民主主義…社会支援と応能負担を原則
社民党や民主党は、自立支援法の応益負担廃止も掲げ、ヨーロッパ型社民主義に近い?

○保守主義…家族中心の共同体社会を指向
国民新党やたちあがれ日本は、郵政を中心に地域共同体を再建したいんでしょうか?

○新自由主義…自己責任と応益負担を原則
自民党は、小泉改革以降、急速に社会保障を後退させて、自己責任を語るように?

○自由主義…弱肉強食的自己責任を追究
みんなの党は、民間中心の競争原理を、社会保障分野に今後導入したいのでは?


公明党の掲げる「新しい福祉」や新党改革は、保守主義と新自由主義の間くらい?
スタンスが、常にパーシャル連立含みなので、ちょっと、よくわかりませんが。

かつて、中国共産党の小平は、戦後日本が確立してきた社会保障制度を評して、
「日本は、世界でもっとも成功した社会主義国」と言ったそうです。

55年体制の保守(自民党)・革新(社会党・共産党)のせめぎ合いとバランスの中で、
日本はたしかに、国民皆保険をベースに医療や福祉、セーフティーネットを築きました。

小泉改革に代表される規制緩和の中、新自由主義へ舵を切り、一気に格差拡大が進みました。
米国流の社会保障自由主義化が進む中で、国民は今度は民主党政権を選びました。

そして、今度は民間企業主導の小さな政府をめざす、みんなの党が注目集めて大躍進です。
バランス感覚というより、この国の国民が何を求めているのか、よく分からないですね。

単に、その時々のマスコミ主導の雰囲気とイメージで選択して、投票行動をしているだけ。
社会保障を軸に考えると、右往左往の日本国、そういう評価になってしまいます。

地縁血縁関係も薄れ、無党派浮動票が当たり前の国民には、浮遊する政権が当たり前に。
国民は、国民の政治意識に合った政府しか、やはり持てない、ってことですかね?

でも、それだけ、この国の閉塞感が強く、国民は変化を期待しているってことでしょうね。
過剰に期待された変化を果たせなければ、失望と批判に変わる、危うい無常が漂っています。


それにしても、菅直人さん、ちょっと率直すぎて、オウンゴールになっちゃいましたね。
トップはしばしば思いつきで物を言うものですが、尻ぬぐいを迫られる下々は大変です。

個人的には、なんか釈然としない参議院選挙の結果でした。
まぁ、政治の世界は、いつも釈然としないんですけど(笑)

あ、ちなみに、白戸次郎さんの当確速報には、ビックリしました。
僕はau党だけど、あの人?の社会保障アジェンダ、聞いてみたいです。(^o^)

精神保健医療福祉改革セミナーの開催

2010年07月09日 11時59分14秒 | イベント告知
かつて、精神保健医療福祉分野では「改革」というと、急進左翼的イメージがありました。
人権擁護や病棟の開放化など言えば、それだけで「改革派」や「人権派」と呼ばれたものです。
でも今や、任意入院や開放病棟、人権擁護や社会参加も、当たり前のことになりました。

かつて「改革」という過激なイメージの事柄も、時を経れば当たり前のことに変わります。
今でいう退院促進・地域移行支援も、2~30年前なら超過激な言辞と受け取られたでしょう。
PSWにとっては、早期に退院させて地域で支えていくことは、昔から当たり前のことでしたけど。

今でも古い病院経営者は、退院促進を「病院をつぶすつもりか?」と被害的に受け取るでしょうが。
日本精神科病院協会も、今や院長達の世代交代の中で、新しい時代の経営を模索しています。
世界に類を見ない多くの精神科病床をただ温存させ続けることに、もう未来がないことは、若い院長達もわかっています。

今、かつて改革派が掲げたスローガンとは全く別の、新しい「改革」の流れが生まれつつあります。
これまで精神科の外野の立場にあった、一般医療の立場からのものです。

昔々、日本医師会会長だった武見太郎さんは、精神病院をさして「牧畜業者だ」と評しました。
入れっぱなしで治療もなく、ベッドを埋めておけば経営は安泰という精神科を揶揄したものです。
一般科から見れば、あれは医療じゃない、収容所だというイメージはやはりあったと思います。

医療福祉連携士の資格化も出される中で、医療経営者団体の中でも精神科は浮いてきています。
精神科の中からではなく、精神科の外から「改革」が迫られるようになってきています。
医療制度改革が進む中で、精神医療だけが蚊帳の外という訳にはいかなくなってきています。

そんな視点での「改革」を進めていこうとするセミナーが、この夏、東京であります。
100名程度の小さなセミナーですが、ひとつの大きな起爆剤になるかも知れません。
厚生労働行政に対しても、今後の改革の方途を迫る動きのひとつになるでしょう。

一般医療では当たり前の「クリティカルパス」が、精神科に馴染むのか、議論はあるところです。
患者の個別性が無視されることになるという批判も、もちろんあるでしょう。
でも、ひとつの契機としては、検討する価値はある手法だと、僕は思っています。

武藤正樹さんと下村裕見子さんの仕掛けたこの取り組みは、どのような成果を生むでしょう?
精神医療の外からの「改革」の圧力は、どの程度に可能でしょうか?
武藤さんの主張する「バザーリア的改革」は、スローガンに止まることなく、どのように具体化できるのでしょうか?

