実家で親父を送りだした後、家に戻る。いつもなら中3もいるので塾に戻るが、今日だけは勘弁してもらう・・・塾にいるといろんなことで集中できない。結果がどうであろうと真摯に受け止める・・・家の前に止めた車の中でずっと待っていた。
一人からは連絡があり、もう一人からはなかった。
突然の下痢、何度もトイレでしゃがむ。身体がへしゃげた気分になり足がもつれそうになりながら湯船に沈んだ。
午後から岡山の授業もある。なんとか塾に戻った。塾の前で塾生のお母さんに呼び止められる。3階の真ん中の部屋で話す。
どんな気分でもつつがなく授業をこなす・・・俺は到底そんなプロにはなれない。
奈良女子の後期の気の遠くなりそうな長文を約す。二か所ほど今何をしているのか分からなくなり佇む・・・不調の俺とは対照的に、前期の出来で落ち込んでいたはずのさやかの英文解釈はほぼ完ぺきだ。奈良女子の前期発表は明日の午前10時。
授業が終わると優太朗がいる・・・「オマエ!」 「先生、受かりました」
ちなみに俺は教育学部以外の皇学館で落としたことがない。しかし今年、二人落とした。そのうちの一人が優太朗・・・それが鹿屋体育大学に受かった。
つまりは滑り止めの私立に落ちたことで、入学金を払うことなく第一志望の国立大学に合格したわけだ。
こんなこともある・・・少しだけ少しだけ心が晴れた。