里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

初 氷

2010年11月29日 | 庭の山野草
連日の山仕事で疲れているところへ、今朝は薄いながら初氷が張って随分寒いので今日
はお休みにした。

これから3ヶ月以上も寒い冬が続くと思うとウンザリするが、庭では早くもユキワリイチゲが
葉を開き、フクジュソウも芽を持ち上げていて、来年3月には綺麗な花を見せてくれる。 
まるで落ち葉のようなユキワリイチゲの葉フクジュソウの芽

先日移植したササユリも、今はモミジの落ち葉で隠れてしまっているが、来年の6月頃には
この辺りにはササユリの花が咲き乱れている(?)筈だ!
もう3ヶ月ほどの辛抱だ。 それにしても先は長い! ヤレヤレだ!



ササユリ実生鉢植えの移植(2)

2010年11月26日 | 山野草の繁殖
H16年秋に自宅でドバッと播いておいたササユリ、12号鉢では手狭になってきたので
遅ればせながら植え替える事にした。

〔今年の6月の状況〕

掘り上げてみると、大小様々な大きさの鱗茎(球根)が出てきた。 同時に種を播いた
のに生長の差が大きい。
さて、問題はこの鱗茎の移植だ。 “ササユリ山”へ移植したいのはやまやまだが、もし
ウィルスに感染していると、肝心な“ササユリ山”のササユリが全滅してしまう!

仕方無しに庭へ移植する事にしたが、我が家は一日中日当たりが良すぎる為に暑さが
苦手なササユリには相当厳しい。 消えてしまう可能性が強いがやむを得ない!
大きい鱗茎を拡大小さい鱗茎を拡大



シキミ(樒)の播種

2010年11月25日 | 花 木
このシキミ、四季を通じて葉が美しい為に仏前や墓前に供える事が多く、枝葉にはサフ
ロールを多く含み良い香りがするのでハナノキ・コウノキ等と呼ばれ、線香の材料にも
なるそうだ。

しかし、良い香りがする一方で、植物全体(特に果実)に有毒物質を含んでおり、種子が
近縁種のトウシキミ(乾燥した物は八角・八角茴香・大茴香と呼ばれる香辛料)やシイの
実に似ているので誤って食べて死亡した例もあり、その危険性のゆえにシキミの実は植
物としては唯一劇物に指定されているのだそうだ。

又、シキミは、死臭を和らげ悪霊や動物が土葬のお墓を荒らすのを防ぐ神聖な木とされ
ていたが、実に毒があるなど暗いイメージもあるせいか、縁起の悪い木として庭に植え
る事が少ないと言われている。

何だか全く逆の評価をされる不思議な木で、面白そうなので敢えて植えて見る事にした!



花木類の播種

2010年11月24日 | 花 木
ヤフオクで買った3種類に加え、我が家のルリヤナギの種も播いてみた。

このルリヤナギ、ナス科だけあって種はナスに良く似ている。 
わざわざ種を植えなくても根を伸ばした先でいくらでも芽が出て来るのだが、果たして
発芽するのか楽しみにしている!
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コハウチワカエデ(カエデ科、カエデ属)マルバマンサクの実→種(マンサク科、マンサク属)
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ムシカリ(スイカズラ科、ガマズミ属)ルリヤナギの実→種(ナス科、ナス属)



一宮(いっきゅう)さんの市立大祭(いちだてたいさい)

2010年11月23日 | 神 仏
急に思い立って、家内と備後一宮“吉備津神社”へお参りしてきた。

お祭りの最終日で、しかも冷たい風が吹いていたので、参拝客は少ないようだった。
例年、ここの市で山野草などを買って帰るのだが、今年は露天商も少なくめぼしい物も
無かったので早々に立ち帰ったが、帰ってTVを見ると、
朝鮮半島で南北の砲撃戦があった」と伝えていた。
多くの死傷者が出ているらしいが、ばかげた事をするものだ! 大事に至らなければ良
いが、隣の国の事だけに心配でならない!

