里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

アボガド実生、その後

2012年05月29日 | 花 木
家内が買って来たアボガドの実を二つに切ると、中から大きな種が1個出てきた。

ネットで調べて見ると、アボカドの果実の大部分はメキシコから輸入しているそうだが、
日本でも一時的にはマイナス5℃にも耐えるので、東京でも露地栽培ができ結実例も
あると言う。
福山市では、H22.9.6 迄の猛暑日が31日も続いたので、ひょっとして育つかも
知れないと考え、実生に挑戦してみる事にした。
H22年3月、播種。

大きさが5cmもある心臓に似た種を2個播種。
H22年7月、発芽。

種が二つに割れて芽が出てきた。
H22年12月、成長。

背丈が75cmにも伸びた!
H23年6月、枯れ木復活。

残念ながら昨年の冬が例年に無い寒さであった為に、2本とも枯れてしまったが、小さい方を引っこ抜いてみると種に未だ生気があった。

そこで、大きい方だけ残しておいたところ、何とまたその根元から発芽(画像右下)した!
H23年12月、再越冬。

背丈が25cmに伸びたが、今度は室内で越冬させる事にした。
H24年5月、発芽2年後。

背丈は50cmまで伸びたが、さて、このさき更に大きくなった時にどうしたものか。
悩ましい!

アボカド(クスノキ科、ワニナシ属)、別名:ワニナシ
メキシコ、中央アメリカ原産の常緑高木。 
果実は長さ15cmくらいで、ナスのような形をしており濃い緑色。 食用の果肉部分は
周りが緑色で中はクリーム色。 中に長さ5cmくらいの心臓形の種がある。
東京でも露地栽培ができ、結実例もある。




ベニバナヤマシャクヤク(石鎚産)の花

2012年05月27日 | 庭の山野草
石鎚産のベニバナヤマシャクヤクが咲いた。
この花は、茎の長さが長くてベニバナヤマシャクヤクの特徴が良く出ているが、葉裏には毛が生えていないので、ケナシベニヤマシャクヤクという事になるらしい。

蕾の段階では、白覆輪で濃紅色に見えたが、開花してみると淡紅色になってしまった。

5月6日に開花したベニバナヤマシャクヤク“緋宝”に比べるとはるかに色が薄い。
ケナシベニヤマシャクヤク(石鎚産)ベニバナヤマシャクヤク(緋宝)



イワギリソウの花

2012年05月23日 | 庭の山野草
イワギリソウの花が1株だけ咲いた。  横から見ると曲がっていて、面白い形をしている。
葉は、表裏共に柔らかい細毛が密生しているので、触るとビロードのようにスベスベして気持ちが良い。

イワギリソウ、(イワタバコ科、イワギリソウ属)
近畿地方以西で、渓谷の岩壁などに自生する多年草。
葉は、根際から長さ約3~10cmの葉柄を伸ばした先につき、広卵形で鋸歯があり、先は少し尖っている。  全草に柔らかい細毛が密生している。
花期は5~6月で、長さが約10cmの花茎の先に紅紫色の花が数個咲く。  
花冠の長さは約2cmで、下方は筒状だが先は5裂して唇形。
〔名前の由来〕
岩の上に生育し、葉や花の形が桐に似ている事から岩桐草と名付けられた。


ハマヒルガオの実生、発芽半月後

2012年05月23日 | 山野草の繁殖
H22.10.2、播種。

ヤフオクのおまけで貰ったので播種してみたが、翌年になっても一向に発芽せず。
H24.5.7、発芽

捨てずにおいたところ、今年の4月から1芽だけ発芽し始めた。
今は、根元からV字形に開いた双葉の両端までの長さは3.5cmになり、その真ん中から本葉が、顔を覗かせている。
H24.5.23、発芽半月後。

双葉と同じ大きさで、腎円形の本葉が2枚互生している。

ハマヒルガオ、浜昼顔(ヒルガオ科、ヒルガオ属)
日本全国の砂浜の海岸に自生する多年草で、白い地下茎を伸ばして繁殖する。
茎は砂の上を這い、つる状となる。
葉は、互生し、腎円形で厚くて光沢がある。
花期は5~6月で、葉腋から長い花柄を伸ばし、その先にヒルガオに似た淡紅色の花をつける。
〔名前の由来〕
浜に育ち、花がヒルガオに似ている事から浜昼顔と名付けられた。