いささかの危惧と戸惑いはありますが、おふたりの誘いに乗って参加してみようと思いました。
どのように精神科連携パスを「改革」の中心に据えようとしているのか、興味ありますし。プログラム最後の「特別発言」って誰なのか、未だに聞いてはいないのですが。
「PSWの役割と挑戦」という与えられたタイトルで、僕なりの想いは届けていきたいと思います。

僕の「改革」の基準は、それが本当に当事者(患者・家族)の利益になるかどうかだけです。
クリティカルパスを、それこそ当事者がどう思うか、どう評価するか、聞いてみたいですね。
今後の試金石ともなりますので、精神保健医療福祉関係者の多数の参加を期待したいです。

下記の「精神保健医療福祉改革セミナー」に、ぜひ、エントリーしてみて下さい。
この国の医療全体の外圧の中での、精神科医療の今後を一緒に考えてみて下さい。
専門職大学院の僕のゼミ員達も、こぞって参加します(させます?笑)。

ちなみに、画像は今年4月15日、赤坂の「燈火」というお店での「合コン」のあとの写真。
武藤正樹さんのブログによると、これが「新バザーリア党結党大会」だったとのこと。
知っている人が見れば、どんな面々での宴であったか、わかると思います(^_^)


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国際医療福祉大学 国際医療福祉総合研究所主催 総研フォーラム

「精神保健医療福祉改革セミナー〜精神科連携パスの展望〜」

国際医療福祉大学の付属研究所である国際医療福祉総合研究所では、その時々の医療トピックスを取り上げて皆様方と一緒に考える「総研フォーラム」を開催しています。
今回は、精神保健医療福祉改革の一環として、精神科領域における地域連携クリティカルパスを取り上げました。
1991年の約35万人弱あった精神科入院患者数は、近年わずかですが減少の兆しがみられます。
これは「入院医療中心から地域生活中心へ」という精神保健福祉施策の転換と様々な地域での先駆的な取り組みがあったからだと思われます。
脳卒中、がん、糖尿病、心筋梗塞の4疾病が医療計画にそって、医療連携が地域連携クリティカルパスツールを使い推進されてきたように、患者の視点にたった地域で継ぎ目のない質の高い医療の提供と療養生活を支援する体制を、精神疾患の分野でもすすめていきましょう。
精神救急体制の充実と統合失調症をはじめとする長期入院患者の退院支援促進、がん等に精神疾患が併存した患者への医療提供体制の在り方、医療に限らず福祉介護、就労などの課題を共有しながら、みなさまと精神科連携パスについて議論していきます。
多くの医療福祉分野の方々のご参加をお待ちしております。
国際医療福祉総合研究所長 武藤正樹

[日 時]2010年8月21日(土)13:30〜17:30
[場 所]国際医療福祉大学東京事務所「アミティ乃木坂」地下2Fホール
 〒107-0062 東京都港区青山1-24-1
 地下鉄千代田線乃木坂駅下車、3番出口すぐ

[内 容]
座長:武藤正樹(国際医療福祉総合研究所、所長)
   下村裕見子(東京女子医科大学病院地域連携室・クリニカルパス推進室)
13:00     開会 あいさつ
13:10-13:40 基調講演1:精神医療の機能分担と連携~精神科連携パスの展望~   
              伊藤弘人(国立精神・神経医療研究センター社会精神保健部長)
13:40-14:10 基調講演2:精神科病院における取り組み
              佐久間啓(あさかホスピタル、理事長)
14:10-14:30 行政トーク:精神保健行政の課題と展望
              福田祐典(厚生労働省社会援護局精神・障害保健課長)
14:30-15:10 事例報告1:総合病院精神科の実践と課題
   佐藤茂樹(成田赤十字病院精神神経科部長)
15:10-15:30 事例報告2:錦糸町モデル 
              窪田 彰(クボタクリニック、院長)
15:30-15:50 事例報告3:PSWの役割と挑戦
             古屋龍太(日本社会事業大学大学院、准教授) 
16:10-17:00 パネルディスカッション
17:00-17:10 指定発言  広田和子(精神医療ユーザー&サバイバー)
17:10-17:30 特別発言
17:30      閉会

[対 象]医療関係者、介護福祉職、調剤薬局、等   100名
[費 用]3,000円、当日お支払いください
[申込み]申込書にてFAXでお申し込みください。8月14日(土)必着
[問い合わせ]東京女子医科大学病院 地域連携室:下村(電話:03-5269-7160)
[詳細・参加申込書]
→ http://www.hci21.org/index.php?option=com_news&Itemid=58&mode=info&newsId=44



美女たちに囲まれて…

2010年07月07日 19時24分15秒 | 日々の雑記

今日、このブログ、訪問者40000件に達しました~!
ページビューは、一昨日に80000件を超えました~!
日頃のご愛顧、ありがとうございます~!

