菜那(津西国際3年)の諮問試験から始まる。
昨夜、香介(9期生・ヤマハ発動機)と話したときに、菜那の作文をいたく褒めていた。祥宜(8期生・トヨタ合成)も「凝縮された一瞬を切り取ってるから、きらきらしている」 そして亜里(22期生・武田薬品)からもメール・・・「あの時、あの一瞬にしか書けない文章に懐かしくなりました。めちゃくちゃ良かったです」
菜那はウチのOBやOGの期待を背負って大阪大学に臨むことになる。
今日は懸念の中2の授業。懸念・・・今回の学年末試験は指示を最小限にとどめて、各自の工夫に任せることになっているからだ。2学期の中間では惨憺たる成績にまみれた。まあ、例年のことだが、ここで失敗した生徒が今回の学年末で捲土重来を果たせるか・・・これがウチの塾のやり方だ。この学年末で模索しながらもそれなりの成績を取ると、それはさせられた勉強で取った点数ではなく、自分の手で勝ち取った点数となる。これで得た自信は大きい。中3に進学しても、俺に指示されるまえに自分で自分の勉強を組み立てることができるようになる。ひいてはそれが高校進学後も工夫ができる生徒になる。そんな受験生になるための実験が始まっている。
今日のメニューは先週に伝えた社会の試験、俺が打ち込んだうっとうしい歴史のプリントを2枚。これを覚えたら別室に行って試験。それが終われば理科のプリント、ここを理解したら今日は終了。
写真のなか、机にプリントが散乱しているのは他の教室で試験をしている生徒だ。
一番乗りはけいと、土曜日に来て歴史のプリントを1枚終わらせたのが勝因。「後は自由だ、帰ってもいいし勉強してもいい」と伝えると、本棚で問題集を漁っている。続いて終わった生徒たちも帰らずに、何をするかを考えている。
この時期は知識面ではなく、精神面を受験生に少しでも近づけていくのが肝心だ。
莉世(34期生・三重大学教育学部1年)の高1数学。隅っこで中2の花凛が歴史のプリントの試験をしている。
中2のまとう空気は、少しずつ俺の馴染みのある空気になりつつある。