『銀齢の果て』(by筒井康隆)、読了。
この本の世界では、高齢者問題に対してトンデモナイ形の対処がされている。
政府によって決められた地区における、70歳以上の人々による、1ヶ月にわたるコロシアイ。
1999年に小説、2000年に映画として世に出た『バトル・ロワイアル』が明らかに元ネタ。
因みに初出は平成17年。即ち2005年。
因みに因みに、筒井氏は1934年生まれ。
つまり、この本を書いた時点で、作者が実際に70歳に至っているのだ。
ハッキリ言って、この時代のこの作者以外が書いたら総スカン食らって発表できずに終わりそう。
今まで読むのを敬遠してたが、その予見は我ながら正しかった。
ある程度、筒井作品に慣れてないと、登場人物や場面転換の多さ、そして暴力描写に面くらってしまうだろう。
逆に、筒井作品の雰囲気に親しんでいる人なら、ひとまずフィクションと割りきって楽しめる。
文字通り命がけのやり取りは、どのキャラの場合も印象深い。
ラストは、やや予定調和ぎみ。
初期作品だったらもっともっと凄絶なスプラッタが展開されたかもしれない。
主人公の九一郎の台詞は、実は筒井氏の率直な言葉だったりするかもしれない。
それでは。また次回。
この本の世界では、高齢者問題に対してトンデモナイ形の対処がされている。
政府によって決められた地区における、70歳以上の人々による、1ヶ月にわたるコロシアイ。
1999年に小説、2000年に映画として世に出た『バトル・ロワイアル』が明らかに元ネタ。
因みに初出は平成17年。即ち2005年。
因みに因みに、筒井氏は1934年生まれ。
つまり、この本を書いた時点で、作者が実際に70歳に至っているのだ。
ハッキリ言って、この時代のこの作者以外が書いたら総スカン食らって発表できずに終わりそう。
今まで読むのを敬遠してたが、その予見は我ながら正しかった。
ある程度、筒井作品に慣れてないと、登場人物や場面転換の多さ、そして暴力描写に面くらってしまうだろう。
逆に、筒井作品の雰囲気に親しんでいる人なら、ひとまずフィクションと割りきって楽しめる。
文字通り命がけのやり取りは、どのキャラの場合も印象深い。
ラストは、やや予定調和ぎみ。
初期作品だったらもっともっと凄絶なスプラッタが展開されたかもしれない。
主人公の九一郎の台詞は、実は筒井氏の率直な言葉だったりするかもしれない。
それでは。また次回。