しかも、昨日は、PVちょうど800件?!
1日で、こんな数字は初めてです。
熱心な閲覧に感謝です!

ただ、残念なのは、このgooのブログ、リアルカウントではないんですね。
どなたが40000件目のキリ番を踏んでくれたのか、わかりません。
どなたが80000件目のキリ番頁をめくったのかも、わかりません。

本当は、豪華景品プレゼントでもお届けしたいところですが。
相手がどなたかわからないと、お送りしようがないので…。
恒例により、キリ番記念、龍龍の「想い出写真館」の公開です~。

(*^_^*)

…と言っても、まだ、これ昨年の写真ですが。
2009年2月26日夜、大学の生協食堂でのスナップ。
美女達に囲まれて、サイコーに幸せな一枚です。

他の先生方は、みんなゼミ単位で集合写真を撮ったのですが。
僕の初年度のゼミは2人しかいなくて、しかもこの時はゼミ長しか出席してなくて。
「先生と一緒に写りたい人~」と声がかかったら、わ~っと美女達が集まってくれて…。

みんな、専門職大学院5期生の女子学生たちです。
僕の大学への転職と同時に入学した、いわば同期の桜たちです。
この日は、年間総括報告会を終えた後で、もう卒業式も間近の頃。

平均年齢39歳の5期生達は、みんなやたら仲が良くて結束力がありました。
入学と同時に、全員参加のオリキャンと称する温泉合宿をやったせいですかね?
初対面で間もないのに、宴会場の仮装パフォーマンス大会で、異様な盛り上がりでした。

そんな彼ら、彼女らも、卒業して、それぞれ地へ、それぞれの福祉の現場へ…。
海を渡って韓国に帰った人、沖縄の離島に戻った人、県庁に復職した人。
専門学校の教員になった人、市の公務員になった人、福祉施設や医療機関に入った人。

現場では厳しいこともあるけれど、最後の学生生活を一緒に過ごした同窓仲間の感覚。
昨年卒業したばかりなのに、もう今年2月、1年目の同窓会やりましたし。
ローカルな県人団体「さいたま会」は、もう7回、同窓会やってますし(笑)

僕の教員1年目の「教え子」たち。
僕の人生再出発の「同期生」たち。
卒業しても、つながっている、サイコーに素敵な仲間たちです。


※このブログに訪れてくれた、5期生美女軍団の皆さん。
 ネットで面が割れるのは公安上マズイという方は、メッセージ(←左側)を下さい。
 個別に、目のところを黒塗りにして「少女A」状態に画像を処理します。
 まぁ、かえって、目立つかも知れないけど~(^o^)

福祉士国試受験料、値下げ?!

2010年07月06日 15時27分30秒 | 精神保健福祉情報
6月29日、厚生労働省がプレス・リリースした内容、皆さんに伝わっていますか?
社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士を、これから受験する人には、朗報ですよ~。

「社会福祉振興・試験センターの保有する積立金の縮減等について」という報道発表です。
(本文は下に貼り付けてありますので、読んでみて下さい)

要するに、国家試験の試験・登録機関である試験センターには、なぜかお金がたくさんある。
不正ではないが、公益法人として不適切な蓄財ととられる節があるので、改めさせた。
溜め込んでいたお金を、受験生や福祉従事者に還元させることにした。
厚労省からの天下り役員についても、今後メスを入れることにした、と。

早い話、国試の受験料が、大幅に安くなると…。
どうです?
良い話しでしょう?
(^o^)/

国家試験受験料の改訂額は、こんな感じ…。

社会福祉士    現行  9.600円 →→  5.580円  (2015年度まで5年間)
介護福祉士    現行 12.500円 →→ 10.650円  (2013年度まで3年間)
精神保健福祉士 現行 11.500円 →→  9.750円  (2013年度まで3年間)

ただし、積立金の取り崩し終了後は単年度収支となり、再び引き上げられるそうです。
この時期だけの約20%~40%の大幅プライスダウン!
(なんか、ファッションビルのバーゲンのような… ^_^;)

将来見込みの推計額は、こんな感じ…。

社会福祉士    10.340円 (2016年度~)
介護福祉士    13.420円 (2014年度~)
精神保健福祉士 13.140円 (2014年度~)

ま、将来のことはさておいて「今回受ける人ラッキーだね!」と言いたいところですが…。
この実施、2011(平成23)年度からですって…。
精神保健福祉士だと、第14回国試から…。
今年度の人…ダメじゃん…。

2010年度については、受験地の拡大がされるそうで…。
これまでの7試験地に、島根県松江市、北海道釧路市を加えて、受験生の便宜を図ると。
…でも、…は…?
…それだけ…?( *__* )

それだけです…。
残念ながら…。
さっさと今年度から、安くすればいいのに、というのが一般的な国民感情ですが。
お役所仕事は、そうもいかないようで…。
もう、『受験の手引き』が印刷に入っているし…、とかの事情でしょうか?

