Four Season Colors

現代詩とスポーツ、エンタメ、時事など雑文を掲載
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統一戦と完全試合

2022-04-11 | 雑文
土曜日と日曜日の思ってたのと違った結果に
なったスポーツのこと2つ。

土曜日は、ボクシングミドル級統一戦となっ
た村田諒太とゲンナジー・ゴロフキンの試合。

ゴロフキンが9回TKOで勝利となり、8回
までのラウンド採点も3人のジャッジ全員が
ゴロフキン。

現地の人、ボクシング経験者、詳しい人など
評価は様々であるが、素人ファンである自分
には村田は厳しかったように見え。

ただし、思ってたのと違った結果というのは、
その勝敗ではなく。

史上最大などのように盛り上げられ、確かに
ビッグマッチであったはずの一戦は、村田の
敗戦を考慮しても報道があまり。

ボクシング、スポーツファンが試合後も話題
にするのは当然としても、一般の反応が思っ
ていたのとは異なった。

結局のところ、今も「日本人」が重要なのは
変わらないようで、それはつまりボクシング
は関係ないわけでやはり残念。

日曜日は、プロ野球はマリーンズの佐々木朗
希が13者連続を含む19奪三振で、一人の
走者も出さない完全試合を達成。

20歳のピッチャーと18歳のキャッチャー
はかなり大きく報道されている。

こちらに関しては、その後の報道が思ってた
のと違うのではなく、単純にその結果が思っ
てたのとは異なった。

佐々木朗希選手については、素質、実力とも
に相当であるが、20歳としてはダルビッシ
ュよりは下の結果を想像していた。

しかし、まだシーズンは始まったばかりなの
で年間の結果はさておき、これで瞬間最大風
速はすでにダルビッシュを超えてしまった。

しかも佐々木は最近の若いアスリートしかり
精神面もしっかりのようで、20歳の未来は
怪我さえなければ、である。

20歳の自分は本当に何もしていなかったな
あと思い出して、いや、今も何もしてないか。

ナチュラル

2022-04-07 | 
自然をはじらいながら

本当をカスタムに直す

独特をためらいながら

外観をシリーズに拘る

素朴をはじらいながら

真実をカラフルに隠す

素直をためらいながら

塗絵をホワイトに塗る

読書のよもやま(2022.04.04)

2022-04-04 | 雑文
「三島由紀夫 石原慎太郎 全対話」(中央
文庫)(2020)

比較的若きころの三島由紀夫と石原慎太郎の
対談を収録した本書を読み終える。

対談モノが好きであるので購入したが、自分
は小説の読書家ではないので、両氏の小説は
一冊も読んだことがない。

とはいえ、これは作品についてを掘り下げる
ものではなく、時代を反映して、日本と日本
人についてをテーマとしている。

日本は黒船以降、個人ではなく国として世界
に直面し、怒涛の流れに飲み込まれ、敗戦を
経て、日本と日本人を考えることとなった。

そして今はもう、日本ということについて、
そもそも思い悩み、苦しむような人は、この
国にはほぼいない。

日本(人)を、世界(の人)に説明してくだ
さい。

職業における政治家や経済家ではなく、個人
と個人が国境を越えて交わるようになり、流
行った問いである。

経済大国から侍、忍者や集団行動まで、国内
における関西人のような、いわゆる日本は広
く定着している。

しかし戦後の文化人とされる人たちは、敗戦
ゆえの、文字通りの焦土の中で、表面上では
ない日本を定義する必要があった。

本書はそうした時期において行われた、二人
の日本についての対談である。

対談自体はそうなのであるが、石原慎太郎は
三島由紀夫という人物について、とある結論
をきっぱりとつけている。

その結論は、憂国にふける文化人には遠く、
多分に現代的なもののようにも感じ、読後感
はなかなかに独特である。

つまり本書は石原慎太郎と三島由紀夫の対談
ではあるが、石原慎太郎からみる三島由紀夫
の本でもあるよう。

おススメする属性に困る本だが、三島由紀夫
という人物について、小説ではない方法で、
触れることができるのでは。