ツリガネニンジンの実生、発芽1.5か月後

2012年05月23日 | 山野草の繁殖
“ササユリ山”へ何度かツリガネニンジンの直播きを試みたのだがどうも旨くいかない
ので、自宅のプランターへ採り播きする方法を試みる事にした。
H23.9.24、採取。

ササユリ山で枯れた実を採取。
H23.10.23、播種。

中には小さな種がたくさん詰まっている。
形は、まるで小さな玄米のような感じがする。

これを、赤玉土:鹿沼土=50:50 へ播種した。
H24.4.9、発芽。

無数に発芽していて、双葉の両端までの長さは、未だ0.6cmしかない。
H24.5.23、発芽1.5か月後。

ハート形の本葉が1枚出てきた。
葉柄の長さは約1cm、葉の径は0.6cmくらいで、未だ随分小さい。

ツリガネニンジン、釣鐘人参(キキョウ科、ツリガネニンジン属)
全国の日当たりの良い山野に自生する多年草。  草丈は30~100cm。
根生葉は丸くて長い柄がある。 茎葉は楕円形で鋸歯があり、3~4枚が輪生する。
花期は8月~9月で、茎から数段輪生した枝の先に、淡紫色で釣鐘形の花が咲くが、花
弁の先は5裂してやや広がり、雌しべが花弁から突き出ている。 ガク片は細くて糸状。
〔名前の由来〕
花が釣鐘状で、根が朝鮮人参を連想させる事から“ツリガネニンジン”と名付けられた。
〔薬効など〕
昔から、 「山で旨いはトトキにオケラ、嫁にやるのが惜しゅうござる」
      「山で旨いはトトキにオケラ、里で旨いはウリ、ナスビ」  
と言われており、若芽は“トトキ”と言い美味しく、根茎も一度塩漬けにして粕や味噌や酒漬けにして食べる。
又、根茎は“シャジン=沙参”と称し去痰薬として用いられる。

トトキ(若芽)
根 茎



リンドウ実生、発芽2.5か月後

2012年05月22日 | 山野草の繁殖
H23.12.25、播種。

千葉県産の種を買ったのだが、写真を撮り忘れてしまい出品者の画像を使ったので、種の形や大きさはイマイチはっきりしない。
H24.3.8、発芽。

実際には3月1日頃には発芽していたようで、予想に反してたくさん発芽している。
3月8日時点でも双葉両端の長さは3mmしかない。
H24.5.22、発芽2.5か月後。

本葉2枚が出てきた。
対生している葉の両端までの長さは約1cmだ。

リンドウ(リンドウ科、リンドウ属)
本州以南で日の当たる山道や丘陵などに自生する多年草。
草丈=20~80cmで、茎は余り枝分かれせず、下部は曲がっており、しばしば
赤紫色になる。
花期は9~11月で、茎頂と葉腋に1~数個の紫色の花をつけ、日の当たる時だけ
開く(ガクは花にくっつく)。
リンドウは変異種が多く、白花や桃色花、細葉や斑入り葉もあると言う。
ササリンドウは、リンドウの一系統と看做されているが、葉がやや細いリンドウや、リンドウの中でも花の色が白~白に近い青色の品種をササリンドウと呼ぶ向きもあるとか。
〔名前の由来〕
根を漢名で竜胆(リュウタン)と言い、生薬として用いられ苦味健胃作用があると
言う。 和名の由来は、このリュウタンが訛ったもの。



ムラサキセンブリの実生、発芽1か月後

2012年05月22日 | 山野草の繁殖
H24.3.22、播種。

ヤフオクで、念願のムラサキセンブリの種を購入した。
播種したままで、覆土せずに水やりするだけで良いのだそうだが、一年草らしいので何としても1年内に実を稔らさなければならない。
ちょっと緊張してしまう。
H24.4.27、発芽。

双葉の両端までの長さは約3mmしかない。
果たして開花・結実まで育てる事が出来るのか?
時間は1年しかない。
何だか心細い大きさだ!
H24.5.22、発芽1か月後。

