好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

事件41『名家連続変死事件』(第15・16巻)考察。

2010-07-18 | 『名探偵コナン』原作考察
アニメ版でのタイトルで、既にネタバレしてしまっているのがこの事件。

序盤では犯人だと思われた人物が、死体となって発見された……というのは、
一見いくつもの真相を推理できそうな流れだが。

「連続」と書かれている以上、死体として発見された人物は真犯人ではない。
また「変死」と書かれている以上、いわゆる連続殺人事件ではあり得ない。
(※「連続殺人事件」とは、同一犯による物のみを指す)
ここまで言えば、人によっては真相を察する事も可能だろう。

もっとも、この問題点はあくまでも、アニメ版に限っただけの物。
ストーリーそのものは、「火傷を負ったために、包帯で顔を隠している人物」
というモチーフを効果的に使った、興味深い展開だ。

なお、この事件で特に挙げるべきは、コナンが言い放ったこの台詞だろう。

「犯人を推理で追いつめて、みすみす自殺させちまう探偵は……殺人者と変わんねーよ……」

コレはミステリファンの間で、今もって物議をかもす代物だ。
個人的には、この台詞そのものは好みなのだが、
言ってる当のコナン自身が、犯人に人権はないとばかりに
蹴り倒しまくってる外道な行為をしてるというのが、何とも……。

あとそれから。この事件の頃から、平次の性格設定が確実に変化していると思われる。
新一(コナン)へのライバル意識が弱まり、明らかに軟化しているのだ。
ベタベタなボケ(というか単なるダジャレ)で蘭にゴマカしたり、
コナンにハートマーク(!)の付いた言葉を投げたり。
まあ、この程度のギャグなら、まだまだ流せるレベルなのであるが……。

それでは。また次回。
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