私の感じたこと

リロケーションを専業とするラビットホームズの岩崎和夫といいます。
私が日々感じたことなどを素直に本音で書き留めます。

Yahooの次なる戦略は?

2006年02月20日 | インターネットの話し
昨年10月3日付けでYahooが検索システムに大きな変更を加えました。
それは従来型の人的な審査で掲載するディレクトリ型から、Googleなどのようなロボット検索型への変更でした。

従来型の場合、Yahooに多額の広告料を支払っている会社が当然のことながら一番上に表示されるように作ってあったのですが、ロボット型の場合は多額の広告料は勘案せず、これら大企業の上位表示が出来なくなってしまったのです。

当社の場合はあれやこれやの仕掛けもあって、変更後はかえって上位表示されるようになったのでありがたかった訳です。
ここへ来てこれらの対策としてYahooが推し進めているのがビジネスブログ活用による検索上位表示でした。

ここから先はちょっと難しい話しになるのですが、従来からのホームページ(Website)はIBMのホームページビルダーやマイクロソフトのフロントページなどのホームページ作成ソフトを利用して作るHTML言語を使ったホームページでした。

見に来た人にわかり易く、見やすいようにとビジュアルに凝れば凝るほど、ロボット検索に引っかかりにくくなり、結果としてテキストを多用したホームページの方がロボット対策としては優秀なWebsiteという事で、SEO対策(検索エンジン最適化)のセミナーなどではしきりにテキストを埋め込むようにと盛んに教え込んでいました。

テキスト(文字)だけのWebsiteはあまり美しくなく、いくらロボットに引っかかりやすくても、実際に見に来た人が文字だけで面白くない、見にくいサイトと思ったら結果マイナスです。
これがHTMLの限界ということで、次世代のWebsiteはXMLで作って、「見た目にもロボットにも対応したサイトにしましょう」というのがYahooの仕掛けのようです。

その実現の為には、企業のWebsiteそのものをブログ化しませんか?というのが提案の趣旨でした。
ブログはその構造から更新も簡単だし、写真も自由に掲載できることから、いちいちWeb制作会社に頼らなくても更新が出来るということで、ランニングコストを極端に下げることが出来ます。
またその構造からXMLを実装している為にロボット対策もバッチリ、ということで昨年から騒がれ始めた「WEB2.0」の核と言ってもいいかもしれません。

情報発信側からはより簡単に作れ、美しくて見やすいWebsite構築、しかもRSSで瞬時に情報配信。
情報を得るユーザー側からは、綺麗で見やすく解りやすいWebsite、しかもRSSリーダーによって欲しい情報が配信された瞬間にそれを知ることが出来る。
正に双方向の情報交換が、誰でもいつでも、どこででも出来るのが「WEB2.0」だと僕は思っています。
あまりにも漠然としすぎて何の事だか良く解らない「WEB2.0」ですが、ある特殊で新しい技術のことでは無く、それらの新技術が組み合わされた結果、ユーザーが便利にインターネットを利用できる環境を「WEB2.0」だと思えば非常に解りやすいかと思います。

これまでは市販ソフトを使ってもホームページ(Website)を作るにはある一定以上の技術が必要で、誰でもが気軽にWebsiteを持てる環境には無かったのですが、ブログの出現によって本当に誰でも自分のWebsiteが持てるようになりました。
しかも毎日簡単に更新可能。
出先からでも携帯電話ひとつあれば更新可能、しかも写真や動画も掲載可能となっており、正に「WEB2.0」ここにありです。

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