かくして、来年度(2011年度)受験の人には朗報です。
今年度(2010年度)受験の人は、ご愁傷様でした~。
(^_^;)

詳しくは、厚労省のホームページをご覧下さい。
受験手数料の推移については、PDFファイルをクリックして見て下さい。
→http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000007e58.html


☆ ★ 以下、報道発表の本文 ★ ☆


「(財)社会福祉振興・試験センターの保有する積立金の縮減等について」

平成22年6月29日
厚生労働省社会・援護局福祉基盤課

本日、長妻厚生労働大臣の指示により、財団法人社会福祉振興・試験センター(以下「試験センター」という。)に対し、以下のとおり指示・要請を行いましたので、お知らせします。

○試験センターの保有する3種類の積立金(平成21年度末に39.5億円)について、以下のとおり縮減すること。(別紙参照)

試験事業安定積立金(28.0億円)
受験手数料の引下げ等により、原則として平成23年度からの3年間で全額を解消する。

登録事業安定積立資産(6.4億円)
登録者現況調査等に必要な経費は残し、登録手数料を引き下げ、資産規模を半減(3.2億円)する。

公益事業拡充資金等資産(5.1億円)
平成22年度からの3年間で、全額を福祉介護従事者の資質向上事業に還元する。

○厚生労働省出身の役員ポストについては、年内に公募により後任者を決定するとともに、常勤役員数の削減、役員報酬の引き下げ、家賃のより低廉な事務所への移転等についても検討すること。

(参考) 試験センターは、「社会福祉士及び介護福祉士法」及び 「精神保健福祉士法」による指定試験機関・指定登録機関としての指定を受け、社会福祉士、介護福祉士及び精神保健福祉士の国家試験の実施等の業務を行っている。



※画像は、昨年度(第12回)精神保健福祉士国家試験『受験の手引き』です。
 もうすぐ、資料請求が始まりますね~。受験生、頑張れ~!(^_^)v


東京うろうろ徘徊日記

2010年07月05日 11時28分35秒 | 日々の雑記
今日は、つまらない日記です。
7月に入って4日間、あちこち、うろうろ、東京を徘徊の日々.
僕にGPS付けておいたら、面白いかも?
でも、味も素っ気もない、お仕事日記。
読んでも、面白くありませんよ~(保証)。

◆7月1日(木)

朝8時50分、大学着。
今日は生協フェスタ、年に一回の大学公認ビヤガーデン。
キャンパス中庭では、夜の開店目指して、学生らがテント・提灯張り作業。
昨夜書いた、ブログ記事をアップ。
午前は、研究室でパソコンと、にらめっこ、宿題に追われる。
昼、卒業した初代ゼミ長やら、PSWの山口さんやらから、相次いで電話。
長沢さんから、9月の講演会依頼あり、結局受けることに。
14時45分~18時はゼミ、5人から夏の実習計画書の報告、皆で討議検討。
18時~、EBSC企画総括班報告会議、他大学からの参加者含め25名くらい。
各分担研究班からの中間報告受けて、討論、21時半まで。
結局、自分のラジオ放送は、全然聴けなかった。
昼間、未返信だったメール15件チェック。
22時半、仕事を切り上げ、帰宅。
ひとりもそもそと夕飯食べて、パソコンに向かう。
ブログ記事書くのに、結構かかって、結局2時半まで。

◆7月2日(金)

朝8時半、大学着。
午前中、研究室で、ひたすらパソコンで宿題。
ブログ記事「医療福祉連携士とSW」もアップ。
加藤さん来室、新しい職務の依頼、とても対応できないこと伝え、丁重に断る。
今野さんに、ゼミ生連れての施設見学の依頼、受け入れて頂く。
15時半、バスに乗って、電車に乗って、地下鉄乗って、四谷へ。
17時~、社会福祉専門職団体協議会、PSW協会の国際委員長として初出席。
18時~、APSWC組織委員会に、竹中さん、木太さんと並んで出席。
19時半~、社会福祉士会のビルに移動して、社専協国際委員会、出席。
21時、四谷駅から、南北線~丸ノ内線~西武池袋線乗って、バス乗って、車乗って。
23時前に帰宅、ひとりもそもそと夕飯。
3時までパソコンに向かい、就寝。

◆7月3日(土)