本葉2枚が出てきた。
対生している本葉の両端までの長さは約0.8cmで、まだまだ小さい。

ムラサキセンブリ、紫千振(リンドウ科、センブリ属)
関東以西で、日当たりのよい高原の草地などに自生する1年草(?)。
草丈は約50cmで、茎は紫色を帯びて上部で枝分かれし、細長い葉が対生する。
花期は9~10月で、花びらは深く5裂する合弁花。 
花の径は約2~3cm。 花の色は淡紫色で、紫色の筋がある。
〔名前の由来〕
紫色の花をつけるセンブリと言う意味でムラサキセンブリと名付けられたが、
センブリほど苦味はなく薬用にはされない。


センブリの実生、発芽2.5か月後

2012年05月22日 | 山野草の繁殖
実生を試みる為に、“ササユリ山”から何度か苗を持ち帰って試しに育ててみたが、
花は咲くものの実はつかなかった。
仮に実をつけていたとしても「発芽し難い」という説もあるらしいので、取り敢えず
ヤフオクで種を買って、同封の栽培法を基に挑戦してみる事にした。

同封してあった栽培法
 1.秋の花後20日の株を採取し、10日ほど置いて種を採る。
 2.小赤玉土+畑土+腐葉土の上に、微粒赤玉土を1cm敷き、
 3.その上に種を播いて、
 4.覆土せずに管理すると、4月頃に発芽する。
 5.その後、時々間引きながら、春秋は日向に、夏は半日陰に置いて育てると
   2年目の秋に開花する。

H23.12.25、播種。
・添付の栽培法通りの用土に、
・大きさが0.5mmくらいの種をばらまき、
・覆土せずに水を撒いて、播種完了。
H24.3.1、発芽。

3月8日でも、双葉の両端までの長さが2mmくらいにしか成長していない。
H24.5.22、約2.5か月後。

網目模様のある卵形の本葉2枚が対生している。
本葉の両端までの長さは約1cmしかない。

センブリ、千振(リンドウ科、センブリ属)
北海道~九州で、日当たりの良い山野の草地に自生する。  草丈は約10~20cm。
春に発芽してそのまま越冬し、翌年の秋に花をつけた後で枯れる越年草。
葉は対生し、細長い線形。
花期は9~11月で、径が1.5cm弱の4~5深裂した合弁花をつける。 
花弁には、白地に淡紅色の筋が入っている。
名前の由来
千回振出してもまだ苦いという事から千振と名づけられ、苦味健胃薬として利用
されている。



シライトソウの実生、発芽1か月後

2012年05月22日 | 山野草の繁殖
H24.1.14、播種。

画像の右側は、左側から取り出した種。
H24.4.27、発芽。

葉に種の殻をつけたものもあり、未だ発芽中のものも多い。
細長い1枚葉の長さは約0.7cmくらいだ。

 ※画像は、散水で葉が濡れている。
H24.5.22、発芽1か月後。

根元から卵形の葉が1枚出てきた。

シライトソウ、白糸草(ユリ科、シライトソウ属)
秋田県以西で、山地の林縁や木陰の湿気の多い所に自生する多年草。
根生葉は長楕円形のロゼット状で、長さ15~50cmの花茎に小さな茎葉をつける。
花期は5~6月で、茎の先に長さ5~20cmの白い穂状花序をつける。
〔名前の由来〕
白い花びらを白糸に見立てて“白糸草”と名づけられた。



シコクハンショウヅルの実生、発芽2.5か月後

2012年05月22日 | 山野草の繁殖
H23.10.28、播種。

ヤフオクにシコクハンショウヅルの種を出品していたので買って播種した。
『とり播きにすると翌年春又は翌々年春に発芽
 し、4年目から開花する』
そうなので、当地で自生しているハンショウヅルの花とどんな違いがあるのか、今から楽しみにしている。
H24.4.9、発芽。

未だ種の殻を被ったものもあるが、早く発芽したものは、双葉の両端までの長さが1.8cmだ。
H24.5.22、発芽2.5か月後。

1回3出複葉が2枚対生している。

シコクハンショウヅル、四国半鐘蔓(キンポウゲ科、センニンソウ属)
四国で、山地の林の縁や林内に生えるつる性低木。
葉は1回3出複葉、小葉は卵形で鋸歯がある。
花期は4~5月で、葉腋に紫褐色の鐘状の花をつけるが、花弁に見えるのはガク片。
ガク片の付け根からガク片の約半分くらいの小苞(傘のように開いた物)が2枚出ている
〔名前の由来〕
四国に自生し、花の形が半鐘に似ていて、つる性である事から“四国半鐘蔓”と名づけ
られた。
シコクハンショウヅルハンショウヅル