単純ミスが事故を誘発

もうちょっと確認すれば誰でもわかるはずの単純ミスが大きな損失に繋がる。
昔から単純ミスは絶えず発生し、未来永劫無くなる事は無いでしょう。

その昔お客様を紹介してくださった方に謝礼として5万円の紹介料をお支払いしようと思い、大手都市銀行で預金小切手を発行してもらったことがありました。
私自身も確認しなかったミスはあったのですが、大手都銀の発行する小切手なのですっかり信用し、銀行からもらった小切手を紹介先のお客様にそのまま渡した瞬間、「こんなに多額の金銭は受取れません」という答えが返り、「そんなたいした額では無いのでどうぞお受取り下さい」と言ったまではいいのですが、小切手の額面に目をやると何とゼロがひとつ多い！

貰った方もびっくりして何か裏があるのでは？と疑いたくもなったでしょう。

今回のみずほの事件は5万・10万の話では無く、300億、400億の話しです。
ビジネスの世界は怖い！
この誰が見てもおかしい売り注文に、大手金融機関は大量の買い注文を入れているのです。
いくらビジネスの世界は弱肉強食とは言っても、誰か買い注文を入れる前におかしいぞ！と教えてあげる人はいなかったのでしょうか？

かなり昔の話しになりますが、インターネットが普及する前に、チラシ広告の商品で掲載商品の金額を一桁間違え、やむなくその金額で販売した大手企業がありました。

一般公開する前に一人ではなく、何人かの目でチェックする体制は絶対に省いてはいけない作業、だと言う事をあらためて再確認する事件でした。

社員数が多くなればなるほどチェック機構をあらためて見直す必要がありそうです。
社員数の少ない会社でも必ず一人ではなく、複数の目でチェックする事が事故防止のためには絶対省いてはいけない作業と言う事を再確認できた事件でした。