『 HARD & LOOSE 』 れいめい塾 津市久居

塾頭の『れいめい塾発 25時』
三重県津市久居にある学習塾『れいめい塾』の塾頭のブログです。

お知らせ

津・松阪地区で高校入試における内申でお悩みの方は、無料相談承ります。
メール(reimei.nakayama@gmail.com)またはお電話(059-255-1123)で、れいめい塾まで『内申の件で』とご連絡ください。

ここが正念場やな

2015年09月05日 22時50分04秒 | 塾の風景

ゆる~い教室だ。こんななかで俺は樹生也と郁耶に噛み砕いて刑事裁判と民事裁判の話をする。さらに国会の内閣不信任案決議の流れについて話す。今までこんな小難しい言葉の螺旋に振れたことがないはず・・・延々と諮問試験を繰り返すしかない。廊下で出会ったら「国会の地位は?」 「国権の最高機関で唯一の立法機関」 こんなふうに瞬時に応えられる・・・答えられるではなく応えられるように。

高校生の部屋では大西君(大安寺れいめい塾塾頭)の授業だ。

そして俺はとある生徒と対峙する。数年前、兄貴がウチの塾に一時期在籍していた。よくできる生徒だった・・・俺が言うほどだ、かなりできる。今年の中3なら洋佑クラスだ。しかし俺の暑苦しさに愛想をつかしたのだろう、1年ほどで辞めた・・・そしてその弟が密航してきた。

教えるとすぐ理解する・・・兄貴ほどかどうか、それでも理解は早い。ただ、愚直な努力が嫌いなタイプだ。教えるにはかなりの覚悟がいる。夏休みは宿題だけで終わった。計画性は皆無、怠惰な時間の垂れ流しで終わった。9月になった、塾を続けるかどうかは知らない。ただ、姿を見せた。俺はそれなりの覚悟で相手を始めた。試験が近い中1の廉には少し申し訳なかった。しかしここがポイント・・・直観だが、俺はその嗅覚だけを武器にして生き伸びてきたのだ。

英作文、思ったように全くといっていいほど書けない。小学校の頃に英語を習っていたのかもしれない、それが正確な英文を書くことを阻害している。綴りを間違う、すかさず50回書くようにと静かに言う。黙々と従う・・・ただならぬ気配を感じるだけの皮膚感覚はあるようだ。覚えたら正規の英文に戻る。再び間違う、「間違った・・・50回だ。ちなみに言っとくが次に同じ綴りを間違えたら倍・・・100回だ」 身体が縮んだ気がする。

「お母さんのお迎えはいつや」 「ええっと、9時半頃です」 「今夜は長くなる。この英作文のプリントを完璧に覚えるまでは帰れない。今から家に電話しろ」と俺の携帯を渡した。困惑気な表情、「気にしなくていい。午前0時を越えたら俺が送っていってやる。お母さんをそこまで待たせるのは忍びない。俺が送っていってやるよ」 逡巡しながら携帯を手にする。・・・さあて、始まった。

4文ずつ覚えさせた。なんとか最後まで覚えたようだ。安堵が表情に浮かぶ。「なんとか書けたか・・・じゃあ、今度は一挙に全文だ」 再び縮む。

今しがた、2回目の試験が始まった。

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金がない

2015年09月05日 17時07分20秒 | 塾の風景

なにせ午前4時という時刻に娘から2円借りてやっと430円のタバコが買えるような俺だ・・・朝食代があるはずがない。なんとか午前中はもたせるが昼休みに奥さんに連絡。

そして午後1時から地理の授業だったが、洋佑が質問にやって来る・・・暇にまかせて解いておけと言ってあった高校数学の場合の数。その質問を授業にやってきた武大(浪人)にバトンタッチ、俺は飯だ。

「僕に教えることができますかね」 「教えるられへんかったらそれこそオマエさんがやばいやん」 

廉と友紀と洋佑なら高校数学に入っても無難なはず・・・内申はそこそこ満たしている。この時期の不安因子は退屈の虫・・・負荷をかけざるをえなくなった単調な公民の合間の息抜きをつくる必要があった。洋佑はともかく・・・やっかいなのは友紀と廉だ。

そして能登周遊でペンディングとなっていた地理の授業開始。

今日も武大は93点・・・これで崩れることはないはず。今日で白本が終わった。次は何にする・・・。

授業終了後に中3の国会の解説の2日目が始まる。

衆議院の優越をひたむきに説く。はじめは抽象的でわからない生徒が多いが何度も何度も説く。今日は最初だ、これからも暇があれば説く。ただ・・・東中の授業内容を聞いたうえで昨日のプリントを手直しした。樹生也と郁弥のためにだが・・・その肝心な生徒がいない。

 

 

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いつのまにか新しい一日

2015年09月05日 09時14分37秒 | 塾の風景

昨夜は二次方程式のありがちな文章題を中3にさせてみる。数学は夏休みにほとんど終えている、それもあって「こんな簡単な問題をわざわざ改めてさせるのか」てな怪訝な表情で数学が得意な連中が答案を持参・・・でもほとんどが間違っている。最も大切な部分、変数に対する値域が限定されていない。皆が答えが出ればそれで良しとしている。かなり厳しく怒ることになる。

