この顔は、図書館で本を選んでるアオイを後ろから睨んでいる。
普段の彼は、内気で真面目。図書館業務を1人でこなしていている。資料室も管理している。
赤王宮は、役人の街のでもある。中には官舎や学校、保育園もある。図書館も。殆どの宮仕えは官服と呼ばれる赤い縁取りの制服を着ている。
神力が強い者でないと赤王宮には住めない。働くものたちもエリートなのである。
シンは、若くして赤族になり図書館の責任者になった。彼は、ほとんど話さない。仕事に関しては誠実で評判はいい。
そんな彼が、他国の女であるあかりに恋をした。あかりが皇嗣の妻で子持ちだということを知り諦めようとする。
せめて、友達になれたらと自分に言い聞かせ、娘の桜姫と頻繁に図書館に来る彼女との距離を縮めていく。
カフェスペースでお茶を飲みながら、彼女の過去の話を聞いたりする間柄になった。
「昔は色々あったけど今は幸せです」という彼女に「1番辛かったのは?」と尋ねるシン。
「それは。。。」と彼女が言いかけた瞬間。シンは彼女の過去の記憶をコピーして掴み取る。あかりは、「大したことじゃないの」と話を終わらせる。
夜になって、掴み取ったあかりの過去の記憶を見ながら、資料室から関連の資料、新聞、週刊誌などの人間界の資料を呼び出しシンは過酷な彼女の過去を知る。
そして、「時鏡」の破片を拾う。
「時鏡」は、過去の出来事を見る事が出来るもの。見れるものは強い神力を持つものだけ。赤王宮の宮仕えは見る事が出来る。高天原の者で見れるものは、あまりいない。
シンは、時鏡が映し出す「あかりの過去」の場面で、カケルとアオイの彼女に対する酷い仕打ちを知る。この瞬間に、どんな手を使っても彼女を自分が幸せにすると誓う。
次の日、図書館にやってきたあかりにシンは時鏡を見せる。彼女は、それを見て失神してしまう。ようやく忘れた過去を突きつけられて心の均衡が崩れた。その後、錯乱状態になり拘束されアオイに薬で眠らされる。
シンは、これにより高天原に「武術研修」という名の追放をされる。
そして、王のセキから「皇嗣妃のナイト」になれと言われる。
結局、本心を隠してシンはあかりの騎士として生き始めますが、彼女を諦めることは出来ず、キキとなり彼女を拐います。
今週、火曜から東京遠征。今回は長い。帰ってきたら「リンキキ」の続き「望郷」をブログにします。