『真っ白な嘘』(byフレドリック・ブラウン)、読了。
全18話収録の短編集。
ミステリ寄りの作品群だそうで。
今まで読んだ、氏の作品はどれもSFだったので新鮮だった。
凶悪事件に対し、一般人が意外にアグレッシブなのが印象に残っている。
表題作もそうだし、『世界が終わった夜』『背後から声が』『危ないやつら』など多数。
最終作の『後ろを見るな』は最後まで取っておくといい、という裏表紙の惹句にも従った……が、期待しすぎてしまった。
(二人称で落とす展開だったら『町を求む』の方が寧ろ震えた)
アイディアそのものは興味深かったが、このトリックって原語(英語)の版で読まないと成立しないし、そもそも今や活字の実物を組むんじゃなくて、コンピュータ処理の時代だからね……。
この本をリアルタイム(初出は1953年)で読めだ人たちが、正直うらやましいかも。
それでは。また次回。