教師☆学校心理士のセルフカウンセリングルーム

学校心理士によるつぶやき。教師の悩み・試行錯誤に寄り添うブログです。

幸せと貢献

2017年08月03日 | Weblog
「幸せ」は「なる」ものではなく「感じる」ものであるとどこかで読みました。



その「幸せ」「幸福感」はどこからくるのでしょうか。




アドラー心理学では「貢献すること」「貢献している自分を感じること」が幸せにつながるとしています。


【貢献】
 「ある物事や社会のために役立つように尽力すること。」(デジタル大辞泉)




貢献している自分、他者や社会の役に立っている自分を感じることを「貢献感」といった言葉で表現し、それが健康のバロメーターとも言っています。




快感が爆発するような喜びとは違う、


自分の内側がじんわりあったかい満たされるような感じ。


思考、行動のベクトルが自分にのみ向いていると決して満たされず、不全感を抱いてしまいます。


物は豊かで何不自由ないのに幸福感が低いということになるのではないでしょうか。



小さな小さな何でもないような1つのことから貢献を志向した生き方をしてみることが幸せへの小さな一歩なのだと思います。






他者や社会に貢献することを志向することはつまり「笑顔志向」です。



「貢献」を志向し行動し習慣化することが子どもたちの幸せな今・未来につながると考えます。



「貢献」をテーマに実践を見直し、わかりやすく一本筋を通し笑顔志向の教育をしていきたいなあと思います。




ダメ出しの勇気づけ

2017年08月02日 | Weblog
最近の関心の的は「やる気」。



どうすれば子どもたちの「やる気」は高まるのか。



自己決定理論によればモチベーションには「有能性の欲求」「自己選択の欲求」「関係性への欲求」が関わっているという。



考えていること。


リーダーシップの工夫。活動の工夫もあるがまずここから。



意識的にやっていこうと思っているのは子どもとの距離の調整とダメ出しの勇気づけ。
「何を言うかでなく誰が言うか」の「誰」としての影響力を高めたい。


その上で間違いを指摘し行動の修正を促したり、手抜きをせずチャレンジする姿勢を引き出したりするダメ出しをしてるんだけど、存在や有能さを認められるような言葉かけ。


自律の力が弱ければ、他律から自律という道筋でアプローチする必要はある。自立だ自律だ自治的にと言葉だけで適切な手立てをとらなければそれは放任。上質の世界を子どもたちに知らせもせず、チャレンジしないことを是として待っていても何も始まらないし動かない。楽な方へ甘えの方へ流れていってしまう。気を付けたいポイントなのに自分にはその傾向がある。やる気を阻害するリーダーシップの失敗要素だと思う。


熱いお湯に入れられたカエルは飛び出して逃げられるが、ゆっくり温めていくお湯の中ではカエルは逃げることなく茹で上がって死んでしまうという。ぬるま湯の中で泳がせておいて子どもの未来の笑顔を曇らせてはならないなと思う。


ポジティブな言葉かけは当然標準装備。ポジ:ネガ=4:1のバランスがよいと言われている。
そこにキャラクターに合ったダメ出しの勇気づけを装備することは子どものやる気を高めることにつながると思う。