「俺に触ると超怪我するぜ」オーラをビンビンに発しているバッタ目キリギリス科ツユムシの仲間である、サルオガセギス(Lichen Katydid:学名 Markia hystrix)が海外掲示板に投稿されて話題となっていた。
全身が茨(いばら)に覆われたかのようにトゲトゲで、模様もスタイリッシュだ。あの弱々しいツユムシとは雲泥の差がある。名前もなんかかっこいい。どうしてこんな外観になったのだろうか?
それは過酷な環境を生き抜くための進化によるものだ。
サルオガセギスは中南米の熱帯雨林地帯の雲霧林 (うんむりん)に生息している。文字通り雲と霧に覆われたこの地には、地衣類(ちいるい)や着生植物が多い。
完全草食系のサルオガセギスは、地衣類である霧藻、サルオガセとそっくりに擬態することで、外敵の目をくらましつつ、餌となるサルオガセなどの地衣類を安全においしくいただく為にこのような形状になったのだ。この地で生き抜くための究極進化ともいえるかもしれない。
大きさは5㎝前後。海外掲示板では、全身に茨を巻き付けたかのようなその姿はまるでキリストのようだとか、いやいや死神だろといった声が上がっていた。もちろんゲームキャラ設定も。
確かに地衣類の上にいると完全にカモフラージュされる
大きさは5㎝ほど
最後にでてくるパターンのやつだ
ていうか模様もトゲもすごくかっこいいし神々しいぞ
via:reddit
ツユムシの仲間だそうだが、日本にいるツユムシとはかなり違う進化を遂げていったようだ。ツユムシという名はその弱々しい外見から露虫と呼ばれたくらいだからな。完全草食性だし。
日本のツユムシ ウィキペディア