私の感じたこと

リロケーションを専業とするラビットホームズの岩崎和夫といいます。
私が日々感じたことなどを素直に本音で書き留めます。

仕事絡みでちょっと一言(需給バランス)

2004年11月10日 | 仕事に関すること
賃貸市場の話ですが、今年はあちこちでちょっとした異変がおきているようです。
それというのも空き部屋の増えたこと、ビックリするぐらいの数があります。
ワンルーム・ファミリーを問わず2~3年前に比べて3倍くらいの数があるんじゃないの、というぐらいの物件数が市場に溢れています。
業界内では2005年ショックが起きるのではと懸念もされていますが、とにかく物件数が多い。
そもそもの2005年ショックは品川周辺やその他ウォーターフロントにあたる湾岸地域で建築中の大型マンションや大規模ビルが2005年度に相次いで完成することにあります。
これでまた一挙に物件数が増えることになり、需要と供給の関係から物余りで価格が崩壊する訳です。
湾岸地域だけでなく、埼京線沿線でもこの傾向が最近強く見られ、工場や倉庫跡地の大規模開発マンションが大量供給されている戸田公園や川口周辺も大ピンチです。
設備を良くしたり、CATVの利用料を家主が負担したり、またフリーレントと言って入居当初の家賃を1~2ヶ月分無料にしたり、あの手この手で入居者確保をもくろんでいますが、なかなか思うように行きません。
景気のいい時は「安いものはそこそこに」「いいものはそれなりに高く」が当たり前ですが、不景気になると安いだけでは見向きもされず、どんなに良くても高ければ駄目、つまり良いものが安くなければ駄目」なのです。
どんなに高級な店で、板前さんが最高の味だと誇るものを提供してもそれを食する客が「旨くない」といえばその店は失敗です。
自分の店にふさわしくない顧客を店に入れたのが良くないのか、そんな店に入った顧客が悪いのかお互いに不幸な話しです。
市場というものは需要と供給の綱引きですので、「需要のあるものを供給してこそお互いの幸せ」
お互いの満足」ということを考えると、今のご時勢ではユーザーが納得して動くまで、魅力ある価格を付ける事が何より大事なことのような気がしています。
ラビットホームズ 岩崎でした
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