好事家の世迷言。

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EP33 西九条紗羅編(JC第19巻)考察。

2022-03-22 | 『シティーハンター』原作考察
『哀しい天使』

「紗」である。沙羅双樹の「沙」ではない。
CH原作における「3大・女子小学生キャラ」の一人目。
『牧野陽子編』に続く「3大・オカルト要素エピソード」の一つでもある。
紗羅は他者の心を読み取る、言うなればテレパス能力を持っている。

幕開けは、喫茶店「キャッツアイ」。
『美樹初登場編』で述べた通り、早速CHキャラの拠点として機能する。

事件の核は、極めてシンプル。
富豪一族の弟が兄とその娘を狙うという、いっそ戯画的なまでに典型的お家騒動は、今回もマクガフィンに過ぎない。
重要なのは、悪意(≒殺意)に曝されているという紗羅の状況と、その対応についてだ。

まず、乳母(ナニィ)である麻上亜紀子は、想い人の忘れ形見でもある紗羅を守るため、その一環として獠たちに解決を依頼する。
が、危険から離れようと足掻き続ける紗羅と亜紀子に、獠と香は異を唱える。

「傷ついても、それを克服する勇気と心をもたなきゃ!!」

年少者を導く、いわゆるメンターとして動く、少年漫画として王道の回と言えるだろう。

なお、余談ながら、このエピソードのボイスドラマ版は秀逸。
機会あれば是非一度聴いてみていただきたい。

それでは。また次回。

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