慎也チャン(20期生・大阪大学工学部院2年)の表現を借りるなら、中3の数学ができるという思い上がりを「修正する」する作業となる。

そして最後の仕事・・・崇人(津西3年)との英語の諮問試験。大学入試の資格となる試験が矢継ぎ早に続く・・・間に合うかどうか、薄氷を踏む試験の連鎖。

そしてなぜか午前4時前まで塾で勉強していたれい(18期生・某高校情報科講師)から2円貰ってタバコを買いに行く・・・2円、さすがにへこむ。

郁弥と樹生也をイメージしながら作った裁判所のプリント、さらに中1と柚輝と大空が一度が覚えた英作文のプリントを補充する・・・長記憶に繋げるためのプリントを作る。そして陽斗に頼まれていた鈴鹿高校の補充プリントの白紙。することは山積、しかし睡魔が軽くノック。

2時間ほど仮眠。モーニングでも行こうかと考える・・・お金が見事にない。仕方なく地理の授業の予習を始める。そんなところに千里(津西3年)が姿を見せる。「先生、真ん中の部屋を借りていいですか」

そして洋佑がやって来た。昨日馨五(津高2年)が解説した国会の記述試験を始める。

9月の最初の週末が始まった。今日は津高の文化祭。そして近大高専のオープンスクールもある。早く塾に戻って来てルーティーンワークに入れ。

 

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塾というより修行場みたい・・・ってアンタ

2015年09月05日 03時31分53秒 | 卒業生

少しだけ休憩・・・やっと公民の裁判所のプリントが1枚。

社会に関しては中学によって恐ろしいほどの差が出てきている。南が丘と南郊はやっと公民の教科書をめくったところだ。いっぽう久居東は内閣を終えて裁判所も終わりそうな状況である。その差、ページ数にして80ページ。その差を今から南が丘と南郊は追いかけるわけだ。23分差で箱根駅伝の復路をスタートするノリだ。でも逃げ切る東にも郁弥と樹生也がいる。追いつかれるかもしれない・・・ってんでプリントを1枚、なるべく二人に分かりやすいようにと改訂版を作ったんやけどな。

それで少しばかり face book を覗く・・・慎也チャン(20期生・大阪大学工学部院2年)が珍しくアップしとる。以下・・・

 

遅ればせながら,いろいろ落ち着いたので投稿させていただきます
この度,就職活動が無事終わったことをここに報告致します。
Webサービスのハッカソンに参加したり,コンサルに興味を持ったり,芸術の道に進もうとしたり,実家の農家を継ごうとしたりと,いろいろ迷走していた就職活動ですが,自分の納得できるところに決まったので本当に良かったです。

適職診断で社会不適合者と診断された時は絶望しましたが,そのときにもらった友人の優しい言葉にはとても助けられました。本当に友人には恵まれていると思った半年でした。就職活動中に悩みを聞いてくださったみなさま,本当にありがとうございました。この場を借りてお礼を述べさせて頂きます。

さて,就職活動も終わったのでお盆に墓参りがてら実家に帰ってきました。
これからなかなか帰れないので,幼少期からお世話になったところに顔を出してきました。

①実家
何故か猫ちゃん♂がやってきていました。妹が拾ってきたらしいです。ペットはあれほど飼わないと豪語していた父親でしたが,猫の可愛さに絆されて飼うことにしたようです。名は「蘭丸・カイザー」と言います。やんちゃ坊主で色々といたずら盛りなお年ごろですが,無邪気に遊びまわる姿はとても可愛いですね,癒やされます。これからはもう少し実家に顔を出そうかと思います。

②塾
中学高校とお世話になった塾に行ってきました。この塾は少々特殊な場所で,塾というより修行場みたいなところでした。自分に何が必要かを自分で考え勉強する。その様子を塾長が見ていて,方向修正してくれる,不思議なところでした。8年間在籍していたので,久しぶりに訪問する塾はとても感慨深かったです。一緒の高校に行った同期ちょうど帰ってきていたので,土産話を肴に気持よく麻雀してきました。友人の一人が外国に頻繁に行く職業に就くらしいのですが,外国で死なないか心配です。
塾長ブログの宣伝しときます.こんなとこです↓
http://blog.goo.ne.jp/reimei86

 

慎也チャン、宣伝してくれてありがと。・・・でもな、ウチの塾ってそんなに不思議なとこか(笑)? このレビュー・・・宗教団体みたいやん。ということで今年の盆に20期生がぶつかったマージャンを再録。

慎也チャンは左の紫色、そして対面に牌を握るのが祐(20期生・同志社法科大学院3年)、その隣が慎也チャンが「外国で死なないか心配です」という瞭(20期生・名古屋大学工学部院2年)。

 

密航当初の小学校6年の頃、将来の夢を聞くと慎也チャンは「任天堂で働きたい」と言った。白い歯が印象的で、あまりに具体的な夢に思わず笑ってしまった。「そっか、任天堂か、今は飛ぶ鳥を落とす会社やで。まあ東工大や京大とか阪大とかやな、そんな大学に行かなあかんな」 「じゃあ、そんな大学に入るにはどこの高校へ行ったらいいの?」 白い歯・・・ストレート投げよんな。「このあたりやったら津高やな」 「じゃあ僕は津高に行くわ」 「分かった・・・そのつもりで鍛えるよ」

ずっと温めてきた夢は大阪大学進学後もその熱は冷めなかった。それでも研究の日々の後に、いつしか任天堂の高みを俯瞰できる位置までたどり着いた自分を知る。再び周りを見渡すと新しい峰々が見える・・・

大人の視点で見すえた新たなる「約束の地」 その地に来春、第一歩を踏みしめる。慎也チャン、内定改めておめでとう。

あとは、もうちょっとマージャンがうまくなってくれたら俺は本当に嬉しいよ。

 

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決して勉強の修業場でもなく、ましてやマージャンの修業場でもない(笑)。いたって真っ当な塾やと思うけどな・・・流言飛語が飛び交うのを心配している小心な俺にクリックでの激励をお願いします。

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