午前中から新中1が姿を見せる。
三重教材から購入した問題集を配っていく。
今までなら1時間ほどしたら勉強終了のはずが、なぜか2時間ほども勉強している。
中学生となった自覚?
それならそれでありがたい。
健(たける)は木曜日が都合悪いとか、さすがに全員が納得するカリキュラムは不可能。
木曜以外の日に来てもらおうか。
そういや水曜日に来てるやん、そして中3の国語の問題を先輩連中といっしょに解いて蹴散らしてやん。
良幸(中3)が最近ごそごそと国語を勉強している。
旺文社のかなり厚めの問題集。
著者は開成中学の国語の先生だ。
難度は見るからに高そうだが、好きにさせてみる。
毎週水曜日の里恵の国語。
下級生とのしのぎあいのなかで自分の弱点を克服しようと考えたのならしめたものだ。
ふつうの中3ならば下級生に国語で負けたら何かを感じるはずだ。
しかし感じたとしても、その夜だけ落ち込み翌日には忘れているという生徒が多い。
だから伸びない。
怒りとか悔しさなど、負の感情が持続しないのだ。
今の良幸の国語の実力と本の内容には乖離があるかもしれない。
しかし工夫し始めた・・・それが一番の収穫。
さりがなく亜里も中1の国語の教科書を出して品詞の一覧を見ている。
土曜日の高校生の現代文の授業では先輩
里恵が言う亜里の欠点は2点。
文法事項がまったく分かっていないこと、記述に関して内容は合ってはいるものの自分流にアレンジした文章を書いてしまうということ。
飛びぬけた読解力で高校生たちを翻弄しようとも、こと高校受験での国語の文法知識や、できる限り本文中から答えとなる文章を拾う謙虚な姿勢に欠けている。