好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

狼男の小さくて大きな冒険。

2022-05-14 | 物語全般
映画『ティーンウルフ』のDVDを見る。

1985年作。
タイトルだけは長年知っていた。
マイケルJフォックス氏が、BTTFの次に出演した映画だと。
日本語吹替も三ツ矢雄二氏が担当している。

ところでこの映画、ジャンルからして分からない。
色んな要素のごった煮なのだ。

主人公のスコットは、バスケや恋愛に悩む普通の高校生。
そんな彼はある日、心身の変化に襲われる。
牙と爪が長く伸び、全身は毛むくじゃらという異様な姿。
実は彼は、狼男の一族であると判明し、そして……。

別に何も起きない。
学者も政府も来ない。謎の組織とか出ない。世界の運命とか無い。
自身も狼男であるお父さんは「遺伝だから」と普通に対応。
友達は喜んで狼男グッズの商売に燃える。
スコット本人はバスケで活躍してはしゃぐ。

つまりこの映画、「狼男」である必然性はない。
あくまで、「元々の自分」と「異なる自分」との二重身(ダブル)状態から
自分の本心に向き合う、という展開における手段なのだ。

最終的にスコットは、独りよがりになっていた「異なる自分」を封じ、
「元々の自分」とチームメイトを信じて決勝に臨む。
終盤のバスケのシーンはなかなか長く、見応えがある。
いやまさか、オカルトホラーものが始まったと思ったら、
『SL○M DUNK』になる映画とは思わなかった。驚いた。

それでは。また次回。

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