4時間寝て、朝食作って、食べて、朝9時半、大学着。
午前中は、もっぱら宿題と資料整理。
埼玉県の精神医療を考える会から『埼玉の精神病院2010年版』5冊届く。
午後13時15分~18時15分、3コマ連続ゼミ、出席10名。
今日は伊映画「やればできるさ」(英語字幕)をみんなで鑑賞、2時間。
映画後、バザーリア法以降のイタリアの精神保健体制について、意見交換。
さらに、ゼミ生の自職場(単科精神科民間病院)レポート報告、質疑応答。
今夏のお出かけゼミ3カ所、ゼミ合宿の日程打合せ。
院生たち帰ってから、研究室でメール返信、資料整理等。
21時帰宅、冷凍してあった鶏肉で唐揚げ作って、キャベツ千切り。
22時、ひとりもそもそと夕飯。
23時過ぎ、ワールドカップ見てたら、リビングのソファで居眠り。

◆7月4日(日)

午前3時、我に帰って起床。
パソコンに向かって、宿題をやり始め、5時間集中。
息子と朝食食べてから、ちょっとだけ仮眠。
11時前、電車を三つ乗り継いで、渋谷に向かう。
13時~17時、マル秘の委員会、詳しいことは書けない(笑)。
他の委員と別れ、四谷福祉会議室へ。
17時半~19時半、APC21テーマ小委員会に出席。
ふだん同じキャンパスで、余り話すこともない教授達4人が、四谷で同席する不思議。
20時、学長と四谷駅まで歩いて帰る。
21時過ぎ帰宅。

◆7月5日(月)

明日(5日)は、朝9時、小平の自立支援協議会の事務局会議。
(あ、1件宿題があった…)
11時、清瀬の大学行って、通信教育科の試験の打合せ。
(今から精神保健福祉論の試験問題作らなきゃ…)
13時半、国立精神・神経医療研究センターへ。
(4月から独立行政法人化されて、名前変わっちゃった…)
18時半、本郷の文京学院大学へ、リカバリフォーラム2010の企画委員会。
(会場の下見もしなきゃいけないから、何時に終わるやら…)

…そんなこんなで、今、午前0時です。
さ、宿題、仕上げちゃわなきゃ!
ブログのアップは、明日!
(^_^)v


※画像は、PSW研究室で~す。

医療福祉連携士とソーシャルワーカー

2010年07月02日 11時44分41秒 | PSWのお仕事

以前、このブログに、チラッと書きましたが…。
「医療福祉連携士」養成のための講習会が、今夏スタートします。
「医療福祉分野の連携・調整のエキスパートを養成する」ことを掲げています。
病院の地域医療連携室や、地域包括支援センターのスタッフを対象にした、初めての認定資格制度です。

主催は、NPO法人の日本医療マネジメント学会(JHM)です。
僕は会員でもないのに、ひょんなことからプロジェクトに関わることとなり、講師までやる羽目になりました。

ご存じのように、一般科の医療資源は、現在、明確にシビアに機能分化されています。
精神科も退院促進にシフトしつつあると言っても、まだ医療再編の蚊帳の外です。
特に急性期医療の提供病院は、どこも退院調整看護師などを配置して地域医療連携室を設けています。
圏域内の限られた医療資源を、最大限効率的に活用するというのが国の趣旨です。
国の増大する総医療費抑制というシナリオの中で、だいぶすったもんだがありましたが。
状態に応じて患者が医療機関を移動する、病病連携、病診連携が、今やもう当たり前です。

在宅介護面では、地域包括支援センターが定着し、社会福祉士等が配置されています。
でも、医療や福祉の連携をトータルにコーディネートする力は乏しく、これまでも課題でした。
高齢患者が急増している中で、医療提供や福祉利用、在宅医療や介護支援の体制整備が求められています。
患者・家族が最適な治療・療養環境を確保できるよう、医療、福祉、介護、行政等をつなぎ、橋渡ししていく人が必要です。

SWの立場からは「医療ソーシャルワーカーがいるじゃないか」と言いたいところですが。
一昔前のように、医療福祉相談室が単独ですべて回せるほど、業務量は甘くありません。
医師・看護・事務その他の多職種と協働しなければ、業務をこなせなくなっています。
むしろ、地域連携別立てで、MSWは純粋に福祉相談だけ、という病院はもう少ないのでは?
退院・転院調整だけやってきたMSWだと、地域医療福祉連携という流れに呑み込まれつつあります。

JHMは、全国・地方の学術集会の他に、クリティカルパスセミナー等開催している学会です。
「医療福祉連携士」講習会でも、地域連携クリティカルパスの演習等が組まれています。
医療・福祉連携パスの策定を進めることで、地域での連携を構築し、患者の共有ツールとして集積していくことを目指しています。

