リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

289. 17回目のドイツ旅行(17) フランクフルトで啓子さんとお別れ

2023年01月31日 | 旅行

▶今日は啓子さんの帰国日です。



フランクフルトのリービークハウス(美術館・博物館⑫)

 

▶今日は木枯らしのような風が吹くとても寒い日でした。 
 まだ9月というのに今日はとても寒い日でした。日本の秋の終わりのような風の冷たさ。啓子さんもショールやスカーフで防寒していました。それなのに足下はサンダル、返す返す申し訳ないことでした。私も毛糸の帽子を被ってはいましたが、もっと真冬用の帽子にすればよかったと後悔しました。
 今日は啓子さんが帰国する日です。コロナ禍での旅行は何かと準備にストレスがかかりましたが、MySOSという厚生労働省のアプリを旅行前に用意しておいたので、啓子さんはそれを見せれば無事日本に入国できるはず。どうか気をつけて無事にお宅に戻れますように。


◆2022年9月18日(日曜日)11137歩
 ケルン中央駅からフランクフルト(マイン)中央駅(以下、マインは省略)に行くには途中で乗り換えなければならいため面倒です。でもケルン中央駅からフランクフルト空港駅までは直行の ICE で1時間もかかりません。そのため私たちも空港まで一緒に行くことにしていました。
 空港駅で三津夫に荷物番をしてもらって、啓子さんと2人で彼女のトランクを預けに行きました。コインロッカーならすぐに取り出せるし、1人分で5ユーロぐらいです。すぐに見つかると思いきやコインロッカーはなかなか見つかりません。ここでも2~3人に聞きながら荷物の一時預かり所をようやく見つけ、啓子さんの荷物を預けて身軽になりました。その後、啓子さんも一緒にフランクフルト中央駅まで乗り、私たちの荷物を駅前のホテルに預けてから一緒に美術館を2箇所訪ねる予定です。帰国前にフランクフルトの後期ゴシック作品や有名画家の絵を見る機会を楽しんでもらおうと、最後まで欲張りな私たちの旅行です。



左にマイン川を見ながら歩く遊歩道 この先の右手にリービークハウスがあります。


▶まずは荷物を預けてリービークハウスに向かいます。

 フランクフルト中央駅のすぐそばに私たちが1泊するホテルはありました。最初はホテルの地図をなぜかプリントアウトしていなかったので、余計な時間とエネルギーを取ってしまいました。
 ホテルは午前中にもかかわらずチェックインできて助かりました。部屋は古いけれどまぁまぁ大きく、元々は立派なホテルだったように見えました。フロントで待ってもらっていた啓子さんと合流し、寒風の吹く町へ。マイン川の Friedensbrücke(平和橋)を渡り、左に曲がってしばらく歩くとリービークハウス、シュテーデル美術館と2つの美術館がほぼ並んでいます。まずはリービークハウス(美術館・博物館⑫)に入りました。ドイツ後期ゴシックの彫刻をもう一度確認したかったのですが、残念ながら特別展示が入って彼らははずされたようです。リーメンシュナイダーのマドンナも啓子さんに見せてあげられず、残念でした。特別展示は象牙彫刻で、本当に手の込んだ細かな彫りの作品がたくさん並んでいました。興味のある人にはたまらない魅力でしょう。



もう秋の景色です。そろそろリービークハウスが近づいているところです。



ようやくリービークハウスに着きました。既に疲れ果てている私です。


▶シュテーデル美術館(美術館・博物館⑬)

 続いてシュテーデル美術館へ足を伸ばしました。ここにはカフェがあるので私は暖を取りながら待っているつもりでしたが、入って見たらカフェはコロナ禍で閉じていました。でも端っこに一つだけソファーがあり、1人の女性が座っていたので、腰に痛みがあるのでとお願いして隣に座らせてもらいました。三津夫と啓子さんは有名な画家の作品を見て回り、なかなか戻ってきません。とても広い美術館なので無理はありませんけれど。日記を書き、待ちくたびれて数独を少ししているうちに2人が戻ってきました。待つ身には長かったのですが、本当は1時間ぐらいしか経っていないのでした。それでも2人は有名画家の絵はほぼ見てきたようです。パワフルです。

 再びフランクフルト中央駅までゆっくり歩いて戻り、啓子さんを S バーンの乗り口まで案内してお別れしました。どうか無事に帰国できますように。


▶これからは粗食の旅です。

 2人になると、もうほとんどレストランには入りません。啓子さんを見送ってから遅めの昼食兼早めの夕食をとることにしました。駅のフードコートで焼きそばと春巻きを食べ、売店で林檎とバナナを買ってホテルに戻りました。

 足を痛めると、それをかばって歩くために腰も痛くなり、以前交通事故で傷めた古傷が腰から腿にかけてうずくようになります。アーヘンで痛めた日にこの後の旅行が心配で携帯用の鍼を入れたのですが、いつもはよく効く鍼が今回は効果が感じられません。時間が経つのを待つしかないのでしょうか。本当なら温かいお風呂に入るだけでもずっと楽になるのですが、ドイツではバスタブ付きのホテルは稀です。夜はシャワーをしばらく当てて暖かくして寝ました。

 明日はアイゼナハのエルケさんと会う約束になっています。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2023  Midori FUKUDA

 

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