リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

新歓公演…震撼公演?

2019-04-30 21:50:13 | 2019年度新歓公演「真・自殺願望」
皆様こんにちは。2019年度新歓公演では演出をしていました3回生の宇高という者です。
先日無事公演が終わりまして、今は少しの休憩中です。公演を見に来てくださった皆様、ありがとうございます。見に来ていない方、公演は見てないけどこのブログをみてくださってありがとうございます。

演出としては皆さんに楽しんでもらえたかどうかがすごく気になります。アンケ―トでは面白かったと肯定的な意見をくださる方が多く、演出としても嬉しいと思っています。こんなに緊張するアンケート読みは初めてでした。

思えば2カ月ほど前にもうオーディションやらなんやらして、稽古も始めていたんですよね。懐かしいなあ。役者のみんなはどう思ってくれていたかな。自分のことを少しは頼りがいのある演出だと思ってくれてたら嬉しいなあ、なんて。
新歓公演はたくさんの人を困らせ、怒らせてしまった公演でした。自分の無力さに泣いたこともあります。僕が演出としてできたことはなにもありません。新歓公演が成功して新入生が入ってきてくれるならそれはみんなが凄く頑張ってくれたからです。しかしもし、新歓公演が仮に失敗に終わってしまったとしたら、それはひとえに、演出たる私の責任でしょう。
情けない私が演出をしていたことはビラなどの資料に文字として残っていきます。それはきっと、存在証明の一つとして自分なりの自殺しない理由になると思います。ああよかった。

スタッフはどうだったかな、舞台は変則的にしちゃったし、照明はほぼまかせきりで、音響は音のイメージを出すのが遅くて曖昧で。制作には提出期限ぎりぎりで出して宣伝美術にはイメージを具体的に伝えられず、衣装小道具も放置気味、メイクも分からない。舞台監督と情報宣伝はチーフとして働けていたのかもわかっていない状況。よくこんなので新歓公演回ったな。

そうなんです。こんなこと、誇らしげに言う事じゃないかもしれませんけど、ダメダメな自分が演出をしても公演が打てるくらい、リツゲイの皆は優秀なんです。演出初めてで右も左も分からない、暗闇の中、2カ月間進んできたのですが、きっと自分の道を指し示してくれたのはみんなだったんです。すごいんだなぁ。みんなすごいんだなあ。あ、この、~だなぁ、は公演中プチバズリした語尾です。どうでもいいですかね、はい。

劇中では少女が自殺願望を持ち、男は止めようとせず、刑事は止めようとしながらも少女の意思を尊重していました。それが笑いもありながら最終的には丸く収まり、良かったという終わり方でした。
この脚本を選んだのには少し邪な気持ちがありまして、死、というものの魔力がそうさせたんです。人って怖いものみたさなところがあると思います。人の死ぬ動画がTwitterに上がったりしているのは、自分の関係ない所で、命の終わりという一大イベントのようなものが繰り広げられているからなんでしょう。こんなこと書いていいんですかね。ダメだと指摘があれば消します。消して健全バージョンで書き直します。
自分にかかわりがない限り人は環境の変化に無関心だと思います。それがどこかで人が死ぬことでも、辛いいじめをうけていても、もう僕が記事を書いてる間に屋上から飛び降りようとする人がいるかもしれません。僕は、この新歓公演でそれを考える機会が多くなりました。ほかの人の心に逐一同情していると、僕の心がもたないので、どうしても考えないときはありましたが、それでもやはり、自分はそれを考えて、この脚本と向き合っていったことは確かなのです。なんの報告やねん。

それはさておいて(話の飛び方エグイな)、新歓公演が終わった後の楽しみと言えば新入団員がどれくらい来てくれるか、というところですね。団員通しで何人くらい説明会来てくれるかな!?みたいな話をしていたのですが、僕は予想建てるのヘタクソすぎて多分すごい的外れなことを言ってると思います100人くらいですかね(適当)

言いたいこともたくさんあるんですけどそれと同時に収拾がつかなくなってきてしまうのでそろそろ〆ようかと思います。僕の記事に内容を求めたら負けのような気がしてきました自分で。話の飛び方えぐいし言ってること痛々しいし。

とりあえず、お客様には最大級の感謝を。団員達には最大級の謝罪の気持ちを。-な気持ちはほどほどに消化しながら来たる夏公演も頑張ろうかと思います。演出やったあとは役者がやりたくなりますね。やはり。演出中もずっとうずうずしてました。えへへへ。

それでは、また夏公演でお会いしましょう。さようなら!
コメント
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