教師☆学校心理士のセルフカウンセリングルーム

学校心理士によるつぶやき。教師の悩み・試行錯誤に寄り添うブログです。

ダメ出しの勇気づけ

2017年08月02日 | Weblog
最近の関心の的は「やる気」。



どうすれば子どもたちの「やる気」は高まるのか。



自己決定理論によればモチベーションには「有能性の欲求」「自己選択の欲求」「関係性への欲求」が関わっているという。



考えていること。


リーダーシップの工夫。活動の工夫もあるがまずここから。



意識的にやっていこうと思っているのは子どもとの距離の調整とダメ出しの勇気づけ。
「何を言うかでなく誰が言うか」の「誰」としての影響力を高めたい。


その上で間違いを指摘し行動の修正を促したり、手抜きをせずチャレンジする姿勢を引き出したりするダメ出しをしてるんだけど、存在や有能さを認められるような言葉かけ。


自律の力が弱ければ、他律から自律という道筋でアプローチする必要はある。自立だ自律だ自治的にと言葉だけで適切な手立てをとらなければそれは放任。上質の世界を子どもたちに知らせもせず、チャレンジしないことを是として待っていても何も始まらないし動かない。楽な方へ甘えの方へ流れていってしまう。気を付けたいポイントなのに自分にはその傾向がある。やる気を阻害するリーダーシップの失敗要素だと思う。


熱いお湯に入れられたカエルは飛び出して逃げられるが、ゆっくり温めていくお湯の中ではカエルは逃げることなく茹で上がって死んでしまうという。ぬるま湯の中で泳がせておいて子どもの未来の笑顔を曇らせてはならないなと思う。


ポジティブな言葉かけは当然標準装備。ポジ:ネガ=4:1のバランスがよいと言われている。
そこにキャラクターに合ったダメ出しの勇気づけを装備することは子どものやる気を高めることにつながると思う。