『ヒーローの怪我!?』
前に私は「『浦上まゆ子編』が一番苦手」と述べたが、それを撤回したい。
今エピソードが我がワーストだ。
完全に存在を忘れていた。
惚れた欲目で読んでいた時は看過していたが、冷静に読み返して絶句している。
『シティーハンター』という作品を成り立たせる絶妙なバランスを、作者が見失ってしまった結果が、今回だ。
皆様、想像してほしい。
あなたの最愛の推しが──切れ痔になったら、わあ素敵、と笑顔になれますか。
私は無理です。
性的な「もっこり」ネタは現実離れしているから笑えるのであり、対して肛門や排泄などのネタは、あまりに生々しい。
また、後半、獠と香が手錠で四苦八苦の下りは、ジャンプ初読の時代から疑問符が離れなかった。
「手錠壊せなくても、間のヒモ切ればいいのに」と。
ヒモも破壊できない設定なんだとも思うが、無理ないですか?
もしも、今回のような路線で連載が続いていたらと考えたら、背筋が寒くなった。
『シティーハンター』はこの時期、終わるべくして終わったのかもしれない。
それでは。また次回。