里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

ツメレンゲ

2007年10月31日 | 庭の山野草
5月に、私のササユリ山でサボテンに似た植物を見つけた。
どんな花をつけるのか興味があったので1株持ち帰って育てて見た所、小さな花が
階段状に重なった、まるで花の3角錐高層マンションが出来上がった。

てっきり園芸種が野生化したのではないかと思ったが、同属で葉が大きく丸みのあ
るイワレンゲと同様に日本で自生している種類だと言う事を初めて知った。

ツメレンゲ、爪蓮華(ベンケイソウ科、イワレンゲ属)
関東以西の尾根や岩山に自生する多年草。
多肉質の葉は最初は蓮の花びらのような形で重なっているが、秋になると茎が30
cmくらいに伸びるに連れて葉の間隔が開く。
花期は10~11月で、葉の付け根毎にクリーム色の小さな花がたくさん咲く。

(名前の由来)
葉の形が猛禽類の爪に似ていて、葉が重なり合った様が蓮の花びらのように見える
事から“ツメレンゲ”と名づけられたらしい。


ツワブキ

2007年10月30日 | 庭の山野草
庭でツワブキが咲き始めた。
葉に斑が無い物と入った物の2種類があり、どちらも珍しくはないが、花は菊に似
て綺麗だ。

だがこの花、生命力があり庭中至る所に種が飛んで発芽するので、いささか持て余
している。

ツワブキ、石蕗(キク科、ツワブキ属)
本州中部以西で海岸近くの山地に自生する多年草。 古くから観賞用に栽培され、
多くの園芸品種も作られている。  花期は10~12月。
長い柄を持つ常緑の葉はフキに似るが、フキと違って光沢があり厚い。
長い花柄は先端で幾つかにわかれ、その先に径が4~6cmの黄色花を散房状に付
ける。

茎や葉は食用になり、漢方では葉を傷や火傷の消毒に用いたり、茎葉・根茎を下痢
や食あたりなどに用いると言う。

(名前の由来)
葉に光沢があり、形がフキに似ている事から“ツヤブキ=艶蕗”と呼ばれていたが、
それが訛って“ツワブキ”となった。


時期はずれのクサアジサイ

2007年10月29日 | 庭の山野草
7月に、鯉が窪湿原近くの山野草の店で買って来たものだが、夏場に水やりを忘れ
すっかり弱っていたのに何とか咲いてくれた。

装飾花は咲いていないが、両性花は5~7mmで小さいながらもまるで梅の花のよ
うな可愛い形をしている。

クサアジサイ(ユキノシタ科、クサアジサイ属)
東北地方より西のやや湿った林内に自生する。
ヤマアジサイ(木本)に似た花や葉をつけるが多年草。  花期は7~9月。
花色は淡紅色。 中央に多くの両性花、少し離れた外側に装飾花をつける。
両性花は5枚の花弁及び一つの雌しべと多くの雄しべからなり、装飾花は花弁に似
ているが3枚のガク片である。


マツタケ(2)

2007年10月28日 | 
2~3日雨が降ったので1週間ぶりに偵察に行って来たが、前回と同じ場所に3本
生えているのを見つけた。 後は散発だったがどうにか1㎏をゲットした。



マツタケは同心円状に生え、
その場所は年々少しずつ外側
へ移って行き、同心円内では
2度と生えないと言う。

今年のマツタケは不作で、市
場へ持って行けば大きくて形
の良いツボミは1㎏当たり

9万円で買い取ってくれると言う。
毎年この時期になるとマツタケ泥棒の話題が出るが、生える場所が分かりしかも高
値で売れるとあっては、マツタケ泥棒が出没するのも無理は無い。
森林法197条に、
「森林においてその産物を窃取した者は森林窃盗とし、懲役又は罰金刑に処す」
と規定してあるのだが、どうも“世に盗人の種は尽きまじ”と言う事らしい。


