里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

大野自然観察の森のベニマンサク

2007年11月16日 | 野外講座
昨日は、廿日市の“大野自然観察の森”へ、ベニマンサクを見に行って来た。



マンサクは、早春に他の花に先駆けて“先ず咲く”事から名づけられたと言うの
に、このベニマンサクは秋に咲く変わり者だ。 広島県では天然記念物に指定され
ており、中央にある貯水池がそれに因んで“ベニマンサク湖”と名づけられている
程たくさん自生している。


所が、例年だと10月20日頃が紅葉の見頃だそうで、残念ながら葉は既に殆ど落
ちてしまっていた。

しかし、未だ多く咲いている花は正しく“ベニ”色で、星型の2個の花が背中合わ
せにくっついている珍しい形をしていた。
葉は、一見ハナズオウに良く似ていて、しかもこれも“ベニ”色に紅葉していた。 
落葉する前ならさぞ見事な紅葉が見られた事だろうが、返す返すも残念だった!
クリック
ベニマンサク(花→拡大)アテツマンサク(花)2/15
ベニマンサク(葉)ハナズオウ(葉)

ベニマンサク、別名:マルバノキ(マンサク科、マルバノキ属)
中部地方、滋賀・高知・広島県の一部の、適度な水分があり、日当たりの良い山地
の谷間や湖畔に自生する高さ2~3mの落葉低木。 
広島県では準絶滅危惧種に指定されている。

大きくて丸い心臓形をした葉は、例年10/下旬~11/初めに美しく紅葉する。
花は、紅葉した葉が落ちる頃に葉の付け根の短い枝に咲くが、赤黒い星型の2個の
花が背中合わせにくっついた珍しい形をしており、強い生臭い匂いがする。
1個の花には5枚の花弁があるが、その先は細く糸のように伸びている。



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