どシリアスなマヌケの日常

毎日毎日、ストーリー漫画を描き、残りは妄想.,いや構想の日々の日記。

リンとキキ10 幕切れ

2022-09-03 08:00:00 | 日記
一体何年経ったのだろうとアオイは暗闇の中で思います。
彼の心の中は、あかりが生きる屍になってしまった今の状況は、自分の過去の行いと、深く傷ついていた妻の心に気がつかなかった自分が引き起こしたものだと自らを責めて懺悔しています。

君が目覚めるなら、僕は何でも差し出すと。

心で思っている事が知らずに言葉で口から出ています。

突然、アオイの目に出会った時の15才のあかりの姿が見え始めます。一目惚れだった。キラキラした金髪に海の色の瞳。あの頃の彼女は白人の姿をしていた。その幻影がしばらく続き、あかりが目を見開いて「あ、あ、あ」と声を発します。アオイは壁をドンと叩きます。

壁になっていたドアをヒカルが開きます。
アオイが「何年掛かった?」とヒカルに尋ねると「1ヶ月です」という答えが帰ってきます。

時間とは不思議なもの。辛い時は長く感じ、幸せな時は短い。

あかりは、裸のまま部屋を飛び出し太陽の光を求め居間に走っていきます。後から部屋着を着たアオイがあかりのそばに行きます。


アオイは、やつれて髪は白髪になっていました。あかりは、そんなアオイを見て泣きながら「あおいのはな」と言います。記憶も戻りました。


その後、庭であかりは太陽の光の気の取り込みをします。アオイは消耗が激しいので見ています。キキが、いつやってくるかもわからず息子たちが母親を守っています。左から、カイ、ヒカル、ソラです。

そこに、あかりが目覚めたと聞いたカケルがやって来て、アオイの姿を見てビックリ。

アオイは、「別にこのままでいいよ。強い神力は要らない。僕は町医者に徹する」

カケルの顔が青ざめます。
「オメーの身体が透けて見える。え?なんだよ!」とカケルが叫ぶとアオイは「ああ、そうか。いいんだ。これで。望みは叶ったから。。。」と言って透明になって消えていきます。
次の瞬間、あかりが「置いていかないで❗️」と叫ぶと一瞬で消滅します。

この物語は、この先舞台が平成の東京に移ります。
消えてしまったアオイを探して、あかりは自分達が人間だった平成へ。アオイと別れていた7年間の時間へ。
何故、過去に戻ったのかも分からず。時間だけは、どうにもならないもの。過去はイジると恐ろしいことになる。
でも、アオイを探さなければ。暗闇の中で聞こえていた彼が泣きながら後悔していた行いだけは止めなければ❗️

続きもブログで書くかもですが、一旦ここで終了。
平成の東京を彷徨うあかりの物語。タイトルは「望郷」です。