キイジョウロウホトトギス

2007年10月27日 | 山野草
家内がお茶の先生から見慣れない花を貰って来た。
調べて見ると黄色の花をつけるホトトギスで、名を“キイジョウロウホトトギス”
と言い、“山里の貴婦人”と呼ばれているそうだ。

黄色花を見るのは初めてで、他にも多くの種類がある事を初めて知った。

キイジョウロウホトトギス、紀伊上臈杜鵑(ユリ科、ホトトギス属)
和歌山県で山地の湿った場所に自生する多年草。  花期は9~10月。
6枚の花弁が重なって筒状に見え、花弁の内側には赤褐色の斑点が沢山ある。
花の基部の膨らみは“距”で、中には蜜がある。
(名前の由来)
キイ(紀伊)は産地、ジョウロウ(上臈)は大奥最上位の職名で貴婦人の意、ホト
トギス(杜鵑)は花弁の斑点を鳥(ホトトギス)の腹の斑点に見立てて名づけられた。

(黄色花をつけるホトトギスの特徴)

名    称       草  丈茎 と 葉花  姿
チャボホトトギス      5~20直立し葉に油点が入る平開で上向き
キバナノホトトギス     5~20直立し油点が入る事も平開で上向き
タカクマホトトギス    30~80直立し葉は大、油点無し平開で上向き
タマガワホトトギス    40~80直立し葉に油点が入る平開で上向き
トサジョウロウホトトギス 40~90下垂し葉が茎を少し抱く下向き筒状
キイジョウロウホトトギス 40~100下垂し葉が茎を抱く下向き筒状
キバナノツキヌキホトトギス30~60下垂し茎が葉を貫く平開で上向き


 

白滝山

2007年10月25日 | 
県北の猫山や道後山方面を目指して314号線を北上していると、芸備線小奴可駅
の正面にアンテナを林立させている白滝山がある。


予てから何のアンテナなのか気になっていたので、昨日登って来た。
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小奴可駅(→1日3便の気動車)白滝山(標高:1053m)

登山ルートは、
 ①314号線から八幡小学校方面へ左折((下の画像では 右下から左へ)。
 ②山裾を通り飯山(標高:1009m)の裏へ回り、
 ③後は山塊の裏側を白滝山を目指してひたすら登ると言うコースだ。

登山道をひたすら登って行くと、やがてようやく頂上に着いた。
頂上には、
TV(NHK、RCC、HTV)や携帯電話(中国セルラー、ドコモ、Jフォン)の中継局
のほか、山崩れ発生予知用の無線中継局などが林立していて、その多さに改めて
びっくりした。
登山道山頂のアンテナ群

頂上からは北に道後山、東に多飯が辻山が見えるが、周囲の雑木の葉が落ちる頃に
はもっと視界が開け、その頃には東の眼下に小奴可の町も見えるようになる。
北に岩樋山(1271m)と道後山(1269m)東に多飯が辻山(1040m)

頂上で一人ぼんやりと昼食を食べていると、2人連れの作業服を着た男性が大型ワ
ゴン車で登って来た。 聞けば「ドコモの設備を点検に来た」のだそうだ。
白状するが実は私も車で登って来たのだが、その次に1人の男性が歩いて登って来
たのには驚かされた。
世の中には真面目な人が居るものだ!


神社の祭り

2007年10月24日 | 神 仏
私の町は、1100年以上も昔には京都の上賀茂神社の荘園だったらしい。
その縁で、上賀茂神社から分祀すると共に、地名も京都を模して加茂川、芦原、貴
船などと名づけられている。

と言えばカッコが良いが、上賀茂神社の荘園は全国で2000箇所以上もあったそ
うで、わが町はその中でもかなり下のランクらしく、神社も町の佇まいもかなり
ショボイ!

