絵筆と鍵盤

午前中、夫から頼まれた買い物を済ますために、地元のイオンに。
いい天気でドライブ日和。
でも、ガソリンが高いから、あまりウロウロしない、今日この頃。
外出するとしても、事務所とか（一応交通費が出る）、実家、買い物、整骨院ぐらい。
つまらん日常だな・・・。

頼まれたのは、夫の好物なので、食料品売り場は最後に回ることにして、まず、本屋に。
少し、雑誌のコーナーを見て回り、私のお目当てである「ＢＵＲＲＮ！」を探すのだが、売り切れ・・・。

別の本屋に行こうかと思ったのだが、しばらく、イオン内をうろうろ。
雑貨屋さんに行ってみたり、カバンを見たり。

そして・・・。
もしかしたら、楽器屋さんにあるかなぁ・・・と思い、イオン２階の楽器専門店に。

ああ、あった！予想通りだ・・・。
お目当てのＢ！誌を入手し、レジに行こうとしたそのとき・・・。

エレクトーンが・・・しかも、３万円台のエレクトーンが展示してあった。

「うわ！！エレクトーンって、懐かしい～～！！」

懐かしさもさることながら、値段にビックリ！！

お金もないのに、どこからともなく・・・欲しい！欲しい！！欲しい！！と、珍しく物欲が心の中をぐるぐる回る。

しかし、この３万円台のエレクトーンは、この展示品のみで、しかも売約済みだった。

内心、ホッとした・・・と言えば、買うことができない理由付けになるのだろうけど。


絵を描くと言うことは、ここでもよく書いているが、実は子供の頃は、エレクトーンを習っていたので、一応、エレクトーンは弾ける。
エレクトーンは、と言うところがミソで、ピアノは弾けない。

当時は、きちんと試験も受けて、ステージ発表会なども数回出たことがあった。

そこで、このタイトルの「絵筆と鍵盤」である。

中学校に入学したとき、吹奏楽部か美術部か、部活はどちらかに入ろうと思っていた。
最終的に、絵を描くほうが好きかも・・・ということで、美術部に入った。

高校生の時は、芸術科目の選択で「美術」を選択し、部活（任意）は地学部に、クラブ（全員）はイラスト部に入っていた。

そして、地元の美術系の短大を出て、教職免許を取った・・・。

エレクトーンは、中学３年の２学期で辞めた。

私は、鍵盤よりも絵筆を選んだのだ。

もし、あのときに、吹奏楽部に入部して、エレクトーンも続けていたら・・・また別の人生があったかもしれない。


売約済みのエレクトーンを見ながら、ふと「あのときの自分は間違っていなかったのだろうか？」と、自分に問いかけてしまった・・・。



雑誌を購入し、食料品売り場に。
夫から頼まれたものを購入すると同時に、生クリームやフルーツの缶詰も購入。

また、ロールケーキを焼こうかな

誰のためでもなく、昔、鍵盤を弾いていた自分を思い出して・・・。