今回の資格化で、JHMが掲げている目的は…
地域の急性期医療機関から、在宅支援までの切れ目のないサービスの効率的提供。
患者にとって最適な連携を推進するための、医療と福祉のコーディネート。
地域における、限られた医療資源や福祉資源の効率的利用の促進と、医療福祉連携のシステムの構築に貢献。
…といった言葉に集約されます。
「医療福祉連携士」の育成と認定制度を創設することで、連携を実のあるものにしていきたいということに尽きるでしょう。

この講習会の履修が、学会認定の「医療福祉連携士」資格試験の受験資格の必須要件とされています。
学会の認定資格であって、国家資格ではないので、外部からどうこう言われる筋合いはないと言えば、それまでですが。
SW団体との意見交換等、事前に為されて然るべきだったのではと、個人的には思います。

次代のこの国の医療提供体制をにらんで、新しいバスが次々に発車しつつあります。
医療介護福祉士、医療メディエーター、医師事務作業補助者、相談支援センター相談員…。
医療現場というバスターミナルで、見慣れないバスに戸惑う専門職種もかなりいます。
実は、一番出遅れているのが、福祉の担い手を自称してきたSWなのかも知れません。

新しいバスの行き先と路線は、まだハッキリしません。
それでも、今後の病院経営を展望して、トレンドを志向する多くの職種が集まるでしょう。
あなたがSWなら、「医療福祉連携士」という新しいバスに乗りますか?
それとも、時代遅れと言われても、従来の「相談室」という独自路線を守りますか?

この医療福祉連携士の資格は、今後SWの世界で物議を醸すでしょう。
僕が、このプロジェクトに関わる中で、それなりの物議を醸したように…。
この資格ができて、一番問われているのは、実はSWのアイデンティティなのかも知れません。

参考までに、第1回医療福祉連携士講習会の案内の一部を以下に載せておきます。
詳しくは、日本医療マネジメント学会のホームページで確認して下さい。
→ http://jhm.umin.jp/


★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★


特定非営利活動法人日本医療マネジメント学会
2010年度 医療福祉連携講習会
テーマ:医療・福祉分野の連携・調整のエキスパートを養成する。

1.会期
(1) 共通科目講習:2010年7月31日(土)、8月1日(日)、8月28日(土)、8月29日(日)の4日間
(2) 専門科目講習(A)医学系科目:9月11日(土)、9月12日(日)の2日間
(3) 専門科目講習(B)社会福祉学系科目:9月25日(土)、9月26日(日)の2日間
(4) 課題講習:10月23日(土)、10月24日(日) の2日間

2.会場
日本医科大学 教育棟2階 講堂

3.プログラム( )内は担当講師
<共通科目講習>概論等18時間、演習6時間、実習12時間以上

概論
1.地域医療連携概論 (武藤正樹)
2.医療政策・関係法規概論 (大久保一郎)
3.医療保険制度・診療報酬概論 (大久保一郎)
4.福祉連携論 (相原和子)
5.ケアマネジメント論 (古屋龍太)
6.病院運営概論 (高橋利毅)
7.医療情報システム概論 (津村 宏)
8.クリティカルパス概論 (野村一俊)

演習
9.クリティカルパス演習1 (野村一俊)
10.クリティカルパス演習2 (野村一俊)
11.地域連携クリティカルパス概論1 (武藤正樹)
12.地域連携クリティカルパス概論2 (武藤正樹)
13.地域連携クリティカルパス演習1 (野村一俊、藤本俊一郎、武藤正樹)
14.地域連携クリティカルパス演習2 (野村一俊、藤本俊一郎、武藤正樹)
15.在宅医療概論 (岡田晋吾)
16.カウンセリング概論 (矢永由里子)

実習
17.地域医療連携実習 (下村裕見子、武藤正樹)
18.地域連携クリティカルパス実習 (野村一俊、武藤正樹)
(17.及び18.ともに必須)

<専門科目講習>
○A 医学系科目  概論12時間、実習12時間以上

概論
19.臨床医学概論1(呼吸器系、循環器系) (西澤延宏)
20.臨床医学概論2(脳・神経系) (中村雅彦)
21.臨床医学概論3(感覚器系) (中村雅彦)
22.臨床医学概論4(筋・骨格系) (西澤延宏)
23.臨床医学概論5(消化器系・内分泌系) (宇治原誠) 
24.臨床医学概論6(泌尿器系、生殖器系) (金岡 剛)
25.臨床看護学概論 (橋口広子)
26.地域看護学概論 (秋山正子)

実習
27.臨床医学実習(急性期病院) (野村一俊)
28.臨床医学実習(回復期病院) (森 照明)
29.臨床医学実習(地域診療所) (宮澤総介)
30.臨床医学実習(保健所、市町村保健センター等) (清水 博)
(27.~30.のうち、少なくとも2施設を履修)

