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二つの訃報

2007-10-19 23:37:56 | 日常生活
早朝、高校時代の友人Mちゃんから、メールが届いた。
6時過ぎだったので、何事?と思いながら、受信BOXを開いてみた。

「母が亡くなりました。今、地元に戻っています。生きている間に、息子を触らせることも叶いませんでした」

・・・!!

Mちゃんは、長年仕事の合間に母親の介護をしていたのだが、昨年末に結婚して、現在は兵庫に住んでいる。
先月、ようやく赤ちゃんが生まれたばかりだった。
昨年の9月、自宅で預かっていたワンコの飼い主・・・と言ったら、わかる人もいるかもしれない。

産後一ヶ月過ぎたら、そろそろ母体も赤ちゃんも落ち着くだろうから、その頃に連絡してみよう・・・と、思っていた矢先のことだった。

夫や子ども達が出て行ってから、Mちゃんに詳細(通夜と葬儀のことなど)を聞くためにメールをし、他の友人3人(Kちゃん、Yちゃん、Fちゃん)にもメールをした。

昼前、整骨院に行っている間に、メールが数件届いていた。
通夜・葬儀の日程と場所がわかり、さらに友人にメール。
その中のKちゃんが・・・。

「こんなこともあるんですね。先週、私の父が亡くなり、ようやく落ち着いたところです・・・」

・・・はい??聞いてませんが・・・

ちょっと、これは・・・!
さらに、FちゃんとYちゃんに、Kちゃんのお父さんの件もメール。

二人とも、びっくりしていた。

富山県在住のFちゃんから、香典の立て替えを頼まれ、慌てて財布の中身を確認。
さすがに二人分の香典を包み、さらに立て替えるとなると、一気に財布が寒くなった・・・


夕方、Kちゃんと葬儀会場で待ち合わせ。
Kちゃん曰く・・・。
「先週、それこそ、ここの葬儀場で、お父さんの通夜と葬式をしたんよ。まさか、こんなことが続くとはね・・・」

うん。
言葉が出ません。

やがて、Yちゃんもやってきた。

通夜そのものは、滞りなく終了。


Mちゃんは・・・。

生まれて一ヶ月の赤ちゃんを抱いたまま、通夜に出席していた。
焼香の時に目が合い「ありがとう」と小さな声でつぶやくのが聞こえた。

通夜が終わった後、Mちゃんと4人で話す。
まさか、こんな場で、自分の赤ちゃんをお披露目することになろうとは・・・。

ただ、赤ちゃんの存在は、こんな事言ったら不謹慎だろうけど、重たい通夜の空気を和ませるには、充分な力があった。

「また落ち着いたら連絡してね」
「本当に、今日はありがとう」
「うん」

そして、Mちゃんと別れる。

会場を後にし、駐車場で話し込んでしまった。

再会を約束し家路に着く。


しかし、もう、自分の親が亡くなると言うことを、考えていく・・・そんな年齢なんだな・・・と。

何とも言えず、複雑な気持ちになってしまった。