好事家の世迷言。

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「屍の先にあるもの」第11話「戦士ハーレイ・2」

2013-12-25 | ゲームブック二次創作
数百メートルほど進むと、左手に扉が現れた。ハーレイは扉を開けた。

部屋の真ん中に置かれた石作りの椅子に、鎧を付けた骸骨が腰掛けていた。
右手には羊皮紙を握っている。
ハーレイは羊皮紙をつまんで動かしてみた。

予想通り、その動きをきっかけに、骸骨がガシャッと立ち上がり、
ぎくしゃくと剣を構えて迫ってきた。
並の冒険者ならば苦戦するだろうが、ハーレイの敵ではない。
ハーレイは骸骨を、ただの骨の山に化してから、改めて羊皮紙を調べた。
何とも恐ろしげな怪物の絵と共に、詩のような文が書かれている。

マンティコアに 出会ったならば
恐るべきは その尾なり
盾もて おのれの身を守れ
飛び来る 死の棘より


部屋西側の壁の窪みを調べたら、地下室への狭い階段が隠れていた。
アーチ型の入り口を潜り、西へ数百メートル進んだ所で、
階段は上りになり、はねあげ戸の付いた低い天井で道は終わった。

戸の上では何やら声が聞こえるが、くぐもっていてよく聞こえない。
ハーレイは斧を構えた上で、戸をはねあげて上の階へ飛び出した。
上の階は眩しいほど明るくランタンに照らされた部屋だった。

真ん中に据えた砥石で、2体のゴブリンが短剣を研いでいる最中だった。
ハーレイは自分の身を守りながら、襲いかかってきた2体の攻撃をしのぎきった。

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