○B 社会・福祉学系  概論12時間、実習12時間以上
概論

31.医療福祉論 (小松美智子)
32.精神保健福祉論 (古屋龍太)
33.退院支援論1 (生駒真由美)
34.退院支援論2 (生駒真由美)
35.地域移行支援論 (古屋龍太)
36.福祉制度論 (小松美智子)
37.福祉施設論 (古屋龍太)
38.在宅介護論 (小林月子)

実習
39.介護療養型施設実習(入所施設) (小宅比佐子)
40.在宅福祉実習(包括支援センター等) (武藤正樹、下村裕見子)
41.福祉行政実習(市町村、福祉事務所、児童相談所等) (清水 博)
42.居宅介護支援施設実習(在宅施設) (古屋龍太)
(39.~42.のうち、少なくとも2施設を履修)

課題講習・ワークショップ・発表会
(大久保一郎、小宅比佐子、清水 博、野村総介、武藤正樹、木佐貫篤、下村裕見子、古屋龍太、矢永由里子)

特別講演
(長谷川敏彦)

※実習について
・実習は受講者が希望し、学会が承認した施設(自施設を含む)において履修。
・共通科目実習は2施設、専門科目実習(医学系科目及び社会・福祉学系)は各4施設のうち
夫々2施設を選択履修し、その後レポートを提出、評価を受ける。

講師一覧(50音順)
相原和子(国際医療福祉大学)
秋山正子(ケアーズ・白十字訪問看護ステーション)
生駒真由美(国立病院機構愛媛病院)
宇治原誠(国立病院機構横浜医療センター)
大久保一郎(筑波大学大学院)
岡田晋吾(北美原クリニック)
小宅比佐子(国立精神・神経医療研究センター)
金岡 毅(元福岡大学)
木佐貫篤(宮崎県立日南病院)
小林月子(岐阜大学)
小松美智子(武蔵大学)
清水 博(神奈川県平塚保健福祉事務所)
下村裕見子(東京女子医科大学病院)
高橋俊毅(国立病院機構横浜医療センター)
津村 宏(東京医療保健大学)
中村雅彦(波田総合病院)
西澤延宏(佐久総合病院)
野村一俊(国立病院機構熊本医療センター)
橋口広子(国立病院機構新潟病院)
長谷川敏彦(日本医科大学)
藤本俊一郎(香川労災病院)
古屋龍太(日本社会事業大学大学院)
武藤正樹(国際医療福祉大学大学院)
宮澤総介(なるみやハートクリニック)
森 照明(湯布院厚生年金病院)
矢永由里子(財団法人エイズ予防財団)
ほか

※ 授業の順番及び講師については、変更になる場合あり。履修の有効期限は2年間。

受講資格

・医療福祉連携士を目指す方もしくは医療福祉連携分野に関心の高い方
・日本医療マネジメント学会会員であることを原則としますが、非学会員でも受講できます。
<医療福祉連携士認定試験の受験を希望される方へ>
・学会認定試験ですので、学会会員であることが必要です。
・本講習の履修が必須です。
但し以下の免除規定があります。
・医療系の国家資格を有する者は医学系科目講習の、社会・福祉学系国家資格およびこれに準ずる資格(例:臨床心理士等)を有する者は、社会・福祉学系科目講習の履修を申請により免除できます。
・大学院において、医療福祉連携に関する課題により、修士号・博士号を取得した者は、医学系科目講習および社会・福祉学系科目講習の履修を申請により免除できます。試験の免除はありません。

参加費
100,000円(但し、非学会員110,000円)
但し、医学系科目講習または社会・福祉学系科目講習のいずれかの履修の免除をうけた場合
80,000円(非学会員 90,000円)
医学系科目講習および社会福祉学系科目講習の両方の履修の免除をうけた場合
60,000円(非学会員70,000円)
※ 実習、宿泊および交通に掛かる費用は自己負担。参加費の有効期間は2年間。

定員
150名(定員を満たし次第締め切らせて頂きますので、お早めにお申込み下さい。)

受付期間
2010年6月1日(月) ~ 2010年7月9日(金)
問い合わせ先
日本医療マネジメント学会事務局
〒860-0806 熊本市花畑町1-1三井生命熊本ビル3階
TEL 096-359-9099  FAX 096-359-1606
E-mail jhm@space.ocn.ne.jp 


PSW求人情報(5)

