何回か怖い体験をしたことがあるんやけどね。まだ、私が20歳前後の頃のお話。その頃うちには貫太と言うトイプードルがいました。その日は夕方、会社から帰ってすぐに貫太の散歩に出かけたんです。もう俗に言う黄昏どきでした。日が暮れる前のすごーく視界の悪い時間帯。寛太は嬉しくておしっこをあちこちでしながら、走っては止り走っては止りのお散歩でした。ほんまに家の周りを一周するたったの2-30分の散歩道で、家の近くの学校の近くで制服を着た女の子すれ違ったんです。そして、私と貫太は走ったり止ったりしながら散歩を続け、家の近くの田んぼの手前にあった電信柱で寛太がまたおしっこしようと止った時に、私はふと人の気配を感じて振り返ったら、さっきすれ違った女の子が私のすぐ後ろ至近距離に立ってはるではないですか~!!!私、まじ口から心臓出そうになりましたで。だって、私たちは結構な速さで走っていて、後ろから一緒に走っている人なんかおらんかったんやもん!!足音もなかったし。もう、パニくった私は寛太がおしっこしてるのにも関わらず、引きずって家に帰ったよ。後ろは振り返れへんかった。家に着いた時は誰もいなかったので、ほっとしたけどほんまに怖かったよ。もしかしたら人間やったのか?いや、人間の気配はなかったぞ。。。と色々考えたけど、結局はなんだったのかわからへんけどさ。黄昏どきって、あの世とこの世がつながるっていうからねえ、そうやったのかもしれへん。でもな、誰もおらんと思って振り返ったら誰かいたって、まじ飛び上がるで~。時々貫太を思い出すと、このことが思い出されて寒くなってますのよ。