実は、先週末にその分家の神社のお祭りがあったのだが、生活様式が変わってしま
い神輿の担ぎ手にも事欠く有様だ。
ここ何年かは何とか伝統を残そうと言う事で、若い衆に無理を頼んで少しだけ神輿
を担いで貰っているのだが、殆ど神輿はトラックに乗せ笙や篳篥はテープレコーダ
ーで済ませている状態だ。

若者達も酔っ払って、
「娘ェェー喜べェー今度の婿は」「ヨイヨイ」「仕事ーはァ嫌いでチョイト○○が好き」
と半ば自棄で囃しながら、車の通行だけは熱心に妨げるのだが、イマイチ神輿に迫
力が無い。
マァ これも歴史の流れで仕方が無いか…?
神 社神 輿



マツタケ

2007年10月23日 | 
12日に偵察に行った時は空振り!
その後も雨が降らず気温も高いので全く期待を持てなかったが再度偵察に行った。

所がダッ。 あった。 それもたった1本!
山はカラカラに乾燥している。 これでは生える訳が無い。 
残念ながら今年はこの1本でおしまいらしい。 残念!
初マツタケゲット!

所で、私の地方にはこのマツタケの他に、マツタケモドキと言いマツタケより遅れ
て生える種類もある。
このマツタケモドキは赤松林に生え、マツタケより小形で匂いは無く、味は少し劣
るが結構美味しい。

ブロガーの“風さん”の話では、高知県ではマツタケより早い時期に“早松”が店
頭で売られているらしい。
画像を見ると石突きにかけて細くなっているので、或いはナラやシイ林に生える
“ニセマツタケ”かもしれない。

“マツタケ”にも色々あり、下記の種類はいずれも食べられるそうだが、植物には
地方によって呼び名が異なる事が多いのでややこしい!

(マツタケの仲間)

種   類 生える場所香り大きさ地方名
マツタケ赤松林良い
ツガタケ栂、米栂林良いサマツ
バカマツタケナラ林強いやや小型サマツ
マツタケモドキ赤松、栂林無しやや小型
ニセマツタケナラ林無しサマツ



ヨットレース

2007年10月22日 | スポーツ
仙酔島(仙酔島全景)

昨日ヨットレースを見に行った。

広島県と福山市のヨット連盟共催の仙酔島1周レースで、手前の小島(弁天島)と後方の仙酔島の狭い水道を通る難関もある。
第1レースは反時計回りで、田浦がゴール。
南端(仙酔島南端を回るヨット)

最初に、高台にある後山展望台から南端を回るヨットを見学したが、如何せん望遠レンズでなければまるでけし粒だ!
魚屋(高台から降りて見学)

ヨットが島の東側に隠れている間に、急いで高台から降りる。
海岸沿いでは漁師達がとって来た魚を売っている。
カモメ(おこぼれ頂戴)

漁師達が調理した後に捨てたアラを、カモメ達が競って食べている。
漁師達が無造作に捨てているので不謹慎な…と思ったが、良くしたものでちゃんと後始末をしてくれている。
お利口さん!
釣り師(釣り師)

傍らでは太公望達がノンビリと釣り糸を垂れている。
いずれものどかな光景だ。
北端(仙酔島北端通過)

北端にヨットが現れたが、相変わらず豆粒だ!

それにしても、右に左に方向変換しながら風に逆らって航行しているらしい。
どうも素人には分からない話だ!
水道に接近(水道に接近)

最後の難関の狭い水道にさしかかった。
水道突入(水道突入)

緊張の瞬間だ!
ゴール(ゴール)
第1レースは、田浦沖がゴール。昼食後、今度は時計回りに第2レースが行われる。
見ている分にはのどかなものだが、実際は方向変換する度にヨットから身を乗り出して制御しているので重労働だ。この田浦へは、私達も良く海水浴に行ったもので、昔を思い出しながら楽しませて貰った!



吾妻山の花木達

2007年10月21日 | 花 木
落葉樹の中には、未だアカモノのように花を付けているものも居る。 
本来なら5~7月頃に咲く筈なのだが余程おくての奴らしい。

大部分は実を付けており、様々な色と形はまるで花の様に見えて綺麗だ。
気の早いカンサイスノキは早くも紅葉している。

月末頃には多くの落葉樹は紅葉している事だろう。 今から楽しみだ!
<吾妻山の花木達
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