2010年07月01日 10時34分25秒 | PSWのお仕事

小平市の松見病院で、PSWを募集しています。
この夏から、勤務できる人を求めているとのこと。

現在、PSWは二人体制ですが、今回一人増員することになったそうです。
PSWの古川玲衣さんは、僕の分担だった厚労省の委託研究班に参加してくれていました。

この病院のことは、以前、このブログで触れたことがあります。
昨年9月5日に掲載した「退院支援に向けての胎動」という記事です。

社会復帰に向けた取り組みは、お世辞にも活発とは言えない病院でした。
長期に療養している入院患者さんが、圧倒的に多かった病院といえます。

その病院で、PSWはコツコツと、患者さんに寄り添いながら頑張って来ました。
医師や看護、地域生活支援センターと協働しながら、退院支援に取り組んで来ました。

最近では、従来からのOTに加え、院内でSSTや服薬教室も始めています。
訪問看護も開始し、入院中心から地域医療型の病院へ、大きく転換しつつあります。

退院・地域移行支援等に関心のある方には、非常にやりがいのある職場といえるでしょう。
新しい精神医療の形を創っていく、意欲あるPSWの応募が期待されています。

応募の概要は下記の通りですが、詳しくはお問い合わせ下さい。
以前載せた、松見病院についての記事を再掲しておきますので、ご参照下さい。


◆松見病院 PSW急募◆

職  種:精神保健福祉士有資格者
採用人数:1人
業務内容:病院における相談業務全般
雇用形態:正職員
就業時間: 月~金 9:00~17:00
      第1・3・5土 9:00~12:00
賃  金:月給20万円~ 賞与年2回 交通費支給 
問い合わせ先:医療法人十字会 松見病院 採用担当まで
        〒187-0031 小平市小川東町2-11-1 042-341-3211(代)


★ ☆ 以下「退院支援に向けての胎動」より抜粋 ☆ ★

ひとつは、「病院からの卒業~松見病院での退院支援事例を通して」。
ひとりの男性の事例(50歳)について、関わってきた4人の報告がありました。
小平市にある松見病院から、副看護部長の實籐さんとPSWの古川さん、あさやけの花形さんと、ふれあいの郷の矢野さんです。
パワポの資料も良くまとめられており、4人の女性が一体化して自然に話していたのが、とても印象的でした。

事例の男性は、21年間幻聴に従い、この8年間、病棟内でいつも日中布団をかぶっていて、人との接触がまったく無かったそうです。
当初は、退院支援を病棟で進めても、逆に病状悪化を来たし、支援は4ヶ月で中断されたとのこと。
スタッフが調整を先行してしまい、本人の気持ちの変化、不安を受け止め切れていなかったという反省が残ったそうです。
仕切り直しの退院支援が、地道に粘り強く開始されました。
病棟内カンファレンスに地域のスタッフが参加したり、病棟スタッフが積極的に話しかけて関係を構築したり、医師は新薬の調整をしたり。
「退院」を禁句にして、「ひとり暮らし」のイメージ作りを、繰り返し外出したり、色々なツールを使いながら行ったり。
病院と地域が、進捗情報とスケジュール、見立てを共有するために密にコミュニケーションを図ったり。
ひとりの男性の8年ぶりの退院に向けて、スタッフたちが本当に手を携えて支援を組んできた様子が、よく伝わる報告でした。

最後に、退院日に撮ったという、ご本人とスタッフたちの記念写真が写されました。
ご本人のメッセージが読み上げられました。
「支援センターの方たちの手助けで、退院することができました。
今は、夜更かししてしまったり、何もすることなかったり、寂しいこともあります。
でも、今、誰にも拘束されることのない自由な生活は、とても楽しいです。
今後は、昼間どう過ごすか、考えたいと思います」と。

質疑応答では、
病院側と地域生活支援センターの連携の工夫や、病院からだけでなく地域から歩み寄ってくれることで、本人も安心感を得られること。
病院看護師からすると、外部の人が入ってきて初めてのカンファレンス体験の新鮮さや、地域スタッフとの関わりで看護スタッフの関わりが展開しだしたこと。
見立ての統一がとても重要で、病棟スタッフと地域スタッフが共同歩調を取り、外出の実体験を通して本人が変わっていったこと、
などが話されました。

参加していたある患者さんは、
「自分が退院してから10年たって、今はこんなに違うのかとビックリした。
自分が退院する時には、病院スタッフも誰も助けてくれなかった。
こんなに様々なスタッフが、細やかに関わってくれるのかと感動した。
今後、できることがあれば、この事業に協力していきたい」
と話していました。

このエリアの取り組みは、まだまだ始まったばかりで、とても未熟かも知れません。
7万2千人の「退院可能精神障害者」の地域移行に至るには、余りにも遠い現実があるのは確かです。
この事業に対しては、「病院と地域に対する啓発事業の域を出ない」という批判もあります。

それでも、今ここで蓄積されつつある経験は、これから大きな力になるはずです。
退院を果たし、地域で元気になっている人がいるという成功体験は、病院と地域、双方のスタッフの、モチベーションとノウハウとスキルを確実に上げていきます。
問題点をあげつらうのではなく、やれたこと、できたことを確実に積み上げ、伝えていくことが、希望を生んでいくのだと思います。
そういう意味では、精神病院の地域社会参加に向けたリハビリテーションが、ようやく始まったと言えるかも知れません。


※画像は、松見病院のホームページからお借りしました。