市立大祭(いちだてたいさい)…備後一宮吉備津神社のHPから引用
11月23日前後の日曜日を含む3~4日間に、年に1度の例祭、市立大祭が執り行わ
れます。
中世より市が立つお祭りとして知られ、備後一円から人々がその年の収穫物を持ち寄り
物々交換をしたといわれています。
今では、秋の収穫感謝のお祭りとして、期間中に各種興行や露天商が立ち並び、武道
奉納や郷土芸能の奉納が行われ、神様の御霊(みたま)を和めます。


サフラン(アヤメ科、クロッカス属)

2010年11月22日 | 庭の山野草
畑で遅まきながらサフランが咲いている。
少し湿った所が好きらしいので、乾燥しがちな畑は育ち難いらしい。

雌しべをひとつひとつ手で摘み取って乾燥させ、料理の色付け(黄色)や風味付けの為
の香辛料として使用されるほか生薬としても用いられるそうだが、Wikipediaによれば
「5g以上摂取すると重篤な副作用が出る」という。
およそ150個の花から1gとれ500~1,000円もするというから、5,000円分食べると危険
という事だ。 
そんなリスクを負ってまで料理の色や香りを楽しみたいとは、人間の食欲は恐ろしい!



実り

2010年11月21日 | その他
今日は安息日。
畑に出てみると、小さな富有柿の木に実がたわわに稔り、枝先が地面にくっついている。

“日柿、水栗”と言って雨が少ない年は柿が豊作なのだそうで、西条柿も豊作だったので
人にあげたり焼酎で渋抜きをして食べたりしたが、それでもたくさん残ったので家内の
実家で干し柿にした。

ナタマメは夏の日照りで成長が止まり、鞘の長さが30cm位にしかならなかった。
中をみると、まるで一粒ずつ紙で包んだ高級品に見える。
豆は健康茶や漢方薬として用いられ、免疫力の向上・化膿止め・蓄膿症や歯槽膿漏の
改善に効能があるというが、果たしてどうしたものか?

ホドイモも同様に生長が悪く植えた芋の半分くらいの大きさにしかならなかったが、芋
は数珠状につながった面白い形をしている。



イノシシの尻尾の値段

2010年11月17日 | 動 物
今日の朝日新聞に、
『岡山市では、イノシシを捕獲した証拠に尻尾を差し出せば8千円を出す“捕獲補助金”
 制度があるが、この制度が悪用され補助金の安い他の自治体から尻尾を集め補助金を
 受け取る者がいる、と市議会で指摘された』
『04年度から09年度までの5年間に岡山県内で捕獲されたイノシシは12,000頭前後/1年
 でほぼ横這いなのに岡山市に持ち込まれた尻尾は07年度の1,013から09年度の2,061
 と、この2年間で倍増している』
『岡山市は、捕獲場所の確認をより厳蜜にしたり、虚偽申告にペナルティーを科したりする
 などの対策を検討している』
という、面白い記事が載っていた。

イノシシの尻尾がお金になるとは知らなかった!
自治体も、単に農産物の被害による税収不足を懸念しているだけでなく、そうでなくても
限界集落と化した農村で、お年寄り達がイノシシの被害に嫌気して町に住む子供たちの
所へ引っ越してしまう事になると、集落の維持が出来なくなるのを懸念しているからだ。

それにしても自治体のその切ない思いを逆手に取って、よその自治体で捕獲したイノシシ
の尻尾を持ち込むとは…!?
持ち込まれた自治体では予算が足りなくなって、イノシシの被害を食い止める事が出来な
くなってしまう。 実に嘆かわしい連中がいるものだ!


イノシシ除け大明神

2010年11月16日 | 動 物
今年の夏は未曾有の酷暑で自宅の山野草の多くが傷んでしまったので、“ササユリ山”
への移植を急ぐ事にした。

しかし、移植すると、イノシシがミミズを食べようとして掘り反し、折角移植してもその多
くが枯れてしまう。
そこで、移植に先立ち先ず“ササユリ山”の移植先を整地し、その周辺に電気柵を張り
巡らしておいて、どうにか第一陣のフタリシズカ、シデシャジン、クサアジサイ、スズムシ
バナ、ヤマシャクヤク(白)、ヤマブキソウ、キエビネ、ジエビネなどを移植した。

今まで忙しかったのでつい移植が遅くなり過ぎたが、イノシシの害を受けずに生長して
くれるように“イノシシ除け大明神”に手を合わせた!