教師☆学校心理士のセルフカウンセリングルーム

学校心理士によるつぶやき。教師の悩み・試行錯誤に寄り添うブログです。

アイスブレイク

2017年08月11日 | Weblog
最近の研修会やセミナーでは、一方的に講師の方の話を聞くだけではなく、考えを伝え合ったり話し合ったりする形が多くなっています。



アメリカ国立訓練研究所(National Training Laboratories)「ラーニングピラミッド」によると学習の定着率は

講義を聞くことが5%、
読むことが10%、
視聴覚が20%、
実演によるデモンストレーションが30%、
グループディスカッションが50%、
実践による経験・体験・練習が75%、誰かに教えることが90%


とのことです。
研修会やセミナーで話をただ聞いただけでは学びはほとんど定着せず、忘れてしまうということでしょう。
確かにそのときはフムフムなるほど!と思っても数日のうちに忘れてしまっているということがこれまでもたくさんありました。


そのためか研修会やセミナーでは学校の授業改善の方向と同じように、アクティブラーニング、対話的な形が、取り入れられているのだと考えます。


そんな研修会では隣の人とペアになったり近くの人とグループをつくって活動したりします。
見知らぬ方との対話を通した学びになります。


そこでまず行われるのがアイスブレイクです。凍り付いた雰囲気、緊張感を打ち崩し、心をほぐすためです。


自己紹介、質問やおしゃべり、ジャンケンを取り入れたワークなどなど。



やっぱりこのアイスブレイクがあるのとないのでは安心感が、違います。


味方になってくれる人がいる、居場所があるという感覚が生まれ、チャレンジしてみようという気になります。
会場の雰囲気も明るく居心地のよいものになっています。



2学期、安心とやる気の雰囲気づくりにこのアイスブレイクの活動を生かそうと考え、関連する書籍を読んだり、メモしたりしていました。


私は実は研修会やセミナーでのそんなアイスブレイクが苦手です(^o^;)

できれば、避けたい。


でもやってみると楽しかったり、その後の対話的な活動で学びが深まったりする経験を多くしています。




教室にも苦手意識をもっている子どもがいると思います。でもやってみることで学べることがたくさんあるし、やってみてよかったという感想も多々あるはずです。
苦手な子どもたちが一定数いること、そこへの気付きと理解をもちつつ実践することが大切だと思います。


子どもたちにさせる前にまず自分が体験してみて、という姿勢も大事かもしれません。これはアイスブレイクに限らずですね。



授業ごとに短時間の楽しい活動をたたみかけて2学期スタートの安心とやる気の雰囲気づくりをしていこうと考えています。