お気楽・極楽 おじさん生活  (旧ブログ名 お気楽 単身赴任生活日記)

「食べること」と「ばよりん」が大好きなおじさんのお気楽・極楽な生活を日記にしてみようかと…

ワインが高騰しすぎて 人生がつまらない

2022-09-17 08:46:17 | お酒

父がワインが大好きで

若い頃から、父が週末呑む良いワインを 一緒に呑んでいました

当時は、ボルドーの1級の赤ワイン ラフィット、マルゴー、ラツール、ロートシルト、オーブリオンは1万円以下

ボルドー甘口の白 ディケムが明治屋さんで7~8千円

DRCの ラターシュが3万円、ロマネコンティが13~4万円でした。

ボトムのワインは千円ぐらいでしたので、安いワインと高額なワインの差はそれほどありませんでした

 

父はブルゴーニュが好きで

ボーナスの時期は、DRC、ルロワ、アンリジェイエ

 

普段の週末は、ルフレーブ、ジャド、ラツール、オスピス(三越さん専売だった)をのみ

来客時は、

箱買いしてた、ラフィット、マルゴー

教え子の学生が来たときは、当時はお値段が手頃な ペトリュス、ルパンを…

 

オーパスワンは、80年代初頭に 明治屋さんで売っていましたが

為替の影響なのか、ボルドーの1級よりほんの少し安いぐらいで オーブリオンと同じぐらいでした。

米国初の高級ワイン という触れ込みを覚えています

6~7千円だったような…

 

ワインを買いに行くのは、家では私の仕事で 父からメモを渡されて

近くの(武蔵小金井駅の南口に昔あった)明治屋さん

武蔵小金井南口にあった 菊池酒店(地下にセラーがあった)

日本橋の高島屋さんと三越さん、新宿の伊勢丹さん、吉祥寺の近鉄さんに

に買いに行ってました (当時ワインを扱っている店も少なく、保存方法もしっかりしている店は更に少なかったのです)

 

昔は、ワインはお酒とはいえ

単体で呑むよりも、料理とともに食し

料理とお酒の相乗効果を楽しむものでしたが

 

1990年代初頭のバブル期に

お金を使う=かっこいい

という構図が出来

 

高級なワインを、単体で飲む 

高級なワインで酔う

 

という風潮も出来

 

ワインの値段は高騰し、ワインを提供する店は増え

 

料理とワインは別々になってしまった時期もありました

 

それゆえ 赤坂東急ホテルにあった 葡萄亭 のような

ワインを楽しむための料理を出すお店は減ってきてしまいました

 

その後、 

マリアージュ といいながら 

料理とワインの合わせ方も楽しいよ という提案をする人も出てきて…

 

古くから、ワインを飲んでいたものにとっては、滑稽に感じられます

 

ワインもだいぶ変わってきました

特にブルゴーニュのワインを 父の影響で好んで呑んできた私にとって

ピノ・ノワール種の葡萄でできたワインは

1970~1990年の頃 の 標準と

現在の標準は

全く別物だと思います

 

昔ながらのブルゴーニュのピノは

ミディアムボディですが、しっかりとして重みがあり、香りも重厚でビロードのような舌触り

代表的なのが DRCのラターシュだと思います

コートドール のクローンが中心で 114 115 113 777 などが良いかなぁと思います

同じコートドールでも 236 667 は収量が多い分 凝縮感に欠けたワインになりがちのように思います

もちろん、醸造家の腕が重要ですが…

 

今は、黒葡萄の葡萄液を薄めたような…

明るい色で、軽く、果実風味だけが前面に押し出された

カフェで水代わりに呑むワインのような、ピノが主流です。

 

先日北海道の旭川では有名な酒屋さんに行き

昔ながらの ピノ の風味で 1万円以下のお手頃なやつ

という私の相談にたいして 提案されたのが

ガラブーのル サルスー 

お店のワイン担当の方が

全房でオーガニックに近い製法で、完熟収穫… と言って 期待十分でしたが

 

私の期待していた、昔ながらではなく、 薄く 立体感のない 現代風のピノ

おそらく 多産性の葡萄で、発泡酒向けに転用できる品種のような味わいでした

 

全房と言いながら、除梗してる ブルゴーニュの ラショーのピノより 薄っぺらい…

 

でもこれが 今の主流なら 飲みたいお酒は 少なくなってきているなぁと感じています

 

 

最近、昔を思い出し アンリ(Henri Jayer)を探そうとしたら

高級国産車が購入できる値段になっていてびっくり

 

確かに、ここ1年で 

コロナとウクライナ紛争の影響で

物流が滞るとともに、アジアの資本家が

酒類を買い占めているので

 

手が届く美味しいピノのワインとして呑んでいた 

ブルゴーニュの ラショーのワインでさえ

倍以上に高騰し

1万円では購入できなくなってしまいました。

※ アルヌー ラショーの ピノで作られたワインは、プチDRCといわれていますが

 その噂の通りの高品質なワインを作る方だと思います

 特に除梗して、葡萄本来の味を前面に出しても この重厚さと複雑さも兼ね備えているのは

 DRCを軸とした ブルゴーニュの腕の良い作り手の一人であることをがよくわかります

 

ワインが高騰してしまい

もう、今の稼ぎでは

好みのお酒は飲めないのか…

 

1980年代は、ワインは 

生産者、

葡萄の品種(クローンナンバー 接ぎ穂と台木それぞれの番号)を頼りに

自分の好みのワインを探すのが主流でしたが

今のソムリエ資格を持つ人の中では

クローン番号の存在を知らない人も多く

 

話が通じないことも多いのが 困りものです

 

品種とクローン番号をたとえると

 

ピノノワール という葡萄品種は お米でいう 日本米

 

ピノのクローン番号 114 777  828 という違いは

日本米でいう こしひかり ななつぼし 山田錦 ささにしき ミルキーウェイ という銘柄違い

 

というイメージです

大枠は 同じなんですがねぇ

 

予算がないことを理由に

美味しいワインをあきらめることは、簡単です

アンリやロマネコンティを毎月飲めるような稼ぎはありませんし…

 

でも 毎月好みのワインと好みの料理を合わせて食して 

幸せになりたい

その煩悩は消えませんので

 

頑張って このみのワイン探しを続けようと思います

 

ワイン探しについては 

クレジットカードのコンシェルジュに相談してみました

しかし

コンシェルジュさんにはワインに詳しい方が居らず

エノテカさんやワインアカデミー東京さんにも訊いてくれたそうですが

今はクローンの所まで、理解把握しているスタッフはいないとのことで

地道に 探すしかないようです

 

1本5,000円以下で手に入る 昔ながらの ピノのワイン 

どなたか 情報もちあわせていませんか~~~~~~~~(切実なさけび)


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